デジモンテイマーズ第4話感想


デジモンテイマーズ第4話「テイマーの試練!ゴリモンを倒せ!」感想

脚本:まさきひろ 演出:川田武範 作画監督:直井正博 美術:飯島由樹子 (2001/4/22 放映) 

ガルゴモンに進化して大暴走してしまったテリアモン。元に戻るのに時間がかかるので、公園内で逆立ちを課せられている。逆立ちはまさきさんのアイデアという。頭を冷やすって、逆立ちじゃ頭に血が上りそうなんだけど。
タカトは先に帰宅して、無邪気にギルモンの進化後を描いている。赤、翼、ミサイル…武器を「シュパー、シュパ―」と、いかにも小学生らしい子どもっぽさ。
重厚な日本家屋の一軒家がルキの自宅というのは意外。ガルゴモンに銃を向けられ激しく焦ったルキだが、帰宅後は性懲りもなく対ガルゴモン戦の対策に余念がない。メンタル強っ。カードを並べ、「進化出来たらそれだけで勝てるんだけど」とあくまで進化にこだわり強気。家の中に、さりげなくレナモンもいる。
下校後、駄菓子屋にてヒロカズは入手したがだぶったカードをタカトに譲る。「トレーニングギブス」。タカトの関心はもっぱら進化に関係があるかどうか。脚本陣にカードに明るい方はおらず、会議でカードを広げては使えるものを探り出していったという。私も少々のコレクション以外はカードを知らないので、お疲れ様です。ところで駄菓子屋でデジモンカードは扱ってないのではと小中氏のご指摘。
ヒュプノスでは、ワイルドワン1体を確認、トレーサーを撃つという指示が。必殺技はパワーアタック。デジタルフィールドらしき霧が、ジェンリャとタカトを追ってくる。どうやら狙いはテリアモンたち、ジェンリャは工事現場に逃げ込む。そこでリアライズしたのはゴリモン、獣人型成熟期、かつてゲーム内でゴリモンを倒しているテリアモンは余裕の発言をするが、一方ジェンリャは「テリアモンにかまうな、もうお前とは戦わない、向こう側へ帰れ」と叫ぶ。どうやら因縁の相手らしい。最初ギルモンが迎え撃つが、パワーで劣る。テリアモンが加勢、「ジェンだって前に、僕に戦いを望んだじゃない」身に覚えのあるジェンリャ。
父(鎮宇ジャンユー:金子由之)の土産の、アメリカ製デジモンゲームが事の発端。遊んでいて対ゴリモン戦でテリアモンにカード支援を連続していたらガルゴモンに進化、凶悪になってしまい、ゴリモンが逃げても乱射が止まらず、退化したテリアモンはボロボロに。これは無理させた僕のせい、と後悔し涙するジェンリャ。なぜかそこにブルーカードが出現し、テリアモンを救おうとスラッシュするとアークに変形した。そして画面からテリアモンがリアライズ。出会いにそんな過去があった。頭脳派だけに、思いつめると逆に理性を失うものか。そしてゲーム内の存在にそれだけ感情移入したことで、実体化が起きたのか。
追記、李の母は真由美(安達まり)、姉は嘉玲シャアリン(吉倉まり)、妹は小春シウチョン(永野愛)、兄はリンチェイ。当時活躍していた香港映画人(俳優、スタッフ)から採っているという。ただ、「小春」は実は男性の名だという謝罪が。読み方は北京語でなく香港準拠の広東語。
現実の対ゴリモン戦では苦戦、ガルゴモンに進化しかないというタカトに、ジェンリャはそれを拒み機転を利かせて「トレーニングギブス」をスラッシュ(初のヴォーカル入りスラッシュ)しゴリモンの腕の動きを封じ、勝利する。量子崩壊するゴリモン、しかしジェンリャはテリアモンにロードを禁止する。ジェンがそう言うなら、と引くテリアモン。何だかんだと、ジェンの方針には逆らわない。そしてまたジェンの頭の上に「モーマンタイ」と。このかわいさ、クセになる。
戦い終えて、ジェンリャ達のコンビネーションに感心するタカト。ギルモンも「ぼくらも頑張ろう」というほど知的に進歩してきた。進化はすぐそこか?

次回予告:いよいよテイマーズのアイドル、クルモン特集か。テイマーのいないクルモン、何モン?ギャグ回みたいでそれなりに期待。

(2021/7/23 記)




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