第35話「爆進!ブラックウォーグレイモン」
脚本:前川淳 演出:川田武範 作監:海老沢幸男
ホーリーエンジェモンさえ、ブラックウォーグレイモンを葬ることができなかった。子供たちは、第5のホーリーストーンを守れるのか。
タイトルコールはブラックウォーグレイモン、シルエットは伊織とブラックウォーグレイモンが交差するのが象徴的。
雪のエリア、モジャモンたちをアルケニモンたちは攻撃するが、パイルドラモンとシルフィ―モンが反撃。ホーリーストーンをどこに隠したか問われ、「答えるほど馬鹿じゃねぇ」というセリフを、散々おバカ扱いの大輔にあてがってるのが少し複雑な気分;しかし、現われたブラックウォーグレイモンがホーリーストーンを感知してしまい、一撃する。すると雪山が崩れホーリーストーンが見つかってしまう。二発目のガイアフォースでホーリーストーンは光りまたあの巨大な竜の姿が映って、消える。三発目で粉々に。先回りしジョグレス進化しても、ますます強くなるブラックウォーグレイモンに勝てない悔しさ。しかし、位相のずれが生じたため、子供たちは急いで撤退する。
「許せない、闇の力を使って不幸な命をつくりだしたその行為が」。許せない、を繰り返すタケル、それを見つめる伊織。でも、勝てない現状・・気まずい沈黙の後、賢は田町へ帰ろうとするが、大輔は、どうしても勝ちたい、うちでミーティングしようと賢を誘う。京とヒカリも賛成。タケルは断わり帰る(たぶん、熱さで輪を乱すのを避けるためだろう)が、伊織もタケルが気になるので断ってタケルの後を追う
。
賢は遅くなると家に電話を入れ、母は仲の良い友人ができたことを喜んで涙する。平凡な幸せがしみじみ感じられる。賢を家族に紹介する大輔。父(高橋広樹さん)と母(浦和めぐみさん)は大輔と同じく脳天気な人柄で、この親にしてこの子あり。紹介もそこそこに大輔の部屋へ。
伊織は、ヤマトの練習場所へ行き尋ねる、タケルが闇のこととなるとなぜ熱くなるのか。キメラモンのことでタケルが爆発した事を、ヤマトは本人から聞いていなかった。余計な心配をさせたくないからだろう。ヤマトは、エンジェモンの消えたいきさつを語る。闇の力の恐ろしさと命の大切さを、タケルはエンジェモンから教わったんだ、とヤマトは言う。
タケルの気持ちはわかった、ホーリーストーンを守るのもわかる。ウパモンに「あるはずのない心を持ったために、思い悩むあいつを倒すのは抵抗あるきゃ?伊織は優しすぎるんだぎゃ」とフォローはされたけれど・・・伊織はまだ答えを出せない。
ヤマトは、伊織のことでタケルに電話する。直接聞きに来ないなんて伊織らしい、と伊織の帰る姿をベランダで見ながらタケルは思う。いやあ、前にまっすぐ聞いたのにちゃんと答えてあげてなかったのはタケルじゃない??だから伊織は外堀から攻めたんじゃないの。大輔の部屋では、賢、京、ヒカリが話し合っている。大輔は、こちらの戦力をアップしないと、と作戦を練る。タケル不在だし、さすがリーダー。明日は日曜だから、朝からデジタルワールドへ行こう。
ブラックウォーグレイモンは、ホーリーストーンを求めさ迷う、ダークタワーを壊しながら。アルケニモンは、ホーリーストーンを壊してもダークタワーを怖されたら困る(←そうなんだ)、とブラックウォーグレイモンを追うが、崖に行く手を阻まれる。ブラックウォーグレイモンがおもちゃを探す赤ん坊のようだとアルケニモンがあきれると、マミーモンは俺とお前の子供かと鼻の下を伸ばす。キモさ抜群;;アルケニモン「気づいてないのかしら、自分が何のために生まれてきたのか」。ホーリーストーンを破壊し世界の歪みを助長するための道具として?
賢は夕べ大輔の家に泊まった。朝起きて、はしゃぐチビモンとミノモン。大輔は寝覚めが悪いのか不機嫌だが、それを見る賢の目は優しい。ヒカリから電話がくる。イッカクモンが6個目のホーリーストーンを海で見つけたという。海中戦なら、サブマリモンと伊織だ。おそらく第16話で旧知のシードラモンや、ルカモン(成熟期)も来てくれる。他の子供たちは、海上の守りを固める。相変わらずサブマリモン萌~。
ブラックウォーグレイモンが現われ、パイルドラモンとシルフィ―モン、エンジェモンが一斉攻撃するが、びくともしない。ブラックウォーグレイモンは海中へ突っ込むと、イッカクモンのハープーンバルカン、メガシードラモンやルカモンの攻撃、サブマリモンのオキシジェンホーミングで弾き飛ばされる、水中戦は不利なようだ。陸でパイルドラモンたちから追撃を受け、一本あったと思いきや。ガイアフォースを放ち、海水を開いて海底を露出させる。現われたホーリーストーンの前に伊織が立ちはだかり、ブラックウォーグレイモンを説得する「僕は、心を持ったあなたとは戦いたくない」それが伊織の出した結論だ。
伊織の姿に、ブラックウォーグレイモンは踏みにじったあの花を思い出す。荒れ地に花開いた一輪の花と伊織が重なる。なぜ殺すのにためらいを感じるのか。「俺は、心など持ちたくなかった」。ブラックウォーグレイモンの手が伸びた時、エンジェモンが伊織とアルマジモンを抱きかかえ助ける。ブラックトルネードでホーリーストーンは壊され、海水は元に戻る。(なぜか巨大竜は現われなかった。)
お台場海浜公園の夕暮れ、ウパモンとパタモンは砂遊びをする。伊織「みんなウパモンみたいなデジモンならいいのにね」タケル「いのちにはね、いいも悪いもないんだ。いのちはただそこにいるだけで素晴らしいものなんだ」。海を見つめる二人。え~じゃあブラックウォーグレイモンは命じゃないし葬ってもいいってこと?スミマセンわからん。