デジモンゴーストゲーム第4話感想

デジモンゴーストゲーム第4話「人形ノ館」感想

脚本:中山智博 演出:中村明博 総作画監督:西野文那 作画監督:北野幸広、仲條久美 (2021/10/31 放映)

<あらすじ:公式サイトより引用>
瑠璃たちは、カルチャースクールでハロウィンパーティーの準備中。そこで、「トリックオアトリート……」の言葉と共に現われた謎のパンプキンヘッド人形が人々をどこかへ連れ去る事件が発生。やがて、瑠璃の友人も失踪し、宙たちはスクール内での捜索を開始する。デジモンの入り込んだ人形と一緒に、人々を攫って(さらって)いた真犯人・パンプモンは、彼らが自分と友達になりたくてハロウィンをやっていると勘違い。自分の顔と同じように目、鼻、口を空けようと彫刻刀を振り上げる。そこへ駆け付けた宙たちだったが、ここで戦うとスクールも人々も傷つけてしまう恐れがある。そこで宙は機転を利かせ、疑似デジタルワールドを展開し、その中で、ガンマモン、瑠璃、アンゴラモンらと共に、パンプモンとの対決に出る!

●全体を見て:録画のタイトルには「…笑うパンプキンヘッド人形」と追加されている。
まさにハロウィン当日に放映されるのは感慨深い。欧米のお祭りが、なぜか日本の四季を彩るイベントとなった、クリスマスに次いで。この日本の異様な盛り上がり、幼稚園によっては仮装が参加必須というから疑問ですらあるが。
この楽しいイベントを、とんでもない事件にしたのが「友だち」について激しく誤解をしていたパンプモンたち。マミーモンの時と同じく誤解を解き諭す宙。誤解が解けて友だちの絆を結んだら、あっけなく消えた。今作の、本格的なバトルはしない路線を踏んだもの。今後もこうした展開なのかな。
中山智博氏は、東映アニメを経て現在フリーの脚本家。テレビドラマ中心でワンピの脚本もされている。
中村明博氏は、調べたが詳しくはわからず、鬼太郎の演出をされた方。東映アニメの慣例で演出が絵コンテもされているのだろうか?

●宙:瑠璃の体のいいパシリじゃん;「やっちゃった方が早い」とある種諦観を持っている。家庭環境のせいか。自ら囮を志願するのも、「自分さえ犠牲を払えばことは済む」すなわち「自分なんてどうでもいい」という考えがあるようで何だか気の毒。心配しちゃう。
北斗の失踪から何日も経つのに、母親は帰国する様子全く無し。弱きものを助けるそういう仕事なんだろうけど、自分の息子のことももっと大切にしてあげて欲しい。
今回も機転を利かせて辺りを疑似デジタルワールドと化して戦いやすくした。デジヴァイスの新機能は、デジモンの透明化、疑似デジタルワールド(テイマーズのデジタルフィールドのようなもの?)への変換。
騙されたと嘆くパンプモンを諭す宙。この凶行を許す仏心が、前回のドラクモンのような結果にならなければ良いが。

●ガンマモン:チョコ看板に突進とか鶏肉トリートメントという言い間違い、かわいい。宙が説教されてる最中なのに生徒指導室をボロボロに、果ては放屁(苦笑)いたずらっ子全開。
「やな感じ」と完全体相手に一切ひるまず突進、宙の拘束を解いた。
巨大カボチャのピンチで進化、べテルガンマモンにて粉砕。

●瑠璃:カルチャースクールの飾りつけに慣れているということは、幼い頃からピアノかそれ以外で何か受講歴があるのか。金持ちだし習い事いろいろしてそう。
「もうちょっと怖い感じで」ってどうよ。そして「オッケー」って、いったい飾り付けの何をどうすれば怖くなるんかな。で、器用にできちゃうんかもな。
いきなり互いにファーストネーム呼び捨てを宣言、ルリヒロ風味。宙はあっけにとられた末に了承。すでに尻に敷かれ気味。アオイやミカって、彼氏?とかツッコまないのかな。
宙の囮作戦を不安視した、そういう仲間がいてくれなくちゃね。

