第40話「ニューヨーク香港大混戦!」
脚本:まさきひろ 演出:吉沢孝男 作監:伊藤智子
チンロンモンの珠の力で、パイルドラモンはインペリアルドラモンに究極進化。世界中のダークタワーと迷いデジモンに対応するため、子供たちはインペリアルドラモンに乗り世界へ飛び立つ。2002年12月24日11時40分のことであった。
タイトルコールは多分、大輔とミミ、光子郎とヒカリ。シルエットはゲストキャラの子供たち。
宇宙船(飛行士は徳光由香さん、風間勇刀さん)が未確認飛行物体を目撃する。超高速で姿はよく見えないが、それはインペリアルドラモンだった。インペリアルドラモンはダークタワーを壊しつつ(誰がどこに行くって、どうやって決めたのだろう、くじ引きとか?)、パリにタケルと太一、香港にヒカリと光子郎、オーストラリアに伊織と丈、モスクワに京と空、あと大輔と賢・ヤマトはアメリカのマイアミビーチに24日午後10時15分に到着する。チンロンモンの力のおかげで、ブイモンはチビモンに退化せずに済んだ。冬でも温暖な場所で、大輔たちは上着を脱いでいるとこは芸が細かい。
マイケル(吉田古南美さん)が迎えに来てくれ、賢とヤマトはヘリでメキシコへ向かい、大輔が飛行機に乗り込む。操縦席には憧れのハリウッドスターがいた。「闇を撃て 地獄のターゲット」(いまどき西部劇?)という映画の俳優、マイケルの父だったのだ。彼らは飛行機を自走し出発する(自家用ジェットとは、セレブですな。だからマイケルはデジタマモンのレストランでの支払いもしてくれたのか。ちなみに、マイケルの民族的設定はないが典型的なアメリカ人のキャラということでWASPではと私は考えている。)。マイケルの父、キャラも操縦もワイルド;
24日午後11時・東京25日午後1時、ナイアガラの滝では、陸軍がトノサマゲコモンを監視していると、エアドラモンに乗った子供(テータム、アイルランド系)が見え、会話したのかトノサマゲコモンを誘導する。アメリカ各地でも怪物がニューヨークへ向かっていると軍に情報が入る。(米軍司令官は木村雅史さん
。)
25日・ニューヨーク・マンハッタン・午前2時(東京・25日午後4時)。ニューヨーク郊外は避難する車で大渋滞、その車の1台は太刀川家のものだった(ケースケ:櫻井孝宏さん、サトエ:徳光由香さん)。書置きを残し車を降りたミミ(赤と緑、クリスマスカラーのドレスがおしゃれ)とパルモンは、市街へ向かう。集まってくるティラノモン、ダークティラノモン、もんざえモン、バケモン、クワガーモン、デビドラモン、パロットモン、スカモンとチューモン。明かりをともしマイケルのジェット機を着陸させるミミとパルモン。かなり高度なことやってます。ミミはピンクのパソコンで、アメリカの選ばれし子供たちを誘導している。そこを集合場所に指定したのは、ゲンナイにそっくりのベンジャミン「それは、私たちは元は一つだった」からだという、謎な存在。
ケンタルモン、トータモン、タスクモン、ユキダルモン、レアモンの姿も見える。集まる子供たちの中で、ロックフェラーセンターでジュレイモンがクリスマスツリーを敵と勘違いして襲い、フレアリザモン(櫻井孝宏さん)やサム(アフロアメリカン系)が止めるが、暴れるのをやめないのでミミに応援を求める。D-ターミナルで連絡を受けたミミ。チンロンモンの珠の力でエクスブイモン、リリモン、シードラモン(ベタモン:志賀克也さん)に進化し、大輔たちは出動する。あれ、シードラモン空飛んでますけど・・。
ミミが心配な両親は、検問を突っ切ってニューヨークの中心部へ走る。
久々登場のリリモンが駆けつけ花の首飾りは残念ながら効かない、ウィルスのせいで暴れているのではないからだ。大輔が、ジュレイモンの頭を冷やしてやれと指示するが、(ここでAiMさんの「Now is the time!!」が軽快に流れる、あくまでジュレイモンを鎮めるためで敵とのバトルではないからだろう、明るい雰囲気)エクスブイモンは何を思ったかジュレイモンをアイススケート場に落とす。冷やすってそういう意味じゃないんじゃ;笑うに笑えない。それが悪かったのかジュレイモンの反撃はかえって強くなり、エクスブイモン、リリモン、シ-ドラモン、フレアリザモンは捕まえられてしまう。ビルの上に「RCA」とあるのは、このビルが1933年にアメリカ大手の音響・電器メーカーRCAによって、ロックフェラー・センターの一区画にRCAビルディングとして竣工されたからだ。
