デジモンゴーストゲーム第9話感想

デジモンゴーストゲーム第9話「捻レタ時」感想

脚本:十川誠志 絵コンテ:高戸谷一歩、志田直俊 演出:高戸谷一歩 総作画監督:二階堂渥志 作画監督:富田恵里沙、大山康彦、北野幸広、仲條久美 (2021/12/5 放映)

<あらすじ:公式サイトより引用>
ある時、宙に異変が起き始めた。時間を間違えて遅刻したり、寝ようとするといつのまにか数時間が飛んでしまっていたり。何故か彼の時間間隔が狂い始めているのだ。
 気晴らしに宙を郊外の図書館に誘った瑠璃たち。するとそこで、彼らは人間界にやってきた博識なデジモン・ボコモンとその助手バクモンと出会う。だが、宙の時間を狂わせていたのはあのクロックモンで、彼は宙にリベンジを仕掛けてきていたのだ。瑠璃たちが図書館の外に出た隙に、たった1人でクロックモンに襲われ時間間隔まで狂わせ始める宙。だがその時、事態は急転し……。
私の注釈:①「間隔」と明記してあるが「感覚」ではないのかな??②狂わせ始めたのはクロックモン登場からではなく冒頭から。

●全体を見て:録画のタイトルには「…宙を襲う謎の恐怖現象」と追加されている。
9話まで来てもボスらしいデジモンは出現せず、敵とは和解路線、進化もガンマモン→べテルガンマモン、カウスガンマモンのみと限られている。敵がより強くなってメイン3体の進化回はこの先随時あるとして、毎回ゲストキャラと和解路線のまま通例の50数話までいけるのか、単調にはならないかとちょい心配。
時間の感覚をわからなくするという攻撃?は、一日たりともまともに過ごす事ができず、地味にかなり怖い。それはクロックモンのリベンジだった。土地勘もすでにあるし、電子機器を通じて宙の居場所を把握し危害を加えられたのだろう。クロックモンと相まみえて戦うものの、クロックモンの時間が失われ助けを求められると、逆に救命に手を尽くすという予想外の(という予想通りの)展開に驚く。今作の落とし処はこうなんだね~。
「電車に少し乗る郊外の自然に囲まれた図書館」、聖地は特定できるのかな?

●宙:冒頭でいきなり幽体離脱、そっち系もアリか。
瑠璃に相談してまともに取り合ってもらえずかわいそう。とは言えこういう相談、コタロウにはしないってこと。珍しくも「怖い」と漏らすが、ガンマモンを心配させまいと大丈夫と自分で幕引きを図ってしまうのが気がかり。
突然の趣味宣言。家事に縛られながら息抜きがソロキャンプって、どんだけ生活感満載なんだろう。中学生なのに独りを楽しめるって、大人~。社交家の瑠璃は何やら引いてますが。
突然の耳鳴りと歪んだ視界、これもクロックモンのせい?「心配しないで」って一人背負い込んで、父母にもその一言で通してきたんだろうか、何だか哀れ。
デジモンの事、北斗の事を知りたくてボコモンに喰いつくが、父の安否はさほど心配していない。
敵であるクロックモンを助ける選択をする、襲われてもその時はその時っていうけども、あまりに寛容でお人よし。この辺は、日本で裕福に暮らすことより、弱き者をほっとけなくて献身を選んだ母親譲りなのだろう。けど、もっと強い敵が現われたらどうするんだろう?

●ガンマモン:長いカステラも食べさせてもらったよう。チョコパフェおいしそうに食べる、けど弟、宙の異変に気付くとさすがに態度一変、パフェに目もくれず飛び出す。
自身から出てきた黒い影がクロックモンの必殺技を反射し、逆にクロックモンが時間を奪われ始める。あの黒いの、他サイトじゃ暗黒進化っていうけど、相当怖い!宙も、思い返すと何なのか気にかかっている。正体はいつ頃明らかになるのだろう。
宙が助けると決断すると即賛同、べテルガンマモンに進化し、ソルブローを何発も撃ち込み時計の逆回転に成功!必殺技を敵のために使うとは。

