デジモンアドベンチャー:第63話感想

デジモンアドベンチャー:第63話「勇気の紋章」感想

脚本:冨岡淳宏 絵コンテ:鈴木正男 演出:鈴木真彦 総作画監督:二階堂渥志 作画監督:Wang Min、Zhou Jian、Liu Dong Dong、Jiang Zhi Hui、Huang Yong Pin、Li Wei Feng、Zhu Ya Shi、Xia Li Ping、Lu Feng、小澤和則 (2021/8/29 放映)

●全体を見て:録画のタイトルには「試される…太一への試練!」と追加されている。
お話は単純で、古城の仮の主ヴァルキリモンに試練を課された太一が見事にクリアして、オメガモンの起動を期待されるというもの。
金の剣で刺され、亜空間であろうか、へと移った太一。ゴブリモン(成長期)に追われていたボタモンを拾って、二人での試練の開始。太一の武器はアグモンではなく生身の体一つと知恵と勇気だけ、それで何とかなっちゃうんだから、さすがと言うかまたかというか。対ゴブリモン、シードラモン(成熟期)戦は、鳥がずっと見ていることだしノルマみたいなモノ。アロモン(アーマー体)三体に追い詰められ、ボタモンを仲間だからと逃がし、独り戦うことを選んだ太一。その勇気にボタモンが応えて黄金のグレイモンに進化。勇気の紋章、発動したけどまた多くは語られずに終わりか。
ボタモンの存在、太一より大きなグレイモン、太一の顔に張り付くコロモン、グレイモンと太一が向き合ったのを横から映すシルエット等、「劇場版デジモンアドベンチャー」へのオマージュと思われる。
なぜアグモンとでなく、未知のボタモンとの試練でないとならなかったのかは私にはわからなかった。アグモンなしでの太一の真価を見たかったということ?
作監に外国人9名というのは何なんでしょう。またフィリピン班さん?演出の鈴木真彦さんは、調べたが詳細不明という…最終盤に来て。時期的に新作の方にメインのスタッフが取られているのでしょうか。

●ボタモン:かわいい幼年期Ⅰ。言葉はしゃべれないが、何と短時間で太一と意思の疎通が可能に、すごい。守られるばかりでなく、泡を吐いて太一を彼なりに援護した。最後に太一の胸に収まったのが印象深い。もう一人の太一だったということか?

●ナイトモン:古城の門番をしていた完全体。太一たちを黙って通してくれる。飛ぶ鳥にかしづくのは、それが城の主のものだからだろう。

●ヴァルキリモン:valkyrjaヴァルキュリャは、北欧神話において、戦場で生きる者と死ぬ者を定め戦死者を天の宮殿は導くという女性及びその軍団の事を言い、それからの命名と思われる。入賞したファンアートである戦士型の究極体。黄金の鳥「フレイア」を連れており、身に危険が迫ると知らせてくれる。輝く鎧からオーロラを発生させ、戦いで敗れた勇者のデータを再生し、新しいデジタマに還元するという。フレイアとは、生と死、愛情と戦い、豊穣と魔術を司る女神のこと。
アニメ初登場のヴァルキリモンは「戦士の生きざまを見届け記憶するのが天命」という。シルフィ―モンの進化系であるためもあってか、ホークモンのパートナーつながりでか(?)声は夏樹リオさん。京ちゃんとは全然別の神々しいお声でした。
「大いなる力を起動させるカギは、心…人、デジモン、多くの心が願いを持てばきっと、迫る破滅を乗り越える、可能性に…」
試練に応えた太一に、古の戦いの事や、巨大な破滅に勝つべく「大いなる力」すなわちバレバレのオメガモンがすでに2度現れたし、待たれていると語る。人とデジモン皆が思い願う時叶う奇跡だという。

●次回予告:やっとみんな揃う!もう焦れました。ところで予告にヒカリがいないんだけど;ちゃんと8人出してほしかった。大目玉はデスモンと明示された。色は白系だから、後で暗黒化するんでしょう。図鑑から、セラフィモン登場も明らか。各地で異常現象って、笑。危機があるはずなのに散々平和だ穏やかだ言ってきたもん、何を今さら。

(2021/8/30 記)

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