デジモンゴーストゲーム第12話「不幸ノ手紙」感想
脚本：中山智博 絵コンテ：鈴木正男 演出：武藤公春、佐藤道拓 総作画監督：西野文那 作画監督：Noh Gil-bo、原憲一、Lee Jon ll (2021/12/26 放映）
＜あらすじ：公式サイトより引用＞
知り合いの教授から届いた不幸の手紙の様な怪しいメールを消去した清司郎。すると突如、ゲームの中から大量のザッソ―モンが現れる。時を同じくして、金魚カフェに来ていた瑠璃たちの元にも清司郎から同様のメールが届き、削除した途端、スマホから大量のザッソ―モンが出現する。水を飲むと巨大化し、力も強力になるザッソ―モンは、不幸の手紙の様にネットを介し、街中の人々のスマホやＰＣから次々に出現し、水分を求め、暴れ回っていく。
ボコモン先生に相談した宙たちだったが、このまま放っておくと世界中をザッソ―モンが埋め尽くすことになるらしい。ひとまず疑似デジタルワールドで湖のあるフィールドを展開した清司郎は、この湖近くにザッソ―モンをおびき寄せようとするが、どんどん増殖し巨大化したザッソ―モンに宙たちは大苦戦。だが、そこでガンマモンは、初めてウェズンガンマモンに進化し、一気にそのザッソ―モンの群れを薙ぎ払おうとして……！？
●全体を見て：録画のタイトルには「…パニック！増殖する恐怖」と追加されている。
ウェズンガンマモンに進化することまでネタバレしちゃってるあらすじってどうよ…。
年内にアンゴラモンの初進化が見られるのではとの期待は裏切られ、ガンマモン第三の進化が先に発動。知識の面はボコモンに持ってかれてるし、アンゴラモンの存在感をもっと主張したいところ。
族長の突然の介入で、お開きに。含みのある言動に、解決というより不安だけが残った。今話はそれが逆に狙いなのかな。
デジモンシリーズが人類救済譚であるのを見てきた者として、今話で「世界の危機」に子どもたちが直面し立ち向かった展開は正直うれしかった。
Twitterの代わりに「Dejitter」とあったけど、綴りが「Digi」じゃないのね；
声の出演がまるで青二プロの訓練所帯のよう。
●宙：冒頭で読んでいる古文は枕草子だそうで。あれでわかる教養のある視聴者はいるんですね～。キッズには無理かも。達筆の原文を読んでいるあたり、教科書ではなく趣味が高じてなのではないか。
スマホを壊され涙。涙が意外なところで見られてビックリ。もっと泣きたいことあるだろうに。
族長ザッソ―モンの残した言葉に、危機感を募らせる。
●ガンマモン：宙の部屋でウツボカズラの絵がある植物図鑑みたいな本を見ていた。内容わかるのか、単に読書の真似事か、気になる。ちなみにウツボカズラは食虫食物型のベジーモンのモデルとなった植物。
チョコと世界を守るという明確な強い意志に宙が呼応して進化するのカッコイイ。
●ウェズンガンマモン：トリケラトプスがモデルと思われる、角竜型の成熟期。頭頂部の角は長射程の大砲に、鼻の角は高射砲に、4つの足先は小型の機関砲になっており武器だらけ。動作は遅いが、どっしり構えおおらかな性格という。必殺技は、2つの大砲から撃つ「セドナ」、尻尾を地面に刺しエネルギーを補給し撃つ最大級の陽電子砲「アルビオン」（一回毎放熱のため連射はできない）。こちらは日の目を見ず。
これで進化三形態が出揃った。となれば、例の黒いのも近々お目見えするのか？宙は進化形態を今はまだ制御できていないというか、子どもの側の意志で制御できる設定が来るのか？？
●清司郎：寮長の立場を愛しているのに、他の寮生にいくら不幸のメールが送られたとしても人望がなさ過ぎてかわいそう。普段あれこれ寮生に注意指導しているからウザがられてるのかな。特待生待遇への嫉妬とかもあるのか。寮長の名誉を賭けて、テスラジェリーモンに進化！
●ジェリーモン～テスラジェリーモン：ザッソ―モンを怖がってるのがかわいいとこあるじゃん。テスラ→その活躍ぶりにガンマモンが奮起！
●瑠璃：生身の金魚を守ろうと奮闘。しかし店から追い出しても今度は街なかが大変では。
ミカとアオイを図書館に連れ出したものの、帰りは一緒でなかった。いつ何と言って帰したのか謎。
●アンゴラモン：瑠璃の危機を素早く察知。聴覚でキャッチしているのか。
プチトルネードが、全然プチじゃない。成長期とは言えでかい体格のせいか。
「不幸の鎖を断ち切れば、雑草無常の響きあり」は、平家物語の「諸行無常の響きあり」のパロディだろう。
●ボコモン：ザッソ―モンの増えるプロセスを解説、今話も頼りになった。プロセス、機械音痴の私にははてなでしたが。
●族長ザッソ―モン：分身を誤って逃がしたというが、人間界に水が豊富なのも知っており、もしや故意に逃がして増殖させたのではと疑ってしまう。出てきたタイミングの遅さといい、面倒はかけない、「君らには」と言い放ったことといい、怪しさ満載。
声は西村知道さん、声優にして俳優、アーツビジョン所属、温厚から悪役まで幅広くこなすという。フロンティアでキャンドモンの老村長をされた。
●巨大ザッソ―モン：ザッソ―モンは、植物型の成熟期で、ベジーモンの亜種。熟してレッドベジーモンに進化する事はないが、代わりに手に入れた雑草の生命力で、しぶとく生き残るという。雑草のイメージが匿名の悪意の根強さにつながって丁度いい悪役。
声は既出の中村光樹さん。
●大隈教授：天才中二が教授と「知り合い」というけれど、何つながりなのかは聞きたいところ。少なくともメールの登録をしあう仲ということまではわかる。そもそものメールの差出人は「永安院雄介」。
声は掛川裕彦（かけがわひろひこ）さん、青二プロ所属の声優にして俳優、ナレーター。渋く落ち着いた声で、「世界まる見え！テレビ特捜部」の吹き替えやナレがお馴染み。
●新島（寮の受付係、「受付嬢」は女性差別的なので使いません。）：メガネっ子好きなのでちょい気になってます。声は既出の川口桜さん。
●（金魚カフェの）女性客：声は既出の木村真悠さん。
●生徒（寮生）：声は既出の權内隆介さん、竹内大生さん。
●大学生（牛丼屋の客）：声は既出の橘内良平さん。
●会社員：声は既出の浅野良介さん。
●店員（金魚カフェの）：声は既出の斉藤明日美さん。
●生徒（寮生）：声は既出の八木沼凌さん。
●次回予告：ハロウィンの時はタイミングが良かったけど、次回は新年早々物騒なお題にびっくり。ゴリモン死んじゃうなんて、悲しいです。そういう路線じゃなかったのでは？？
(2021/12/30 記）
