デジモンテイマーズ第9話感想

デジモンテイマーズ第9話「ギルモンに戻って!グラウモン騒動」感想

脚本:浦沢義雄 演出:佐々木憲世 作画監督:清山滋崇 美術:渡辺佳人 (2001/5/27 放映) 

無印・02の経験的に、浦沢脚本というだけで変な期待をしてしまう。
ギルモンがついにグラウモンに進化した。しかしタカトは、進化し勝利してうれしいというより、グラウモンの野生の威容に圧倒され恐れすら感じた。が、グラウモンがそんなに怖いかと流涙し、思わず抱き寄せるタカトも流涙。いいよ主人公が泣いたって。怖いかどうかはともかく、このサイズではRWで暮らせない、さて。
ギルモンホームに無理くり押し込むが、そりゃ物理的に;デジヴァイスを操っても変化なし。ましてやびっくりさせてもしゃっくりじゃあるまいし元には戻らない(苦笑。
進化して増えたデータを減らせばと思い付き、ダイエットのためランニングなどさせる。次はじゃぶじゃぶ池に浸かって体を冷やすが風邪ひきかけ。でまたランニング、縄跳び、テイマーも一緒に夜遅くまで。最後の手段て、神頼み!拍子抜け。「熊野神社」が中央公園の一角に実際あるという。小5の頭でフル回転てばこんなもんか。今夜は境内で過ごして、と帰るタカト。
ところが塾帰りのジュリに出くわし、タカトは誤魔化そうとする。しかし意を決してジュリに相談を持ち掛ける。夜のベンチで二人、タカジュリ。タカトが「友だちが大きくなっちゃって」と切り出すと、当然ながらジュリは恋愛相談と勘違いし、新宿伊勢丹脇に実際いた「新宿の母」なる占い師を紹介。ここで「タカト君他の娘が好きなんだ」と落ち込まないのは、そんなにタカトに気がないからなのかは微妙;
タカトの帰りが遅く、しかも悩んでる様子なのが両親は気がかり。TVの音声でも「小学生の悩みが」云々と。こんな悩みとはつゆ知らず。
クルモンにタカトと遊ぼうと誘われて自宅まで来てしまうグラウモン。タカトに怒られクルモンは早々に逃げ去る、ずるいぞ。
で、ジェンリャを呼び出し(携帯持ってないから公衆電話で?)、グラウモンにも頭を下げさせる。ここで不機嫌にもならず友好的にタカトを支援する寛大なジェンリャ。例の地下トンネル、今はもう大丈夫だという。
ここで邪魔が入るとしたら奴しかいません、インプモン。タカトに禁じられているから遊ばないと意にも介さないグラウモンにしつこくちょっかいを出す。果てはナイト・オブ・ファイアー攻撃、これには寝ぼけてるギルモンも逃げ惑う。
翌朝、山ほどのパンを持参したがグラウモン不在に驚きタカトはジェンリャに相談、テリアモンに探索を頼む。素直に受けるテリアモン。すっかり落ち込むタカトを励ますやさしいジェンリャ。
新宿中央公園をあちこち探すテリアモン、木々に隠れるのにはいい大きさだが、長い耳が木に絡まって難儀、かわいい。子どもの遊具になり果てて眠るグラウモンをついに発見、淀小に知らせに戻る。…慌てて下校する2人(笑。やっと木陰にグラウモンを見つける。
インプモンにいじられて逃げてきたが、自分の方が強かったとやっと反撃し撃退した。でも睡魔に勝てずその場で…という顛末が明らかに。仕方なく許すタカト。でも、こんなに時間が経ったのにまだ退化できないの?
ジェンリャの迷案、グラウモンを保護色に塗ると。挿入歌「ひまわり」のイントロが流れるが選曲の意図は?これでさすがに見つからない。
何処で嗅ぎつけたか、ルキとレナモン登場。デジモン同士なら場所などわかってしまう、テイマーの自覚が足りないと批判してくる。リー君もルキも、グラウモンの事で喧嘩しないでとタカト。♪ケンカはやめて~私のことで争わないで~♪
すると突然の雨。グラウモンの塗料がはがれていく。それ見たことかと捨て台詞で去っていくルキ。グラウモンのあまりのみじめな姿に、タカトは感極まって号泣、ジェンリャ達も取り付く島がない。テイマーとして無力な自分、大切なグラウモンも散々な目に逢わせ、まあ泣くのもわからなくはないけれど、主人公の長い号泣はめったに見られるものではない。
雨がやみ、「3 Primary Colors」のタカトだけ編集したヴァージョンが流れる。指す光、流れる雨雲、そして虹、魔法のようにグラウモンがギルモンに戻る。最後まで思いつめた表情で虹を見上げるタカト、自然の営みに驚いているのか。全員が虹を見上げて。笑顔はなぜかついに見せなかった。そこらへんの意図はわたし的には不明。

次回予告:強さをアイスデビモンに魅入られるルキ、ルキにとってレナモンとは何?ファイナルコールはタカトとルキ。

(2021/7/27 記)




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