デジモンテイマーズ第8話感想

デジモンテイマーズ第8話「ギルモン進化!西新宿大決戦」感想

脚本:前川淳 演出:中村哲治 作画監督:八島善孝 美術: (2001/5/20 放映) 

都庁の見える自室でギルモンの進化系を考えるタカト、ビジュアルはもうできており命名も考えている。ジェンリャと違い、自分のパートナーの進化にシンプルに関心がある。
夜の新宿中央公園はカップルの聖地なのか、それをからかって笑うインプモン。
何かの動物みたいに、掘った穴にパンを隠してたギルモンかわいい。インプモン、今度はギルモンにちょっかいを出し、不味いと言いながらパンをいくつも食べてしまう。こんなとこに閉じこめられてエサもらって楽しいかと言うと、タカトといて楽しい、友だちだからと素直に言うギルモン。インプモンはプライドがないのかと悪態をついて去っていく。全然気にしてないギルモンとのちぐはぐが本当に可笑しい。
翌朝の淀小。浅沼先生から、夜公園で遊ばないようにと注意が。心当たりがありびくびくするタカト。女子の一部(伊藤アヤカ:塩味薫さん)は、カップルを脅かしてるアホはうちの男子じゃと疑いをかける。当然反発する男子。しかしタカトは、もしやギルモンではとジェンリャに相談し、ギルモンじゃ子どもに見えない(ランドセル姿のギルモン、笑)という結論に落ち着き笑い合う。しかし問題は、騒ぎを受けて先生方が夜のパトロールを始めること。
ヒュプノスでワイルドワン検知、しかし追尾不能。
夜、パン埋めがマイブーム(当時流行った言い回し。カジヒデキのマイブームイズミー♪ですっかり定着した語)なギルモンに言い含めるが、いまいちわかってないギルモンに不安なタカト。浅沼先生と彼女に気がある5年1組の森聡明先生がパトロールに来たが、浅沼先生はむなしさを感じて先に帰ってしまう、かなり自己中。森先生、非難もせず、ベタぼれってことか。一方ギルモンはインプモンの「面白いこと」に誘われ誘惑に勝てず外へ出てしまう。インプモンの発言と態度が、小憎らしくもかわいくていちいち笑ってしまう。が、カップルをからかうことにギルモンが興味を示すわけもなく。
帰宅途中のタカト、警官に職質を受け、面倒を嫌う浅沼先生に偶然助けられる。だが、もしギルモンが拘束されたり銃撃されたらと想像したタカトはいてもたってもいられずギルモンホームへ走る。しかし不在、涙するタカト。そこへ帰ってきたギルモンが上手い抗弁ができる訳もなく、勘違いしたタカトは強く叱責して行ってしまう。ギルモンしょんぼり、かわいそー。
公園でリアライズしかけているデビドラモン(上別府仁資さん)。複眼の悪魔、邪竜型の成熟期。デビモンにダークエリアより召喚された魔獣で、これほど邪悪なデジモンはいないというから恐ろしい。インプモンがからかいついでにデジタルフィールドの幕を切ると、そこから現出し咆哮、空へ飛ぶ。吹っ飛ばされるインプモン、驚く街の人、壊れる看板、はがれる屋根瓦、タカトも飛翔を視認する。
牧野家。表札はなぜか秦との連名でなく牧野姓だけ。聖子あての郵便物は無事届くのだろうか。レナモンがルキにデジモンが現われたと告げ、素早く仕度するルキ。
都庁のてっぺんから下界を見下ろすデビドラモン、他のデジモン(ギルモン)を認知する。山木のオフィスからも見える、リアライズした実体を見るのは初めてか。着いたルキだが、レナモンは「ギルモンの獲物」と制する。ジェンリャも到着。しかしもうデビドラモンとギルモンの勝負は始まっている。カードを3枚スラッシュするタカトだが、ルキに言わせれば悪手、ギルモン劣勢。そこに茶々を入れるインプモン、テリアモンに「アベック」(死語。カップルのこと。脚本家さんの誰のセンスかな?)を脅かしていた犯人と見抜かれる。あんな風に強くなりてえとは、インプモンの本音だ。
テリアモンのおかげで誤解に気付いたタカト、もう怒ってないとギルモンに告げる。デビドラモンに抑え込まれ動けない大ピンチのギルモンに必死で呼びかける。するとまたも忽然とそこに居たクルモンの額が光り、ギルモン進化初披露。バンクの原画は中鶴氏という。バンクとドラマが交互に映る。「ギルモン進化、グラウモン」とは、タカトのヒロイックなコール。謎なのは、事態の鍵となったクルモンが、それを見て自分で驚き退散してしまうこと。自身の役割を知らないの?成熟期の猛獣の声も担う野沢さん、無加工というから素晴らしい。
山木は、この事態を報道されぬよう指示を飛ばす。
死闘の末、野生むき出しのグラウモンのエキゾースト・フレイムがデビドラモンを仕留め、グラウモンはロードする。タカトは進化や勝利のうれしさよりも、ただただ驚き恐れ呆然とする。興奮まだ冷めやらず、咆哮するグラウモン。

次回予告:内容は読んだ通り。あんなデカいのじゃそれはもう大変。ダイエットに神頼み、大丈夫?ファイナルコールはタカト。

(2021/7/27 記)




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