第45話「暗黒のゲート」
脚本:前川淳 演出:角銅博之 作監:八島善孝
闇のデジモンとの戦いで、大輔だけが賢を追う。ついにライドラモンがトラックに追いつくが、そこに多くの悪魔系・堕天使系デジモンを率いる魔王型の究極体・デーモンが現われる。デーモンは暗黒の種をもらいにきた。車を降り、及川はデーモンと対峙する。大輔は「光が丘にデーモンが現われた みんな、すぐに来てくれ!」とメールする。シュウの車は光が丘を目指す。タケルは「それが義務だと思わないほうがいい」と声をかけ、伊織も「やるしかないんでしょう?ここにこうしているのだって自分で決めた事だから」とは言うが表情はさえない。アクィラモンで移動する京とて、気持ちが割り切れたわけではない(かなりひどい表情)。
移植さえ済めば賢は用済み、及川はデーモンに賢を渡そうとする。その瞬間大輔たちが賢を取り返し、エクスブイモンとスティングモンに進化するがデーモンに一蹴される。デーモンが他の子供たちに目をつけ、マミーモンとアルケニモンも一蹴。パイルドラモンに進化し攻撃すると、デーモンは力を吸収して巨大化。シャッコウモン、シルフィ―モンも到着し参戦する。伊織をして「あのデジモンは絶対に倒さなければ」と言わしめたデーモンがフレイムインフェルノを放つと同時に、インペリアルドラモンに進化し、三体で総攻撃するがデーモンはびくともしない。
賢の両親は怪獣のニュースを見るが、まだ賢は帰らず母は不安でたまらない。父は妻を落ち着かせながら、賢が怪獣騒ぎに関わっているのかと疑う。賢ママまた泣いちゃった~
賢を手に入れようとデーモンが市民を巻き添えにしようとし、インペリアルドラモンがファイターモードになる。でもデーモンは強い。ただの究極体の強さじゃない。炎をくい止めるので精いっぱい。
タケルは「なぜ現れる?なぜそっとしておいてくれない?闇の住人なら闇の世界にいればいいんだ。勝手に出てくるな!」と叫ぶ。ゲートを開いたらどうかと伊織が言うが、デーモンは何と自分でゲートを開けてみせた。だから、送り返しても無駄なのだ。他に方法がないか悩む子供たち、京も伊織もあきらめかける(伊織、泣いてる、かわい~vスミマセン)。デーモンは賢さえ渡せば二度とあらわれないと、結構紳士的な条件を見せたのが笑える。
デーモンが二度と戻れない、現実世界でもデジタルワールドでもない場所・・・暗黒の海!自分は暗黒の海にD-3で行ったことがあるから、光が丘ならゲートが開くかもと賢はD-3を掲げる。するとそれが輝き、デジタルワールドの奥に暗闇が見えてくる。子供たちは手を取り闇の恐怖にうめく賢を励ます(一番最初にそうしたのがヒカリ、闇の恐怖をよく知っている)。その手からみんなに賢の心が伝わる。大輔の温かさが賢の恐怖を消すのを、子供たちは感じる。「そうだ、賢!しっかりしろよ。お前は、もう昔のお前じゃない。デジモンカイザーじゃ、ねぇんだ。悩んで、苦しんで、やっと闇の力に打ち勝ったんだろ?自分がしたことの償いだって、してきたじゃねえか。だからもう何も、恐れることなんかないんだ!自分を信じろ!闇の力になんか負けんな!俺たちがついてる!」大輔のあったかさ、やさしさが沁みる。賢を信じる強さも。ファンの中には賢ちゃんの出産シーンだとからかう人もいた。
そしてダゴモンの海が現われ、インペリアルドラモンたちは必殺技でデーモンを送り込み、ゲートは閉じた。「愚か者どもめ、いずれ後悔することになるぞ」という不気味な捨て台詞と笑いを残して。子供たちに笑顔が戻る。これだけ大物のデーモンを倒せたわけではないから、今後どんな悪影響が出るかわからない。菊池さんが出てくれるぶんにはうれしいけど、他の声優さんあてがってもよかったんじゃ。
及川は誘拐された子供たちに「光が丘、この場所をよく覚えておけ」と言い、別の車(これ用意したのアルケニモンたちだよね、しっかりパシリしてる)で去っていく。さらわれた子供たちは警察が保護する。シュウの車に全員乗り切れないので、タケルは機嫌よく賢を車に押し込んで行く。タケルはさっきの戦いで、心から賢を許し認めたのではないか。車内で賢は暗黒の種の話をし、誘拐された子供たちを心配する。
遅く帰った賢は、父に事情を問いただされる。時は満ちた。お台場の子供たちは、シュウが事情の説明をして頭を下げて回った。できた人だなあ。大輔を送るシュウを見たジュン、ヤマトに失恋して今度はシュウのファンに;思い込んだら一途なのと恋愛体質は姉弟似てるかも。その夜、やはり賢はすべてを話した。デジタルワールドのこと、デジモンカイザーのこと、ワームモンのこと。賢ママ、ワームモン見て卒倒するかと思ったけど無事でした。
さらわれた子供たちは家に帰り一見変わりない。及川「暗黒の種が子供たちの心の闇の中で育ち、暗黒の花を咲かせるその時を」待っている・・・子供たちはどうなるのか?及川の真の狙いは?