デジモンテイマーズ第5話感想

デジモンテイマーズ第5話「くるっくる~ん!クルモンと遊ぼ!」感想

脚本:まさきひろ 演出:芝田浩樹 作画監督:伊藤智子 美術:渡辺佳人 (2001/4/29 放映) 

企画当初は「クルルモン」という名だったが、大人の事情でクルモンへと変更されたという。
ある朝淀小の校庭にぐにゃぐにゃの白い線が。一体誰の仕業?給食時、クラスメートが「てけてけ」「学校の怪談」と噂でもちきり。思い当たるタカト、思わず鼻から牛乳を吹く、汚ねぇ(笑。この時代実はどうだったのか知らないが、私も先割れスプーンの世代。
放課後の掃除当番、タカトはジュリに怪談なんかじゃないと軽く振るが、当のジュリはまさかの「見たの」と。保健室の棚に不審な物陰、そして天井に無数の足跡とおびえながら言う。それは実は…
校庭の樹の影にいるクルモン、サッカーに興味津々、自分が選手になってゴールを決める様を想像。皆が帰ると急に淋しくなり、用心に付けられた倉庫の鍵を石で破壊し、ライン引きで独り言をひたすら言いながらぐにゃぐにゃの線を引く。そうすれば皆が戻ってくるのではと。独りサッカーに興じるが、誰も来ない、淋しいね。
当番で日曜にギルモンを連れて登校したタカト、また線が引いてあってもめる先生方に嫌な予感が。そうだよね、うさぎ当番てあったよ。ギルモン、うさぎの匂いを嗅ぐがさすがに攻撃対象とは見ていない。が、デジモンの気配。それは校庭で夜を明かしたクルモンだった。出会いを喜ぶが拘束はされたくないクルモン。
場所をギルモンホームに移しギルモンと遊ぶクルモン。自分が何者かわかっていない様子。記憶ないのかな。どうやらひとりぼっちなのでジェンリャがテイマー探しを提案する。
タカトが最初に紹介したのはヒロカズ。しかしカードの戦法がジェンリャには不安材料。それを聞いてタカトが想像したのは、クルモンとギルモンのボクシング対決。「あしたのジョー」のパロディで、ヒロカズは丹下段平然として「ノーガード戦法」と言うらしい作戦を強行。結果、哀れ打たれたクルモン。タカトもさすがに参る。しかしあしたのジョーってどのあたりの世代まで伝わるもの?‘真っ白なジョー’はパロディとして定番化してるけども。
次にテリアモンがシウチョンを推薦。普段痛い目を見てるので、代わりになってもらえるかという考えのよう。もちろんジェンリャは乗り気でない。タカトも嫌な想像が働く。
次はジェンリャが同年代の女の子はどうかと。ジュリを想像するタカトだがこれもダメ。
ギルモンホームで待っているギルモンとクルモンのやりとりも可笑しい。半ばいい具合に知性のあるクルモンにタカトの言いつけの順守をツッコまれて困るギルモン。じゃあ外へ遊びに出ようとなってしまう。
テイマー探しは不発。差し入れのパンを持って迎えに行くタカトたち。その時すでにクルモンたちのイタズラは始まっていた。倉庫の鍵は3個に増えたが、ギルモンが穴掘りで突破(笑。ライン引きでなぜか六芒星が引かれ、デジタルフィールドが発生してしまう。
リアライズしたのはイビルモン:小悪魔型成熟期(成長期というのは間違い)。ギルモンに「小さいから守る」と言われ心外、こっちは思わず爆笑。到着したタカト、「白い羽」をスラッシュ。まだ慣れないのでバンクはないという。ジェンリャも「高速プラグインD」をスラッシュしたが撃退には至らず。フィールドを察知してかルキとレナモンも参戦。「エイリアス!」(分身の術)で作戦勝ちしレナモンがロードする。
圧倒されるタカト、冷めた目で見るジェンリャ。「データが欲しかっただけ」とのたまうルキに、タカトは「ひどい、デジモンは生きてるのに」と反駁。うんうんそうなんだよ、ね、ルキ。一瞬目に憂いをたたえるルキだが、デジモンはデジモンと言い捨てる。その足元に、かわいさ爆弾クルモンがいつの間にか。こんな小さなデジモン、ロードする気もないと思ったであろうルキ、一瞥しよけるように立ち去る。クルモンの威力がまだわかっていないから。
クルモンもクルモンで、タカトたちの心配をよそに、独りでも危なくないと言い去ってしまう。お~いホントに大丈夫?デジモンに詳しいジェンリャでも、あんなデジモン知らないという。どうやらテイマーは別に欲しくない様。テリアモンの楽観視に賛同しかない。さて翌朝の淀小の騒ぎやいかに。しばらくは学校の怪談ていうことにしようと、笑い合うタカトとジェンリャ。一晩の大ごとが、クルモンにとっては単なる遊びだったのか、まったくお騒がせなデジモン。でも、全部かわいかったよ。

次回予告:レナモンに強さと勝利のみを求めるルキ。なぜ進化しないのか答えられなかったレナモン。ルキのピンチに、どうするレナモン?

(2021/7/23 記)




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