第28話「昆虫(バグ)使いの罠!!」
脚本:まさきひろ 演出:川田武範 作監:竹田欣弘
ダークタワーから完全体デジモンを作る謎の女は、パイルドラモンに敗れ次にどんな手を打ってくるだろうか。
ダークタワーを次々と壊す子供たち。現実世界へ帰り、デジモンたちはおやつを食べる。パソコンを見ると、どうやら賢も単独でダークタワーを壊していっているようだ。ジョグレス進化の気分を聞かれ「力が内からみなぎってくる感じ」「頭の中が混ざり合った感じ」とブイモンは答える。大輔も「一乗寺の心臓の音が伝わってきて」と。でもどうして大輔と賢のデジモンなのだろう、他のデジモン同士もジョグレス進化できるのだろうか。エクスブイモン×エンジェモン、エクスブイモン×テイルモン、エクスブイモン×アクィラモン、エクスブイモン×アンキロモン(私アンキロモン好きだからめっさ見てえ~)、どれも実現しなかったけど。エクスブイモンとジョグレスなんてヤダ、戦うの好きじゃないし、とすねすねモードの伊織がかわいいvこんなにはっきりせず口ごもる伊織は、なかなかない。
月の夜、デジタルワールドで賢はジョグレス進化について否定的な推測をする、パワーを使いすぎる、下手すると寿命が縮むかもしれないと。ワームモンを心配してのことだ。だがそれだけではない。
『賢ちゃん・・・嘘だけはつけないんだね。わかってる。まだ彼らと仲間になることに抵抗があるんだよね。いいよ。ボクは待つ。賢ちゃんがその気になるときまで』。ワームモンは、賢の気持ちの整理がつくまで、仲間に加わらずにいようと考える。蟲、良い子~。
たくさんのダークタワーが壊され女が憤慨していると、テレビに子供たちが映り「あの女とっ捕まえて」と言っている。頭にきた女は子供たちを呼びだす。
私に会いたいのなら
ギガハウスにいらっしゃい!
罠かもしれないけど、いずれ戦わなきゃいけないのだからと、子供たちは出動する。そこには、普通の30倍もある大きな家があった。いかにも罠という感じで、引き返そうという意見が出たところで同じメールを受けた賢が現われ、引き返した方がいいという。賢一人で行くつもりなのだ。タケルが、彼と大輔と賢で様子を見に行くと提案する。伊織も偵察班に志願するので、タケルは女子と一緒に残る。女は、それを望遠鏡で眺め、「手加減はしない」という。
大輔がブイモンにガリバー旅行記の説明をするが、それってジャックと豆の木じゃ、と伊織にツッコミを入れられてしまう(大輔をあんまりバカ扱いしないで~スタッフさん;)。何か音がして、見るのもしんどいほどたくさんのゴキモンがキッチンに溢れる(たとえアニメの絵であっても、いい気のするものではないですな;)。エクスブイモン、スティングモン、アンキロモンが戦うが、きりがない。大輔がジョグレス進化を求めるが、ダークタワーデジモンかどうかもわからないので撤収する。
外では、フライモンが襲ってくる。襲ってくる理由も不明だしスナイモンも現れて、タケル、ヒカリ、京はギガハウスへ逃げ込む。
エクスブイモンはシャワーを使いゴキモンを退治するが、すぐにクネモン(成長期)が現われ、スティングモンと賢が洗濯機の水に呑まれる。アルマジモンはサブマリモンに進化し、賢たちを助ける(サブマリモン、飛んでる??まじか)。助ける事にためらいはないのに、賢が礼を言うと伊織は「借りを返したまで」とかたくなだ。理性はともかく感情的にまだ賢を受け入れられないのだろう。
フライモンに追われるタケルたちは、大輔たちを分かれて探す事にする。タケルとヒカリは、書斎に逃げ込む。京も、偵察班を探すどころか逃げるので精一杯だ。
笛の音がさっきから聞こえる、あの女の笛(フルート)だ。エクスブイモンとスティングモンがジョグレス進化しようとしたが、スティングモンが笛で操られてしまう。笛を壊そうとしたアルマジモンもディグモンに進化したのが裏目に出て、操られてしまう。笛で操れるのは昆虫型デジモンだけだと伊織は気付くが、遅かった。
大輔たちはディグモンの開けた穴に落ち、ドクグモンの巣に捕まってしまう(「この時の賢ちゃんの姿勢があれよネ・・」と一部のファンの妄想を刺激した)。ドクグモンが襲ってくるが、エクスブイモンは操られたスティングモンとディグモンに捕われて助けられない。どうする?みんな!
明らかな敵か判別できないと、殺生はできないという02の子供たちのある種の甘さが、女に昆虫を操るという手を使わせ苦境に陥ったのだともいえる。
竹田作画、やたらに美しいです~