第3話「そしてデジタルワールドへ」
脚本:冨岡淳宏 絵コンテ:三塚雅人 演出:ひろしまひでき 総作画監督:浅沼昭弘 作画監督:北野幸広
●全体を見て
スポットで度々紋章のマークが出たり光ったりするが、第3話になっても紋章とは何かがわかる具体的なエピソードは皆無。旧作ファンならわかるが新しい視聴者にはまだ謎のはず。今後どう描かれるのか注視したい。
オメガモンが見事にアルゴモンを倒すが、核ミサイルは東京の一歩手前という第二の危機、太一「俺たちがやるんだ」ヤマト「今の俺たちなら」2人静かに目を閉じミサイルを感知、反転に成功するところは息をのむ展開、音楽も良い。この勝利を、入院中の患者も含め多数の人が目撃するところも、ウォーゲームのオマージュか。
東京のはるか上空で核爆弾は爆発したというが、電波障害以外に放射能の汚染は大丈夫なんだろうか?地上に無影響なほどの距離ということか。
前半だけでもお腹いっぱい。毎回こうも見応えがあると先が楽しみ!ただ、旧作ファンとしてはどうしても旧作と逐一比較して見てしまう。
後半はサマーキャンプやらで空、丈、タケルがセリフのある登場、後はミミだけか。キャンプ地は旧作では東京都青梅市の御岳(みたけ)渓谷という設定だったが、今作では不明。報道では都内の停電が報じられるが、武蔵小杉のある川崎市は東京都に隣接する神奈川県東北部。東京の話じゃないんだ・・・今さらながら嘆息。でも、聖地巡礼に行きたいなv
次の敵は黒地に緑の斑点のあるデジタマから生まれた赤い文様のある黒い竜のようなデジモンか。展開上これも早くに究極体になるんだろうか。
ところで太一の家の間取り、玄関があったところが複数のドアになっており、旧作より広い感じがするが。ミーコであろう猫を飼っているのや、テレビとソファーとキッチンの配置、子供部屋の二段ベッドなどは旧作と同じ。これに関しては、当サイトのリンク先「DIGITAL NEW GATE」に八神家の部屋の配置の詳しい見事な考察が載っているので是非ご閲覧を。
「-間取りで見る21話パラレル説-」http://digitalnewgate000.web.fc2.com/ad_madori_hikaku.html
ボルケーノ太田さんがブラキモン役でまた出演、ルーチンになるのだろうか。ブラキモンてあの恐竜型の?平田広明さんのデジモン解説が無いのでデジモンの名前や進化系がその都度わからず不便。予告に登場するのはスナイモンだったか。
太一たち3人に加えデジタルワールドへ向かった三つの色の違う光、これは空・丈・ミミか。「俺たちだけなんだ、止められるのは。もう一度お前と、アグモン!」太一のその強い使命感はどこから。
原画に八島善孝さんの名が再び。今回も作画上問題を感じませんでした。スタッフの力が入っているということか。コロナ感染騒ぎで第4話以降の放映がなんと延期になったが、スタッフさんキャストさんお大事に。無印のように、放映日とストーリーを絡める演出が無いといいのだが。
●太一
ひとしきり目を閉じてからの決断、太一がただ熱さに任せて突っ走るのでなく冷静な判断力を働かせるキャラだとわかる。
「もしまたあっちに行けたらその時は一緒に行こうな」と握手、光子郎との距離は一気に縮まった。
光子郎からブラックアウトのことを聞き、光るデジヴァイスにアグモンが呼んでいるのではと走る太一、自分たちが止めるしかないと使命を感じている。旧作の選ばれし子どもには、光が丘事件の目撃、サマーキャンプへの参加という共通点があったが、今作ではそこらへんどうなのだろう。面識のなかった組み合わせが結構ある。
ヒカリに対して面倒見がよく、ヒカリも兄を慕っている様子。
●アグモン
アグモンのセリフで初めて「デジタルワールド」という用語が使われた。「僕たちデジモンのふるさと」だという。ふるさととは広義であって、狭義にははじまりの街なのではと私は思うのだがどうか。少なくともここに長く住んでいる様子がわかる。
●ヤマト
東京ではない海を見渡せる広く古そうな日本家屋に住んでいる。EDの一面田んぼの風景からしても、地方の田舎らしい。ぼくらのウォーゲーム!の島根、tri.の鳥取と来て今作はどこだろうか。田んぼがあって星がよく見えて緑があって海は穏やか、でも夏だから土地の特定には至らず。北海道とか九州とかもアリ?