●瑠璃:気分転換に、気になってる図書館を提案。しかも隠れた目的は近くのカフェのスイーツというから、自分のピッタリ探しが優先で宙の身になって考えてはくれてないようで私は大変印象が悪い。
DWに「遊びに行けないじゃない」と、能天気発言。これも私印象悪いのよね。どうしよ。活発さが悪いとは言わないけども、あれこれ言動が軽率に感じられて。

●アンゴラモン:知性派なとこをボコモンに持っていかれ少ししか出番なし。「時は悠久に流れ、過ぎ去る。抗うべからず、触れるべからず、食うべからず…」。クロックモンへの忠告か。

●清司郎:ジェリーモンのせいで「出る」図書館に連れられてビビり。
余談だがきよしろうを変換するといまだに「清志郎」と出ることしばしば。さるロッカーの存在感たるやすごいものが。

●ジェリーモン:人間の文化を勉強するため複数の図書館に通っているという頭脳派の一面。

●コタロウ:「限定カラー」言ってますけど、宙と買い物を共有するアイテムって何?

●クロックモン:マシーン型の成熟期。今回は宙にリベンジが目的で現れる。ガンマモンの強さの一部を体感的に知っているから、宙が一人になるのを狙った。しかし黒い影のおかげで自分の時間が狂ってしまう。敵に救命を哀願なんて虫が良い。それを助ける方も助ける方で、ずいぶんお人よしだ。その効果たるや、蘇生どころか実体化のオマケ付き。仕舞いには人間はもう襲えない、と観念。透明化の修行のためひとまずボコモン先生預かりの身となる。助けられたのを機に味方になっちゃうとかないかな。
声は既出の岩田光央さん。

●ボコモン:フロンティアではメインキャラだった、突然変異型の成長期。物知りなデジモン学者で、DWの事が詳しく書かれている「もの知りブック」を持っているものの見せたがらないという。
噂の図書館オバケの正体。人間の文化を知ろうと図書館を使っていただけのよう。
RWにおけるデジモンは基本は不可視、けれど段階によって見え方や触れ方などが違ってくるという。また、デジモンの実体化のファクターは「感情」だという。謎がだいぶ解け、設定の説明の回となった。さあこれからはこれを頭に叩き込んで見ないと感想書けない;難しい設定は苦手~。できれば考察しなくても見てるだけで頭に入るのがいいな。でもそれじゃ謎解きが好きな人には物足りないのよねきっと。
ボコモン自身は突然現れたゲートをくぐってみたらRWに来て、帰る方法はわからぬという。また、人間は普通ゲートをくぐれないとも。つまり北斗はくぐれる手段があるということ。
声は既出の沼田祐介さん。男性が声を当て、ずいぶん違う印象。かわいいというより頼れる、かな。

●バクモン:夢を食べる幻獣バクの形をした聖獣型の成長期。無印のCDドラマに始まり、複数のシリーズに登場する人気デジモン。悪夢や悪質なコンピュータウィルスを消去する聖なる力を持っている。今話ではクロックモンの狂った時間操作を止めさせた。
ボコモン先生への敬愛が厚い。助手として図書の扱いがドジっ子のため結果的にオバケ騒ぎを起こしたよう。
声はデジモン初出演の折笠(おりかさ)愛さん、ドラマや映画や歌手もこなすアクセルワン所属のベテランさん、もったいないくらいの配役。
芸名の「愛」は、みんなに愛されるようにと付けられたという。

●オジサン:声は今川柊稀(いまがわしゅうき)さん、青二プロ所属、:の船長、トループモンなど演じられている。建設運転系の免許を複数お持ちでガテン系かと思いきや漢検1級もお持ち。

●男性:声は既出の橘内良平さん。「オジサン」と「男性」、どっちがどっちかよくわからん。単純に出た順番?

●(カフェを通りすがる)子ども:声は椿佑子さん、青二プロのジュニア枠所属、ワンピや鬼太郎などに出演。

●(子どもを連れた)母:声はカラオケ店店長で既出の阪本久瑠実さん。

●次回予告:自分はゲームをしないので、興奮や爽快感や楽しさが感覚的にわからない。ヲタ息子がゲームに入れ込んでいるのを見ると精神的にも経済的にも心配だ。宙たちは、楽しそうなので入ってみたらとんでもなかったというとこか。キンカクモン、ギンカクモンが出るらしいが詳しくは次回書きます。

(2021/12/7 記)

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