デジモンテイマーズ第17話感想

デジモンテイマーズ第17話「ブルーカードを追え!ラピッドモン電光石火」感想

脚本:まさきひろ 演出:吉沢孝男 作画監督:浅沼昭弘 美術:清水哲弘 (2001/7/29 放映)

キャンプ場近くに現れたデーヴァ、彼らの目的は何なのか。
日本で有数の電気街、秋葉原。「左丸電気」は石丸電気、「LOAX」は「LAOX]のもじりだろう。今となっては電気街は衰退し萌えの街だが。
カードダスでデジモンカードを入手した少年。黄色い上着の男が、ポケットからカードを出し、わざとぶつかってそのカードを少年のそれに紛れ込ませる。「ボクたち優等生」なるカード。描いてあるのは『古代のデジモンたち展』だろうか。こんなの持ってたっけと危ぶむが男は去っていた。
新宿中央公園にて、ケンタたちがカード談義。そこにジェンリャもいるが、1組と2組の壁も超えて親しくなったのか。ジェンリャがケンタからふいにもらったカードは、用途不明の「ボクたち優等生」。一人になってから試しにスラッシュすると、何とブルーカードに変化する。
タワマンのリー家。麻由美とシウチョンがショッピングの後始末をしている。これだけの買い物、タワマン住まい、妻は専業主婦、4人の子の教育費、ジェンリャだけ見てもあれだけの機器を自室に備えているとなると、ジャンユーは相当の高所得者もしくはもともとの資産家と思われる。
ジェンリャが父に頼んだのは、ブルーカードの解析。ジャンユーがふと見ると小5男児の部屋にぬいぐるみ(テリアモン)、まだ幼さが抜けないのかと誤解するのも無理はない。ブルーカードを機械にかけ読み込むと、ジャンユーはハッとするがすぐに「ただのデータの羅列」と答える。が、データに心当たりがあるようで、入手方法はと探りを入れてくる。
翌日、ジェンリャはタカト、ルキを伴ってブルーカードの出所を探る。なんか探偵みたいと浮かれるタカト、露骨に気乗りしないルキ、大マジなジェンリャ、はあ三原色だわ。目を引く変わったカードだったせいか案外たどれるもので、総武線沿いを東にたどって3人は冒頭の少年に行き着く、電気街にいた黄色っぽい服の男が怪しいとの情報も得て。「実はあのカード、レアな隠しパラメーターがあったんだ」と説明。パラメーターとは、プログラムの起動と同時に指定し、プログラムの動作を決定する数値や文字のこと。
もし男が故意に入手させたとしたら何の目的で?子どもに広めたい??渋谷区のマンションの一室、黄色の服を持つ男がパソコンを打ち続けている。誰?
屋上で太極拳?か何かの拳法をするジャンユー、考え事があってのこと。昔の研究仲間そして初期のデジモンに何があったのか。そしてまだ視聴者に意味はわからない「SHIBUMI」の文字。人名?
今夜のリー家の夕食はシュウマイ、春巻、そうめん。中華と和食、おいしそう。ジャンユーは思わずジェンリャに目がいく、何でもないと誤魔化すところが怪しい、やはりあのブルーカードとジャンユーの間に何かある。
翌日もブルーカードの探索へ向かうタカトとジェンリャ。電車に乗れないギルモンにはかわいそうだけど。ギルモンホームを後にすると、インプモンがテリアモンに絡んでくる。戦ってもいいかと問うテリアモンに、ジェンリャは上の空。たまたま携帯電話を忘れて戻ってきたジャンユーに、デジモンのやりとりを見られていたから。互いに驚く。デジモンなのか、とインプモンに近づくジャンユーだが、人間にかまわれたくないインプモンは火球を放ち、ジャンユーにけがをさせてしまう。ジャンユーをかばいたてるテリアモンに、混乱し去っていくインプモン。まさかのリアライズしたデジモンに驚き、話がしたいとジェンリャにいうジャンユー、けれど事の重大さに動揺しジェンリャはテリアモンを連れて逃げ出してしまう。おい、帰る家はどうせ一緒だぞ、冷静なジェンリャらしくない。
後半はデーヴァとのバトル。
ヒュプノス、シャッガイホールから2体のワイルドワンが出てくるのを検知。ユゴスも効かず。
カードを追って、ついに秋葉原。初めて家族にデジモンの存在がばれてしまったジェンリャは嘆息。明日は我が身、ルキもタカトもかける言葉もない。テリアモンのモーマンタイもさすがに効果なし。クルモンもここに出没。例のカードダスの前で黄色い服の男が通らないか張り込むものの、当てはない。