●光子郎
今回も、デジタルワールドに居る太一とヤマトを誘導しサポート。「電磁パルスのような現象」、太一たちが戻ってからも今回の現象やデジモンについて、なぜ東京が標的になったか等いろいろと推察する。72時間後のブラックアウトも予告と、大活躍。太一に褒めちぎられるが、本人はそれほど自覚なし。やっぱり天才肌の親御さんの血を引いてる設定とか?
太一とのラインの画面にパイナップルマークが^^)タブレットの表面にもやはりあのマークが。
最後に光に包まれてデジタルワールドへ引き込まれた模様。テントモン、まだ出てこないがいつ会えるんだろうか。
●オメガモン
肩に乗る太一とヤマトはウォーゲームのオマージュだが、あんなに激しく動いて接近戦もあり、二人は落ちないか危険でないか心配になる。太一はオレンジ、ヤマトは青と、紋章通りのオーラを発しての活躍。
ガルルキャノンに反応し増殖したアルゴモンを、グレイソードで見事撃破、圧勝、やっぱりオメガモンはこうでなくちゃ。書く上で技の名前が記憶に残っており出てくることに自分でもびっくり、やっぱオメガモンはヒロイックだ。
アルゴモンを倒す時「未確認飛行船」のインストゥルメンタル版が流れかっこよい、これは「歌と音楽集」が出たら買うしかない!
●アルゴモン究極体
ぎょろりとした複数の目と触手が不気味。松山鷹志さんというベテランを配したがきちんとしたセリフはなし;;あの目から知性が宿っているのはわかるが、何のために・なぜ東京にミサイルを発射したのかは大きな謎。ただのイタズラか、黒幕の指示によるのか。
●空
水谷優子さん(2016年5月17日乳がんで逝去、享年51歳)から白石涼子っさんへバトンタッチ。ちょっと硬くて大人っぽすぎるかと感じたが、今作では周囲の小学生女子から「かっこいい」と評されるキャラということで、それはそれで良いのかもしれない。クロスウォーズの陽ノ本アカリ役については、見ていないので何とも言えない。
シャツとサンバイザーに蝶の模様が付いているのが心憎い。
太一と同じクラスの5年生で腐れ縁というからには、今作で太空はアリかなと勘ぐっています。
飛び出す太一の後を追うところでカットされているが、そのままデジタルワールドへ行ったことが予告で示唆される。第4話ではいきなり主役か、大丈夫かな。
●ヒカリ
荒木香恵(かえ、後に香衣に改名)さんから和多田美咲さんへバトンタッチ。可愛らしくはかなげな風がピッタリ。
ミサイル撃破に「ううん、何でもない」、太一に「ありがとう」、やっぱり電波だったか。でも、手元にまだデジヴァイスはない様子。
●タケル
無印の小西寛子さんが声優をやめてしまい、今作はゲームですでにタケルを演じていた潘めぐみさんへ。HUNTER×HUNTERで竹内順子さんが演じたゴン役を潘さんが引き継いだという縁もあり。ゴンもいいけど、タケルは超かわいくて違和感全くなし。ヤマトと別に東京で(東京タワー・スカイツリー・首都高速が見えるから、都心中の都心に在住と思われる)暮らしているおそらくは実の弟で(EDで畳の上で一緒に昼寝している)、ヤマトとは離れたなりに連絡をよく取り合い仲が良いのがわかる。
02で彼の帽子が怒りのスイッチのストッパーになっているという俗説があるが、初公開の時は帽子あり、EDで帽子はないのが残念。
●丈
菊池正美さんから草尾毅さんへバトンタッチ。草尾さんと言えば02第12話「デジモン牧場の決闘」で、あくまで自称正義の味方・リボルモンを演じた方。今度はなんとメインキャストの一人に。私はクロスウォーズは見ていないので、蒼沼キリハ役については何とも言えない。演技や声質は別に悪くないが、個人的には菊池さん以外の丈先輩は考えられない。池田純矢さんもがんばってはいたけど…なのでゴマ丈にハマれるかは未定。
短いセリフの中に、生真面目さ・責任感の強さ・ドジっぷりがよく表現されていた。太一と光子郎の会話に隠れて、草尾さんのアドリブのセリフが続くらしいが、ほぼ聞き取れない。この3人、同じ小学校だが丈との会話はなく面識は浅いようだ。
無印ではギャグキャラと判断したところ第7話「咆哮!イッカクモン」で心地よく裏切られた。今作ではどうなるか、私が一番気になる一人。包丁で指を切っているが、今作も血を見るのがダメな人?
●ミミ
今回出番なし。同じ小学校なのか、東京近郊住まいかどうかもまだ不明。じらせるなあ。