デジモンアドベンチャー02第39話

第39話「全員出動!インペリアルドラモン」

脚本:前川淳 演出:角銅博之 作監:出口としお

デジタルワールドが一段落して、クリスマスイブを楽しむ子供たち。しかし、現実世界(お台場)にダークタワーが建ちデジモンが現われ、その回収に追われることに。そして翌日、何とダークタワーが世界中に現れる事態に・・・

2002年12月25日午前8時、世界中にダークタワーとデジモンが現われたことに子供たちは驚く。国内でも阿蘇郡阿蘇町(ドリモゲモン)、札幌市札幌時計台周辺(ナイトモン)、大阪市大阪城周辺(ワルもんざえモン)、東京の田町駅周辺に「怪獣」が現われたとニュースが伝わる。驚く万太郎、百恵、千鶴。京は電話で泉家へ集合と聞く。太一と一緒に来た大輔だが、大輔は田町に行くと言い出す。大局的に見れば一度泉家に集まるべきと太一は言うが、大輔「賢は、俺の大事な仲間なんです」と言う一途な訴えに太一も了解し田町へ一人向かう。

12月24日、アメリカ・ナイアガラの滝・午後7時(東京・25日午前8時)にトノサマゲコモン、24日・ペルー・ナスカ・午後6時(東京・25日午前8時)にフライモン、25日・香港・ネイザンロード・午前7時(東京・25日午前8時)にモジャモン、25日・ オーストラリア沖・午前9時(東京・25日午前8時)にゲソモンとエビドラモンが現われる(時差を考慮に入れて、芸が細かいv)各国の軍が向かうも、ダークタワーのエリアに入ると機械の異常に見舞われる。また、各国の研究機関のスーパーコンピューターの3年前の事件のデータは、何者かに密かに改ざんされていた。兵器がダメならデジモンが向かうしかない・・

チンロンモンは、一人の男に青い珠を授ける。

光子郎の部屋に集まった10組のみんな(メンツはそろってますが、ヤマト、空、丈にはセリフなし==;)。光子郎のパソコンに、世界中の選ばれし子供たちから200を超えるメール(画面では260通)が届く(画面のテントモンのアイコンがかわいい)。3年前のデジモン目撃者とオメガモンの事件に関わった子供たち等だ。太一「今こそ世界中のみんなが力を合わせて立ち向かう時なんだ」さすが元リーダー。台所では、子供部屋の様子を気にしながら腕組みする光子郎の母の姿が。その時、ご飯が炊きあがるのが象徴的だ。時が満ちたのだ。

田町ではトリケラモン(完全体)が暴れ、人々が逃げる中賢はワームモンに進化を頼むが、アルケニモンたちのせいで進化できない。ある高いビルの中では、及川がことの次第を眺めていた。こいつが黒幕か。

駆けつけたライドラモンがライトニングブレードでダークタワーを壊し、賢と合流する。大輔が田町に向かわなければどうなっていたことか、大輔の考えは正しかった。スティングモンのスパイキングフィニッシュもエクスブイモンのエクスレーザーもトリケラモンの硬い皮はびくともしない。パイルドラモンにジョグレス進化するがトリケラモンの怪力はすごく、かといって殺さずに回収しないといけないし、マミーモンに加勢もされて苦戦する。パイルドラモン危うし!

ゲートは世界中に開いて(数えづらいけど20か所くらい)デジモンを現実世界に置いて閉じてしまったため、現地に向かいD-3でもう一度ゲートを開くほかない。ヒカリ「私たちの開けるゲートは一つのエリアに一つだけだし、世界中に行くとなると、とても時間がかかるわ」。地球の裏側的世界なのに、結構融通が利かないんですね。

光子郎はパソコンの向こうの誰かに指示され皆をパソコンから離すと、パソコンを2台向き合わせる。するとそこが発光し、ゲンナイ(平田広明さん)を呼ぶのに成功する(どういう仕組みですか??)。ゲンナイ(若くなったのは珠のパワーのせいだろうか?面食いの京がさっそく目をつけてる;)はチンロンモンから12個あるデジコアの一つを選ばれし子供が使うよう授かってきた。それにみんなのデジヴァイスをかざすと、珠が輝き、ウパモンとポロモンはその場で進化し、他のデジモンも力を得た。

マミーモンとトリケラモン(いくら根が凶暴とはいえ完全体なのに強すぎないか?全くとんだ迷子さん)に攻撃されるパイルドラモンに、お台場から空を貫いて光が届き、光を浴びたパイルドラモンはインぺリアルドラモンに究極進化する(顔がすげー怖いよ~)。インペリアルドラモンは破壊されたがれきから大輔と賢を守り、2人を驚かせる。パソコンで田町のニュースをキャッチした残りの子供たちは、究極体へ進化したインペリアルドラモンに驚く。ゲンナイは、同じ光を浴びたんだからお前たちも完全体に進化できると告げる。

マミーモンはさっさと退散し、トリケラモンは一つかみであっという間に賢のパソコンでデジタルワールドへ帰される。大輔と賢はインペリアルドラモンの体に吸い込まれ、体の中は部屋になっていた(サブマリモンみたい。乗れるのって、あとメカノリモンくらいじゃない?珍しい。)。ダークタワーの位置がわかるという(チンロンモンの珠のせいで感知できる?)インペリアルドラモンは、ポジトロンレーザーで札幌、大阪、阿蘇のダークタワーを3本一気に壊し、3か所を回って迷いデジモン3体を送り帰す。すごく速い!射程距離も大きい!

3年前、世界中の研究所や諜報機関のデジモンやデジタルワールドの研究が下手に明るみに出て悪用されないよう隠蔽するため、データを組み替えたのはゲンナイだった。ゲンナイには仲間がおり、世界中の選ばれし子供たちと行動を共にしているという(よく見ると、服の差し色が一人ずつ違う。)。光子郎は、選ばれし子供たちのネットワークはゲンナイに教わったとでう。裏では、‘安定を望む意思’がいろいろ手招きしているのだろう。世界の子供たちは迷いデジモンを特定の場所(ニューヨーク・香港・モスクワ・メキシコ・シドニー・パリ)に集めている。私からの注文として、アフリカにも徐々にパソコンが普及していることだし、選ばれし子供がアフリカからも参加してほしかった。途上国の軽視はしてほしくない作品なので。

インペリアルドラモンは、第3台場へ着陸する。子供たちはそこへ集まり、インペリアルドラモンに乗り世界の6か所へ飛び、現地の選ばれし子供・ゲンナイの仲間と協力してデジモンを帰すよう、ゲンナイに指示される。インペリアルドラモンなら世界中回るのに30分とかからないらしい。そしてゲンナイは消える。光子郎の母が出発を直感し、おにぎりを差し入れに来る(受け取る光子郎の作画が変。体と頭のバランスが)。いいなあ、このお母さんの気遣い。インペリアルドラモンは飛び立つ。裕明もヤマトとタケルを見送る。危険と分かっていても、信じて黙って見送るしかないのだ。電子機器に影響するのか、インペリアルドラモンは撮れなかった。

インペリアルドラモンに乗る子供たち(体の中じゃなく上で大丈夫なのかな。薄い膜みたいのが見える。)。25日11時40分、アルケニモンたちはインペリアルドラモンを悔しがるが、留守になった日本を狙うよう次なる策略を電話(相手は及川だろう)で指示される。

ちなみに、第38話・39話は同じ日(12月24日)に放映されている、前後編だといえる。

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