デジモンアドベンチャー第24話

第24話「撃破!アトラーカブテリモン」

脚本:浦沢義雄 演出:今沢哲男 作監:八島善孝

ヤマトが丈や仲間への友情を取り戻した時、ガブモンがワーガルルモンに進化した。

一方、ゲンナイを探し2か月も歩く光子郎とテントモン。ヴァンデモンに紋章を要求され命がけのピコデビモン。ゲンナイに会えば紋章の秘密がわかるという光子郎は、探求心のあるところが好きだとテントモンに言われ、思わず照れてタメ口を。う○こ注意の立札の罠に落ち、地割れがして暗闇に落ちてしまう。「知りたがる欲」にとりつかれてその重さで地獄に落ちるのだ、と声がする。光子郎は、地獄に落ちられないので仕方なく念じて白いぷよぷよした知りたがる心を取られてしまう。

そこはベーダモン(鈴木琢磨さん)の宇宙。自称聖なる宇宙をつかさどる完全体・ベーダモンに、光子郎は手を合わせ、大切なのは宇宙パワーを身に着ける事だと本を渡される。さっそく読み始めるところが根っからの知りたがりだが、テントモンが止めても読むのをやめない。デジヴァイスが光り、テントモンがパソコンを開けると太一からメッセージがあるがすぐ消えてしまう。「戻ってこないんですね。でも連絡は下さい」の一部が、第21話の太一に伝わったのだ。光子郎はぼーっとした頭で宇宙パワーの本を読み続ける。

ベーダモンは心の売買をしており、知りたがらない心(誰の?)の隣に知りたがる心を置く。いいう○こがあるとピコデビモンに持ち掛けられて商人根性で光子郎の紋章を簡単に手に入れてしまう。テントモンは奪い返す事ができない。物々交換が条件なのにピコデビモンがう○こを持っていないのでベーダモンは蹴り飛ばす。

ひたすら修行し知りたがる心を失った光子郎に傷つき、テントモンはモチモン、言葉をしゃべれないバブモンまで退化して泣いてしまう。涙の粒に映る、知りたがる心の記憶を見た時、光子郎は正気を取り戻しバブモンを抱きしめる。「退化させちゃって、ごめんね」と光子郎の目にも涙が(じーん)。光子郎が光子郎らしくなくなると、退化しちゃうんだ。

ベーダモンとピコデビモンがもめているすきに、光子郎は知りたがる心がないからよくわからないが、心と紋章を取り返す事にする。バブモンが紋章を取り返し、二体を部屋の外へ出してしまい、知りたがる心(自分のだってわかるんだな)を取り戻す「何も知りたがらない僕なんて、僕じゃない」。ベーダモンとピコデビモンに追いかけられ逃げると、モチモン、テントモンにまで戻る。しかしベーダモンの銃(アブダクション光線)は強い。テントモンはカブテリモンに進化し、悪魔の投げキッスでピンチに陥るとアトラーカブテリモンに超進化、岩を粉々に砕きベーダモンを吹き飛ばす。

表に出ると、アトラーカブテリモンは消耗してモチモンに退化した。光子郎はモチモンを抱きしめる。ヤマト、タケルと再会したところでゲンナイの映像が現われ、「デジモンアナライザー」を送っておいた、と。あれほど探したのにそれだけかい!アナライザーにアトラーカブテリモンが表示され喜ぶモチモン。

逃げたピコデビモンは、ヴァンデモンから残酷なお仕置きを受ける。それでも逆らえないのね。

光子郎が自分のアイデンティティを知りたがる心だと再認識した回だった。第6話でも書いたが、私も光子郎のようなタイプの勉強好き(受験や学校の成績には関係なく、自分の知りたいことを探求するのに力を惜しまない)なので、共感できた。

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