●アンゴラモン:透明化する術は、実体化した時に知ったという。デジヴァイスの機能はまだ謎多し。宙に頼まれて、デジモンなどの説明をする知性派。昔人工知能を持ったコンピューターウィルスがネットワーク上に広がって誕生したいろいろな生き物がデジタルモンスター。デジタルワールドは人間界と隣り合わせで、偶然現われたゲートを通ったデジモンが人間界に放り出されることがある。それでもすぐに馴染んで楽しく暮らしている。デジモンは長い時間を掛けて自然に進化するものであって、突然進化したりその後退化するのは聞いたことがないと。ということはガンマモンの進化は特異な出来事である。デジヴァイスが原因か。ただ、北斗のことはわからないという。
両耳のプロペラ回転で巻き起こす小型竜巻・プチトルネードを披露。その後瑠璃を抱きかかえるの、ナイト然。
俳句や川柳のたしなみでもあるのか、今回も変な言葉を残す「魔除けの祭り、悪魔呼び寄せカボチャ去りぬ」。

●アカネ:コスモカルチャースクールのダンスのインストラクター。飾り付けについて采配を振るっているから、いち講師ではなく専従職員なのだろう。声は既出の上杉華子さん。

●ナナ:後ろ髪を二つに分けて結んだ、青いエプロンの子。声は広瀬ゆうきさん、声優にしてアイドル・歌手でもある。A応Pのメンバーとしての活動歴あり。青二プロ所属。キャンドモン等も演じられていたと、ご本人のツイートあり。

●モエ:セミロングの黒髪の、赤いスマホを持つ、ピンクのエプロンの子。声は川口莉奈さん、鬼太郎やワンピなどの脇役をされている方、青二プロ所属。

●パンプモン:今作で初めて、デジモンのレベル等について映像とアンゴラモンの発言で解説。今後も解説は付くのか?パペット型の完全体。見た目と違って攻撃力は強い。必殺技は巨大なカボチャを空中に出現させて敵を押し潰す「トリックオアトリート」。確か無印では見せていなかった技。
「放り出された」個体のようで、孤独を感じていたが、ハロウィンの様子を見て勘違い。人間を「友だち」にするため拉致してカボチャを頭に被せ拘束していた。
悪意がなかったとはいえ、カボチャをえぐって穴を開ける描写は大変エグく、いちファンとしては耐えるが保護者目線では完全にNG。お子様に見せられません。
声はエレキモンでおなじみの高戸靖広さん、青二プロ所属。狂気の沙汰を演じながら、どこかパンプモンの可愛さもあって。元祖パンプモンの七緒はるひさんもご覧になったようで、自らツイートしていた。

●エカキモン:クロスウォーズで入賞したファンアートの、突然変異型の成長期。絵心に溢れており、必殺技はカラフルチェンジ。パンプモンの子分としてカボチャ人形を操っていた。成人男子を引きずれるだけのパワーがあるよう。宙の友だち宣言に、パンプモンと一緒に喜んでいるから、パンプモンの言うことを聞いていただけで大した悪意はなかったと思われる。声は既出の田中啓太郎さん、:にも出られていた田邊幸輔さん。

●キャンドモン:大人しく、本来自ら危害を加える事はない火炎型の成長期。必殺技は小さな火球・ボンファイア。攻撃されて、宙はガンマモンをかばっていた。ちゃんと大事にしてるんだなあ。

●次回予告:赤い血に神の怒り、またもエグいのかな、勘弁;
やっとジェリーモン登場なので楽しみv清司郎先輩のうろたえ様も楽しみ。最後のシーンはマジラモン?テイマーズで神に仕えていたからには、神絡みの登場か?

(2021/11/2 記)

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