第23話「友よ!ワーガルルモン」
脚本:吉村元希 演出:志水淳児 作監:出口としお
ピコデビモンのせいでばらばらになった6人。だがタケルが希望を取り戻し、トコモンがパタモンに進化。太一たちはみなと合流しようと旅だった。
湖の先の様子を見に来たヤマトとガブモンは、思ったより遠くへ流れてしまう。たどり着いたのは成熟期・ベジーモン(河本浩之さん)のレストラン。何とゴマモンが呼び込みをさせられている。丈とゴマモンは、食料を探している時にピコデビモンに人間がいるとそそのかされてパーティーを離れ、戻れないところにレストランがあり、ドル支払いがダメという事で無銭飲食でかれこれ2週間もベジーモンに働かされているという。そろそろ勘弁してやってくれないかと言うヤマトに、オーナーの完全体・デジタマモン(堀川仁さん)は取り合わない。ヤマトはタケルのところに戻ったらまた来ると丈に言うが、ピコデビモンに金を積まれ丈をどうとでもしてやるとヤマトを脅しにかかる。
それを丈に言えず、ヤマトはタケルは心配だが丈を手伝い始める。丈がタケルのことを心配するが、ヤマトは声を荒げてしまう。しかし丈は皿を割る・料理を焦がす・料金を間違えると、失敗続きで期間は延長するばかりで、ヤマトも丈も焦り始める。失敗を恐れ緊張した丈は、また失敗してしまう。気にするなと入ったものの焦りを抑えられないヤマト、次第に険悪な雰囲気になる。ここにも、隠れた空が助けに来ていた。
その夜湖畔でブルースハープを吹くヤマト。ヤマトの気がかりを言い当てたふりをしピコデビモンはヤマトにも、丈が一人残されるのが怖くてわざと失敗していると嘘を吹き込む。翌朝、とにかくタケルを一度迎えに行かせてくれるようデジタマモンに頼むが、聞き入れられない。そのタイミングでピコデビモンがわざと皿を割り、丈のせいにされてさらに期間が1週間延長されると、ヤマトは耐え切れず怒ってしまう。
太一がタケルを連れてきて、無事を知るヤマト。太一は逃げちゃおうというと、ヤマトは逃げるのはいいが丈とは行けないという。怒りのおさまらないヤマトは、仲間なんて、俺はタケルと行くという。脱走の計画が見つかり、ピコデビモンの嘘がばれデジタマモンが応戦してくる。ガルルモンの攻撃も、デジタマモンはカラを閉じると通じない。ベジーモンに人質に取られたタケルを助けようとするがイッカクモンはうまく攻撃できず、丈がベジーモンに捕まる。ヤマトが丈への態度を後悔し仲間への友情を思った時、胸の震えに紋章が発光しワーガルルモンに超進化。デジタマモンを倒し、ピコデビモンとベジーモンは逃げてゆく。太一にめずらしく勇敢だったとほめられる丈。ずっと自分のことよりヤマトの心配をして、本当に勇敢でした。ヤマトは素直に謝り、丈に礼を言う。
ヴァンデモン(大友龍三郎さん)に友情の紋章も発動したと報告するピコデビモン。子供たちを逆恨みする。
世界の歪みを正すために出発した4人たち。途中でデジヴァイスに二つの反応があり、太一と丈、ヤマトとタケルの二手に分かれ、あの山のふもとで落ち合う約束をする。「会えるさ、俺たち仲間だからな」って、なんかしれっと言っちゃってるよヤマト。
「この場合友情の紋章は丈じゃね?」と、丈ヤマ・ヤマ丈ファンの間でひとしきり話題になった回。ヤマトは自分が友情に厚いというよりみんなの中の友情が共振するようなタイプの紋章だろう。