第50話「ぼくらのデジタルワールド」
脚本:吉田玲子 演出:角銅博之 作監:信実節子
戦いを重ね、デジモンは進化し子供たちは仲間になった。出会ったのはなぜ、そして僕たちの「進化」とは?(前回、ナレーションが最後に一人称だったので、東映アニメ掲示板で最終回を言い当てた人がいた。)
暗い中、のり子を連れ山の階段を昇る旧選ばれし子供たちと親たち。ベリアルヴァンデモンの目的は、デジタルワールドと現実世界を闇で統一すること。インペリアルドラモンの技もベリアルヴァンデモンには効かない。失望する、花を取られた子供たち。どうせ家に帰っても居場所がないと一人がいい、賢がたしなめる。「力を合わせればできない事なんてねえ」と大輔が言う。
太一たちがやってきたのは、御岳渓谷だ。のり子を及川のところへ連れいかねば。だがどうやってゲートを開く?
がんばってもダメ、私たちは選ばれなっかたんだ。
太一がデジヴァイスを掲げるが、何も起こらない。しかし光子郎のパソコンで、世界中にゲートが開いているとわかる。世界中の選ばれし子、ゲートを開いていたのだ。ニューヨーク、香港、オーストラリア、パリ、メキシコ、中国、インド、ロシア・・・そしてデジヴァイスの光に導かれ、世界の選ばれし子供たちのパートナーデジモンたちも集まってくる。流れる歌は、「ぼくらのデジタルワールド」だ。地球のD-3から光がパートナーデジモンたちに降り注ぎ(この時点で涙涙TT)、闇が消えていく。御岳渓谷のゲートも開き、太一たちとのり子はデジタルワールドへ。家族は、子供たちを信じ、見守る。
最後になりますがこのアイキャッチ、ワンダーエッグよく食べたよな、フィギュア50個近く持ってるv
旧選ばれし子供たちも来て、子供とデジモンが大集合、デジヴァイスはまばゆく光っている。だが、のり子たちは「私たちは選ばれなかった、パートナーデジモンがいないんだ」と言いその闇の力をベリアルヴァンデモンが吸収する。
「みんなにもあるだろう、将来の夢」と大輔が問う。大輔の夢は、ラーメン屋。それがウケて、のり子は笑顔で「幼稚園の先生」と答える。ヒカリもだ。ベリアルヴァンデモンが苦しみだす。たかしは野球選手、けいこはケーキ屋さん、ひろしは漫画家、子供たちは夢を思い出し、ベリアルヴァンデモンは壊れていく。
すると、子供たちにパートナーデジモンとデジヴァイスが現われる。私が望むとしたら、やっぱりゴマモンかな。のり子にはプニモン(重松花鳥さん)、たかしにはポヨモン、けいこにはユキミボタモン(竹内順子さん)。ベリアルヴァンデモンは黒い霧となり、デジヴァイスの光をインペリアルドラモンに集め、ギガデスが命中し霧が消える。
とうとう、闇は消え世界が明るくなる。ゲンナイが来て、テイルモンにホーリーリングを渡す。それは、デジモンカイザーの要塞で暗黒の力を制御するためつかわれていた。そのまま置かれたのを、ジョグレス進化のために使ったと、ゲンナイは礼を言う。デジタルワールドは、人の思いが具現化した世界。賢は、夢を信じる力があればもう種は芽吹かないと言う。
伊織はまだ異界にいる及川を介抱する。夢を持つ力がある事を信じる事が出来なかったというが、もう及川は敵ではない。そこに及川のデジモン、ピピモン(藤田淑子さん)が現われる。しかし、ベリアルヴァンデモンが抜けた及川の体は、残り短いとゲンナイは言う。及川は、デジタルワールドを修復するため異界の思いを具現化する力を使い、思いを込めて消えていった。ピピモンは無邪気に残念がる。及川の体は、無数の蝶となって(まさにButter-Fly!)デジタルワールドを飛んでいく。子供たちは冥福を祈る。こうしてみると、及川もベリアルヴァンデモンのある種被害者で、同情の余地がある。
「そしてデジタルワールドは再生した」と書き綴るのは、大人になったタケルだ。(タケルの息子は山本泰輔さん)25年後、タケルは小説家となり冒険のことを本にする(タイトルは「デジタルワールドの冒険」て、まんまだな;)その時代には、全ての人にパートナーデジモンがいる。みんなも子供をもうけ、いろいろな職業に就いている。
この時なぜタケルがヒカリと一緒に来なかったのか、結婚しなかったの?と、公式掲示板で物議をかもした。私としては、デジ友の蟲さんに同意で、二人は「ソウルメイト」だと思う
から結婚するしないは関係ないと思う。ヒカリは息子(徳光由香さん)とプロットモンがいて、幼稚園の先生に。賢は京と結婚し(声優さん同士の仲が良くてそうなったらしい)、娘とポロモン、息子とミノモン、赤ちゃん(性別不明)とリーフモンがいて、賢はスティングモンと警察官に。伊織は娘(浦和めぐみさん)と
ウパモンがいて、犯罪者を弁護する弁護士に。大輔は息子(木内レイコさん。ゴーグルを受け継いでいる)とチビモンがいて、ラーメン屋を屋台から初めて今やチェーン展開し、TIME誌の表紙を飾る有名人に。
心の光、夢を信じる気持ちさえあれば、なんだってできる。子供たちの頭上を、無数の蝶が舞う。