デジモンアドベンチャー第15話「エテモン！悪の花道」感想
脚本：西園悟 演出：早川啓二 作画監督：伊藤智子 美術：清水哲弘
タイトルコールはエテモン。ゲンナイにサーバ大陸へ行くよう言われた子どもたちは、途中の海底でタグを発見した。さて、広大な大陸での紋章を探す冒険とは？さらに進化を必要とする強い敵とは？
●ホエーモン：皆を背に乗せ、５日目に大陸が現われる。食糧は釣り、水分は雨水で調達かな。親切に、ありがとう。水属性ながら、大陸の情報（コロモンの村）にも通じていて助かった。
●太一：皆がまだ寝ているのに一人起きており、朝方体質なのか、気が早るのか。大陸を最初に目視したり、コロモンの村のある森を見付けたり、アグモンの出した湯気を見付けたりと、単眼鏡が大活躍。旅の中で遠くを見通す視点という、太一を象徴するアイテム。コロモンの言い伝えに従い進むと、その先にタグが反応し紋章を入手！言い伝えには無かったが、もとは紋章の在り処も含めての言い伝えだったのではないか。紋章を入手したからには、新たなる進化に期待が膨らむ。
●ミミ：寝ぼけて「たい焼きよりケーキ」和菓子より洋菓子のが好きなのかな、目玉焼きにも生クリームかけるくらいだし。こちらは朝方体質ではない模様。上陸するのにホエーモンの背からなかなか降りられない。半ば転落して、光子郎と密着。光ミミ同人が喜んだであろう。「手間かけさせないでほしいわ」一番手がかかるのが自分だという自覚がないのは非常にミミらしく困りもの。久々のお風呂というサービスショット（＃＠＿＠＃）、空の制止が間に合わず図らずも目撃した太一と光子郎、笑。もてなしに「まるで竜宮城の乙姫様」と言い、丈に浦島太郎と訂正される、オツムはあまり良くない模様。
●光子郎：ミミと密着しても照れたりしておらず、災難と思っている様子なのもあり、私は光ミミを支持しません。上陸場所を検討したり、村でトコモン不在を地図を描いて分析するところや、トコモンが長距離を移動するはずないという推理、ブレインとしての資質が垣間見える。
●丈：小学生の口からタイ料理って、城戸家ではそんなものも食すのでしょうか、まだエスニック料理ブーム前なのに。失礼にもミミに「手がかかる」と思われていたのは心外、笑。当たらずとも遠からずか。
●アグモン：コロモンやトコモンの匂いを追えるその嗅覚が大活躍。それと、滝に火を放って湯気を出すという珍しくも頭脳プレー（驚！！）を披露。２対一でガジモンにやられていたが、太一が駆けつけグレイモンに進化。
●空：水をかぶせられエキサイトしたのか、珍しく、太一でなく空が皆に進化を呼び掛ける。
●パルモン：細かいことなんですが。村へ入れば入浴できる、と。ファイル島で幼年期でも入浴の習慣はあったのだろうか？
●パグモン：声優のクレジットはないが、竹内さんらレギュラー陣が当てたと思われる。弱い者いじめが大好きな性格の幼年期。突然来たミミを連れ込むが、荷物の略奪や身体拘束をせず入浴させてあげた意図は不明。なぜか噂と違って、食べ物（描写がおいしそう）や踊りや飾りでもてなしてくれる。実はコロモンの村を占拠していた悪党。子どもらをだますのには成功したが、途中でバレてしれっと逃げ出してしまう小物。
●コロモン：テントモンによると、協力が見込めると。クレジットはなく、山口さんらレギュラー陣が声を当てたと思われる。幼年期でもあり選ばれし子どものことは知らなかったようだが、万一の逃げ道の言い伝えがあり、一行の大きな助けとなった。ボタモンの存在は、ここがそもそもコロモンの村である証左となった。
●ポヨモン：ありがたいごちそうでうれしくも順調にトコモンに進化。ミミが音頭を取り、拍手。ムードメーカーという良き面もある。これがパグモンに嫉妬を生み、拘束されてしまう。確かに、雑魚寝の時に端っこに寝ていたので連れ去りやすかったのだろう。
●ガジモン：気性が激しく攻撃的な成長期。菊池正美さん、平田広明さんが声を当てている。人間の上陸を知り、エテモンに知らせに走る、エテモンの子分らしい。
●エテモン：自称最強のパペット型の完全体で、サングラスをかけ、なぜか腰にもんざえモンの人形を付けている。猿でロック歌手でオネエという強烈な敵キャラ。派手に登場、うるさくも楽しく、どこか憎めない。トレーラーには「笑天門」と、そう書くのか、矢沢チックで笑。ダークスピリッツで村を破壊、ラブセレナーデでデジモンを無力化してしまう。なるほどに強い。さあどう戦えばよいのか。
＜エテモン：増谷康紀（ますたにやすのり）さん＞青二プロ所属の、声優・ナレーター。何と北大工学部卒で一流企業のリーマンだったインテリ。30歳を節目に好きなことで勝負したい、と声優を目指したというから驚き。多数のアニメ・ゲーム・洋画・ナレーションで活躍。デジモンではフロでメルキューレモンを演じている。
次回予告：新たな敵陣に勝とうと焦るあまり、太一が招いたのは呪われた進化…。
(2024/2/26 記)