すると、店頭のテレビの画面が電波障害、上空で二体がリアライズ。羊型(未)のパジラモン(勝生真沙子さん)、完全体。牛型(丑)のヴァジラモン(石塚運昇さん:2018年8月、食道がんで逝去、享年67、ポケモンのオーキド博士など出演多数)、完全体。ここからここまで(万世橋から末広町)と指定通り、デジタルフィールドが発生。PCなど機器を喰らうヴァジラモン、咆哮で人間を昏倒させディスクを喰らうパジラモン。何ともご迷惑なお客。力を付けさせないためにも早く退治を。
ルキはヴァジラモン、ジェンリャはパジラモンと分担。ギルモンの出番はさっきのだけ、残念。さっそく二人してカードスラッシュ。ジェンリャはトールハンマー、ルキは強化プラグインW。だが一発目は無効に終わる。完全体相手にそううまくはいかない。
パジラモンに掴まれたテリアモン、放り投げられ宝弓(パオゴン)を撃ち込まれようとしたその時、クルモンの額が光りガルゴモンへ進化した。だがメスっぽい勝気な性格のパジラモンに苦戦、タカトの進言した「高速プラグインT」も甲斐なく、ジーンズを貼り付けにされ大ピンチ。「防御プラグインG」「無効化プラグインP」もむなしく、手詰まりとなる。
一方ヴァジラモンはレナモンに対してお手並み拝見とばかり余裕の構え。レナモンの進化を見たがっているよう。
ガルゴモンがとどめをさされそうになり、ジェンリャの苦渋の決断は海とも山とも知れぬブルーカードのスラッシュ!毎度ながらスラッシュバンクは見応え十分。Dアークが空に光の柱を立てる。クルモンの額の赤い光が天へ、そしてガルゴモンに刺す白い光は進化のパワー。ガルゴモンのマトリックスエボリューション、このバンクも見応えあり。足、腰、胸、腕、頭と順番にパーツを組み立てるラピッドモンの体はいかにもデジタル、しかも鋼のソフトな質感が見事に描かれて。ラピッドモン、サイボーグ型完全体。rapid、その速い動きを形容した命名だろう。ラピッドファイヤーの速さでパジラモンを翻弄し、ゴールデントライアングルで倒した。一緒に倒したはずのヴァジラモンは、どうやってなのか神田川の方へ逃げおおせていた。
その夜のリー家、ニュースが秋葉原の騒動を電波障害と報じている。家族はまさかジェンリャ達が張本人だと知らずに。ジェンリャの部屋にて、ジャンユーはテリアモンに面と向かってかばってくれた礼を言う。ジェンリャは、黙っていたことを謝罪し、隠し続けるのが辛かったと本音を。わかると言ってくれた父。感謝感激。ジャンユーも、これまで話してこなかったことを語る。
20年位前、彼は仲間とArtificial Life人工生命の研究をしていた。それが、デジモンの始まり。弱肉強食のルールを取り込んで。しかし、スポンサーがいなくなり(ここは自由な研究の痛いところ)研究は中止された。だが現在子供に夢を与えているゲームのデジモンはそれが元になっている、それがうれしいとジャンユーは言う。だが、どうしてSHIBUMIが書いたコードがブルーカードに仕込まれていたのかは不明。一体誰が。渋谷のあの男?
夜道に現れたヴァジラモン、レナモンを大層お気に入りのよう。倒したはずのあの大牛を前に全くひるまぬどころかキレてる女子・ルキはすごい!かっこいい。レナモンは、デジモンにしかわからないこともある、心配しないで、確かめたい答えが得られたらと言い残しヴァジラモンと共に消える。レナモンの欲しい答えとは、パートナーの何たるか?それともデーヴァの目的?ルキ、一人だしもう遅い、気を付けて帰って。
小中氏ブログより引用「すでにデジモンは独自の知性として進化している。価値観も異なる存在なのだ。たまたまパートナーとなったデジモンたちが、子どもと共感しあえる関係を築けたのだとしても」。そうだよね、無印・02のパートナーシップとは違うんだよね。

次回予告:デジモンにしかわからない話…ルキはレナモンが心配。レナモンの得た答えとは。ところでルキちゃん、そのラブリー&ファンシーな身なりは何事デスか!ファイナルコールはタカトとルキ。

(2021/8/26 記)




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