集まってきたマリア(荒木香恵さん?ヒスパニック系)とケンタルモン、ルー(徳光由香さん・ネイティブアメリカン)とトータモン、スティーブ(櫻井孝弘さん・ユダヤ系)とユキダルモンが加勢し、ジュレイモンをおとなしくさせる(思いっきりボコって)。さあ、ぞろぞろとセントラルパークへ移動だ。はぐれデジモンがもういないことを確認するリリモン(こういう思いやり、ミミのデジモンらしい)。その姿を見て、ミミ の両親はセントラルパークへ向かう、ミミがただごとでない事は二人にももうわかっただろう。
ミミのパソコンに大輔がD-3でゲートを開き、デジモンたちはデジタルワールドへ無事帰される。大輔の来訪と活躍をたたえ、喜び合う子供たち(こんな体験が、大輔の将来の起業に役立ったかもしれない)。ミミの両親はミミが無事なのを確認し、大輔に事態の説明を求めるが、大輔は「メリークリスマス、ミスター太刀川、えへっ」と笑ってごまかす。何なんですかこの静止画のくだり、オチになってない;;ベンジャミンが説明しなかったのは、手前に出られない立場上だろうか。25日・ニューヨーク ・午前3時(東京午後5時)(効果音に鈴の音)、マイアミに着いたのが午後10時15分だから、事態の収拾には4時間弱かかったか。
広くて人種のるつぼ、大国アメリカの雰囲気が良く伝わった。ただ、もう一度言うけれど、アメリカだけでこれだけ民族の設定を入れ込むなら、やはりアフリカの子供にも目を向けてほしかったというのが私の切なる希望だ。
25日・香港ネイザンロード・午後12時(東京・午後1時)、暴れるモジャモンに老人が「悪霊退散」のお札を張り付けるが吹き飛ばされる。老人を助けた孫のホイ3兄弟(長男:風間勇刀さん、次男:野田順子さん、三男:木内レイコさん)は、シャコモンをオクタモンに進化させモジャモンにとどめを刺そうとする。(祖父が手はあるのかと聞いたのは、孫たちがパートナーデジモンを持っていることはまだ公でなかったのだろう。)
そこにヒカリとエンジェウーモン、光子郎とカブテリモンが止めに入る。ヒカリがエンジェウーモンにお姫様抱っこされてる、麗しいv思わぬところでサービスショット・・。光子郎は英会話ができず(たぶん読み書きは堪能なのだろう)(カブテリモン、気持ちがあれば通じるって無理言うなあ)、「あ、あのデジモン、悪いデジモン違う、だからノーモア攻撃…ザッツライト?!」(笑)。ジャッキー(もちろん、香港の大スター、ジャッキー・チェンへのオマージュだろう)に説明してもらうと(ゲンナイたちは翻訳ソフトの機能を持ってるとの噂がファンの間であった)、ホイ3兄弟はヒカリに惚れた下心で、デジモンの回収に協力することにする。お礼を言われた3兄弟、デレッデレ;さすがヒカリ様。
25日・香港・九龍(クーロン)公園・午後2時30分(東京・午後3時30分)、アジアの選ばれし子供たちが公園に向かっている。中国から月虹(ユエホン)とハヌモン、エアドラモン、ベトナムからディエンとゴリモン、ティラノモン。
光子郎はインドのミーナからメールを受け取り、ホイ長男と共に中国との国境へ急ぐ。国境を越えようとしたミーナ(前田愛さん)とメラモン (木村雅史さん)(他、マンモン、レアモン、タスクモン、エアドラモン)は中国軍に足止めを食らっている。そこに光子郎、光、ホイ長男が到着し、ミーナに会う。現実問題、インドと中国の国境は情勢がとてもデリケートだ。光子郎は慎重になる。エンジェウーモン「デジモンの私が話に行ってもいいのだが、中国語はわからない…」いや、それを言っちゃあアメリカ編も言葉の問題に触れないのおかしいし、省略して眺めるほかないでしょう。ヒカリがいい作戦を思いつく。
オクタモンが墨でニイハオと中国語で書くと、軍は兵隊を並ばせニイハオと人文字で答える。こんな愛僧の良いマンモンやレアモン見たことないよ。話が通じ国境は超えられた。中国軍司令官(平田広明さん)「我々は、1人ではなかったんだな」異世界の知的生命体への敬意を感じ通してくれたのだろう。九龍公園に集まったデジモンたちは、光子郎のパソコンとヒカリのD-3でデジタルワールドへ帰される。
時間をさかのぼって東京(渋谷109があるから渋谷)の公園では、一人の少年(吉沢孝、演出の吉沢孝男さんからとったのだろう))とマミーモンがブランコに座っている。少年は「おじさんも、一人?」とマミーモンに問いかける。いったい狙いは何だ? 渋谷の近辺にこんな黄色の二両編成の鉄道は走っていないから、ここの公園も多分フィクションだろう。