デジモンテイマーズ第6話感想

デジモンテイマーズ第6話「パートナーの意味 レナモン進化!」感想

脚本:吉村元希 演出:梅沢淳稔 作画監督:出口としお 美術:清水哲弘 (2001/5/6 放映) 

ルキが通う神楽坂女学院。たぶん名門私立校なのだろう。授業参観日、若く美人で派手なファッションのルキの母・牧野ルミ子(今井由香さん)が、一人目立っている。が、仕事があったらしく退散。ルキにとってはいつものことなのだろう。こういう親がいる子は苦労する。(生徒の声は3人、埴岡由紀子さん、中村絢さん、塩味薫さん)。
ルキの制服姿、美しい!誰かコスプレして下さいよ。自宅も神楽坂ということで近い道、回想するルキ。デジモンカードのこと知らないクセに、真剣なのに、分かったようなこと言わないでという感じだろうか。この母がわからなくもない、だって娘と年は近い上に同じ女性だもの。「決して無神経な母親ではないのだが、友だち関係的な興味の押し付けがルキの性格には合わない」「いてほしい時(夜)に、いなくなる」と小中氏のブログで指摘。
旧姓の秦でなく牧野姓を維持しているのは、もしかして芸能のお仕事で名前が変わるのを避けたかったからか。離婚はイメージダウンになりかねない。
デジタルフィールドを見つけて微笑むルキ、自宅へ走って帰る。大きな門、すごい庭や池のある大きな日本家屋。祖母・秦聖子(今井由香さん)とも同居している。速攻で着替えてレナモンに声掛け。祖母は小学女子の夜遊びは心配だがこれもいつものことのよう、晩御飯の「砂肝の唐揚げ」に小さくガッツポーズし出かけていくルキ。おかずの好みも渋い、さすがクールなルキ、肉じゃがとか言ったら締まらないもんね。
ギルモンホームで遊ぶタカトたち。あっち向いてホイ、いやそもそもじゃんけんが可能なのか(笑。2体がデジモンを察知。
先に向かったルキ、相手はアロモン(松山鷹志さん):恐竜型アーマー体。「ユキアグモン」をスラッシュ、劣勢のレナモンに進化を求めるが。割って入ってきたタカトとジェンリャを牽制、デジモンは戦うもの、と「デビルチップ」をスラッシュ。さらに弧葉楔で勝利。タカトたちには、手を出すなの一点張りで去っていく。
それを上から見物していた謎のデジモン初登場。何やら嘲り笑っている。
夜の庭、進化しないのを責めるルキ、「時を待っている」「すまない」としか言えないレナモン。
床についても眠れぬルキは、レナモンとの出会いを回想する。カードバトルの優勝も心に響かない。気味悪いデジモンたち(小嶋一成さん、小栗雄介さん、永野善一さん)に言い寄られ恐怖を感じたルキ「本当に強いデジモンが一人いればいい」。それらを抑えて忽然と現れたのがレナモンだった。そしてブルーカードをカードリーダーでスキャンするとデジヴァイスが現われた。デジヴァイスを握りしめるルキ。ルキもまた、テイマーになるという自分の意志によってパートナーを得たのだ。
牧野家を離れ街へ出たレナモン、思い詰めている。そこへ現れたデジモン、人間に飼われてると憎まれ口をたたく。ルキのデジヴァイスに表示された名はインプモン(高橋広樹さん)。「俺みたいになりたいだろう…………聞いてる?」(笑。無口でクールなレナモンと対照させると余計に小憎らしくてお茶目さん。高橋氏の演技もお見事。理解できぬと立ち去るレナモンに火を放ちごちゃごちゃ言って消えたインプモン。それよりもデジタルフィールドの予兆のが見逃せないレナモン。
ヒュプノスにてワイルドワン検知。ドクグモン、成熟期。糸に捕らわれたルキを助けようとレナモンは全力で技を放つ。逃げてと言うレナモンに、ルキはそんなことできないと、スナイモン「鉄の刃」をスラッシュ。糸は解かれたが、攻撃に身を挺してルキを守り致命傷を負うレナモン。「どうして」「パートナーだから」勝つための強さでなく守るための強さを求めて。介抱するルキのデジヴァイスが光り、そこになぜかクルモンもいて、レナモンついに進化する、キュウビモン。大見得を切る、まさに歌舞伎調。鬼火玉で糸を焼き尽くし、弧炎龍でドクグモンを撃退。進化バンクの原画はまたもすしお氏。
「ルキと私、二人が願った進化だ」まさにその通り。ムカつく言ってるインプモンはほっといていい。レナモンをパートナーと呼ぶ事に幾分かのためらいを感じるルキ、でも頬を撫でてスキンシップが取れてるから、大丈夫でしょう。「わかる、ちょっとだけわかった」というルキがいつになく穏やかでいい。そうこなくっちゃ。道具でなくパートナーだと、レナモンは知りつつルキを見守ってきたのではないか。

次回予告:リアライズしたデジモンが消える?ヒュプノスが何かやってくれちゃってるんでしょうか。ギルモン消えないで!

(2021/7/23 記)




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