デジモンアドベンチャー第26話

第26話「輝く翼!ガルダモン」

脚本:前川淳 演出:角銅博之 作監:直井正博

ピコデビモンのせいでばらばらになった子供たちは、超進化の力を携え合流しつつある。だが空は・・。

スワンボートの太一、丈、ミミと、山からのヤマト、タケル、光子郎がようやく合流する。空はどこ?ミミとアグモンの、空のような記憶は本当か?なぜ出てこないのか、本人に確かめるしかない。

紋章が次々と光を取り戻している、とピコデビモンにお仕置きするヴァンデモン(初めてお姿をはっきり表した)。ピコデビモンは、空の紋章は発動しない、空のもとへ他の子供たちは来るという。「その時は私を呼べ」いよいよヴァンデモンとの直接対決が迫っている。これだけお仕置きされても、ついていきたい何かがあるのね。

デジヴァイスの反応を頼りに一行は出発する。反応が近づいた時、フライモンに襲われる。光子郎がデジモンアナライザーで調べると成熟期だ。コロモン、ツノモンはアグモン、ガブモンに進化し戦うと、バードラモンが加勢してくる。間違いなく、空が近くにいるのだ。

逃げる空は、太一とヤマト、タケルに捕まり、隠れていた訳を話し始める。太一を探しに出た夜、ピコデビモンが誰かと話しているのを聞いた、紋章にはそれぞれ意味がある事を。でも自分が愛情の紋章なんて、と声を荒げる空。こんなに取り乱すのは珍しい。「私の紋章、光らないの。私には愛がないから」。愛を知らずに育った者が愛情の紋章なんて、とピコデビモンに言われ、空は傷ついてしまう。

ピコデビモンの嘘ともいえない。女子サッカークラブにいたころ足に軽傷を負ったがエーストライカーとして試合に出たい空は、正座ができなくなるようなサッカーなどやめてしまいなさいと華道の家元の母に試合参加を反対された。結果、チームは惨敗し空はいたたまれずチームを去ったというエピソードがあった。家元の娘としか見てない、愛情を知らずに育ったと言われてもしょうがないのよと泣く空。

ピコデビモンの企みに気づいて、1人になりたかったが仲間をフォローしたとピヨモンは説明する(すっかりしっかり者になって。)。「空さん大好き、いなくならいで」とタケルに無心に言われ、気を取り直す空。丈たちも着き、ようやくパーティーが勢揃いだ。ヴァンデモンに知らせるピコデビモン。

その夜野宿していると、ピコデビモンがピコダーツで空を襲いかばったピヨモンに命中する。続けて現れたのは、馬車に乗った棺から出てきた吸血鬼のような姿の、ヴァンデモン。成長期も成熟期も一撃で、強くてかなわない。ケガを負ったピヨモンが「わたししかいない、どうしてわかってくれないの」と叫んだ時、空は母が試合に行こうとする自分を止めた理由がわかり、母の愛情を理解する。母の厳しさは愛情から出た事で、空の仲間への愛情は母譲りだったのだろう。そしてバードラモンが超進化し、ガルダモンへ。「空の愛情、一杯伝わったよ」、そこにはもう甘えん坊なピヨモンはいない。私は、中性的で逞しい、土着の宗教の神のような感じのガルダモンが好きだ。大地と風の守護神だ。

ヴァンデモンを抑えて、皆を手のひらに乗せ、光り輝く空へと去ってゆく。「俺も空の愛情が欲しい」それは本気?冗談?太一。空が戻り、結束の深まった一行だが、ヴァンデモンは7人の力だけでは闇の力が広がるのを止められない、と告げる。それって8人目のこと?教えちゃうってことは、勝てる自信があるのかな。

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