デジモンアドベンチャー第22話

第22話「ささやく小悪魔ピコデビモン」

脚本:まさきひろ 演出:川田武範 作監:海老沢幸男

東京へ戻った太一とアグモンだが、デジモンワールドの影響が現実世界に出ているのを目の当たりにし、デジモンワールドへ帰っていくのだった。

ピラミッドの残骸らしき場所へ太一とアグモンは戻るが、誰もいない。デジヴァイスの反応する方へ行くと、湖のそばでトコモンが倒れデジヴァイスと紋章が落ちている。トコモンの説明によると、太一とメタルグレイモンを1か月半も探したが見つからず、まず空が太一を探しに行くとパーティーを離れ、光子郎はゲンナイを探すと言い、一人ずつ消え、タケルとヤマトとガブモンとトコモンだけになったという。やはり太一というリーダーがいないとまとまらないのか。

遊園地にたどり着き、ヤマトとガブモンが様子を見てくるとスワンボートで行ったきり何日も帰ってこない。泣き出したタケルに付け入るように、ピコデビモン(宮田始典はるのり・現・幸季こうきさん)がやってきた。ピコデビモンは、ヤマトがもう会いたくない、大嫌いだ、泣き虫な所もと言っていたという。トコモンは、ヤマトはあんなこと言わないとフォローしピコデビモンの嘘だと思うが、証拠がないと開き直られ、ピコデビモンを攻撃するとタケルに誤解される。ケンカになりタケルはピコデビモンと行ってしまった。心細さが重なり、希望の紋章を置いていってしまうタケル。

そこで太一たちは遊園地へ向かう。タケルはピコデビモンと遊園地で遊ぶが、全然楽しくない。トコモンのことが気になるからだ。何とかしないと、とピコデビモン。太一はタケルに再会する。誤解しているタケルはトコモンに謝れと言うし、みんなが僕のこと置いてった、すぐ泣くし子供だからと言う。ヤマトが、タケルが太一と親しくするのを嫌がっていたし、太一さんのことばかり言うから僕を嫌いになったんだと「僕を太一さんの弟にして」と泣きつく。

トコモンを忘れられないタケルに手を焼いたピコデビモンは忘れキノコという毒キノコで記憶を無くそうと企てる。ヤマトを探して本人から事情を聞こうとタケルをなだめる太一。ピコデビモンが戻ってきて、ヤマトはタケルと一緒にいたくないと言っていたという。ヤマトのところに案内する前に、キノコを食べさせようとする。遊園地に七輪があるなんて・・。食べる前にトイレに立ち、隠れている謎の声(空)から「食べちゃダメ」と忠告されたアグモンは、すんでの所で止めに入る。ピコデビモンの嘘がばれ、仲直りしたタケルに太一が紋章を首にかけると紋章が光り、パタモンに進化。頭突きとエアーショットでピコデビモンに勝利する。パタモンに負けるなんて弱いのね。素直に謝るタケルと、進化できたパタモンの絆は深まった。

ピコデビモンには、紋章を発動させないようにという黒幕(ヴァンデモン)がいるようだ。小物で弱いがある程度任されている手下のようだ。

みんなと合流する旅へ、太一たちは出発する。もう迷いはない、現実世界を救うにはデジタルワールドの歪みを正さねばならない、7人で力を合わせねばならないとわかったから。

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