第43話「デーモン軍団の襲来」
脚本:吉村元希 演出:梅澤淳稔 作監:竹田欣弘
インペリアルドラモンで世界中に旅立った子供たち。ダークタワーはすべて壊し、デジモンたちを帰した。だが、アルケニモンたちは次の作戦を進めていた。世界中の子供たちが出て楽しかったワールドワイド編から、一挙にヘビーな展開に。
東京に着いた子供たちは、ひとまず帰宅することにする。京はピロシキとボルシチを引きずっている。敵はこのままでは済まさないだろうが、「今日はがんばったんだしよく休んでおこうぜ、これからに備えるって意味で」と大輔が珍しくまともな意見を言うのでみんなビックリ。それで褒められて単純に喜ぶのも裏表ない大輔らしい。みんなも大笑い。
タケルが帰宅すると(ドアの数多い、豪華マンション?収納も含めて廊下の右に扉が2つ、左に4つ。2DKなんてもんじゃない)、母が、世界中の怪獣ってデジモンのことで、あなたたちも関係してるのと心配するが、タケルは元気に大丈夫と答える。最初は口が重かったが、心配させたくないのだろう。ただ、奈津子は変な男が「3年前の事はまだ終わっていない」と言っていたのが気になり、タケルは思わず「それって人間だった?」と聞いてしまう。まさかマミーモン?母にパタモンを隠してないのは、もう話してあるからだろう。及川早く出ないかな。
大輔が帰宅すると、早々にジュンと口げんか。ニュースでは「怪獣が5時過ぎには消えた」と伝えている。ジュンの手元には、中学生バンドトーナメントのチケットが破かれてある「ほんとムカつく」失恋したからって怖いよジュン;;
賢が帰宅すると、母が賢の帰りを待ちいつものように心配していた。ちょっと心配しすぎで重くないかな。マンションの外では、ワームモンが一生懸命壁を登り賢の部屋へ(いつもこうして入室するようだ。飛べないんだから途中の階まで連れてってあげればいいのに)。
伊織は仏壇の前で祈り、急に主税に聞く「お父さんてなんで死んだんですか」と。父は海外で要人警護に当たり殉死した警察官だった。主税「何か納得がいかんことでもあるのか」伊織「いえ、人の命を守るために亡くなったってことなんだなと思っただけです」主税「ふう・・」それ以上主税は聞かなかったが、デジモンたちの戦いに迷いが生じているのは見当がついただろう。
夕食が済んだ京は、アイマートの父と姉にご飯だと伝えに行く。お腹いっぱい、いつも通りの平穏な夜。
太一とヒカリは明かりも点けず話し込む。今までは戦うといってもイービルリングやダークタワーを壊しただけ。でもこれからは、デジモンの命を奪う戦いをせざるを得なくなる。覚悟が必要だ。太一「三年前の時のように」ヒカリ「・・・」太一「デジモンたちを本当に倒すために、戦わなきゃならない時がそのうち来る・・」「腹くくらないと」。みんながそれで傷つく事が、ヒカリの傷つきそのものでもある。言葉少ない背中。
賢はベッドの中で、ワームモンの後ろを横切った黒い影が気になる。2年前、遼やワームモンと冒険した時遼を庇ってうなじに黒い粒が刺さったのを、夢に見て悲鳴を上げる。賢が傷を負ったのをワームモンは覚えていて、傷が治った賢は現実世界に戻ったという。でも肝心の賢の記憶は途切れ途切れだ。その姿を敵(レディデビモンとスカルサタモン?)が見ていた。(私はゲームをやらないので、このエピソードについて(ミレ二アモンとか)よくわからない)
翌朝大輔(この時食べてるトースト、イチゴジャムかな)は、「昨日午後から小学生が多数行方不明だ」とのニュースを耳にする。京、伊織、タケル、太一たち、賢も。日本を離れている間、こんなことが起きていたのだ。賢の顔は血の気が引き、強い胸騒ぎに襲われる。お母さんも心配MAX。
レインボーブリッジのそば、船で結婚式を挙げる人たちに、マリンデビモン(完全体)が襲いかかる。車道にはレディデビモン(完全体・永野愛さん)のコウモリが乱舞し自動車交通がめちゃめちゃだ。裕明に地岡が「東銀座にも出たみたいだ」と報告する。銀座三越前には、スカルサタモン(完全体)が現われる。裕明は誰かにメールを打つ。
船は岸に着き人々は避難し、エンジェモンがヘブンズナックル、サブマリモン(また飛んでるよ)がサブマリンアタックを放つがマリンデビモンに効かず(強すぎ!)、ズドモンも加勢する。ハンマースパークでマリンデビモンを鎮めるが、丈の判断で深追いせず避難者を優先する。さすが丈先輩v
レディデビモンにアクィラモンとエンジェウーモンが挑むが、お約束、また女の闘いが始まる・美(^^;)髪をつかむ、ビンタ、取っ組み合い。ガルダモンとワーガルルモンが来ると、レディデビモンは姿を消す。
スカルサタモンはパイルドラモン、メタルグレイモン、アトラーカブテリモンと戦うが、今までのダークタワーデジモンと何か違う。アルケニモンの作ったデジモンではない、しかも強い。別の敵がいるのか?(デーモン軍団)。太一「考えるな、迷っていてはやられる」ごもっとも。パイルドラモンはインペリアルドラモンに進化する。
スカルサタモンのネイルボーン一撃で、進化したインペリアルドラモンのデータが破壊され動けなくなる(これもいきなり強すぎです!)。そこへガルダモン(手のひらのヤマトが戦い中なのに空の肩を抱いていて不謹慎だ、と悪評だったシーン;)たち、ズドモンたちが駆けつけるが、スカルサタモンの攻撃で次々に成長期に退化してしまう。チンロンモンのくれた力はまだ残っているはずなのに。スカルサタモンはバスに乗った子供たちを人質に脅してくる。まさに邪悪な行い。光子郎の判断では、現実世界に長くいすぎたのでデジタルワールドに返さないと危険だという。
京がゲートを開くと、アグモンたちは残りのパワーをインペリアルドラモンに託しデジタルワールドへ戻る。すると大輔の叫びにインペリアルドラモンが輝き、ファイターモード(ナレーションではファイターフォームと言ってますが、大人の事情でファイターモードになったそうです)に変形する。インペリアルドラモンは、ポジトロンレーザーでスカルサタモンを倒す。見せ場もなくあっけない。
バスの子供たちを助けるためではあっても、殺してしまった。心揺れる京、伊織、賢、大輔。ヒカリは「とうとうこの時が来てしまったのね」とつぶやき、タケルもうなずく。
地中からデーモン(菊池正美さん)が現われ、賢をよこせという。「お前の体にはわれらが必要としているものが埋め込まれているのだ」、そうだあの時の黒い・・。アルケニモンたちもトラックで現われ、賢に来いという、行方不明の子供たちを人質にして。子供たちは望んでついてきたのだとアルケニモンは言い、賢はトラックに乗り、デーモンを残しアルケニモンたちは走り去る。デーモンはアルケニモンのボスではないらしい。そして、自称闇の勢力・デーモンもお手並み拝見と余裕をかまして消えた。改心したのに闇と縁の切れない賢ちゃん、かわいそう・・・