デジモンゴーストゲーム第13話感想

デジモンゴーストゲーム第13話「処刑人」感想

脚本:十川誠志 絵コンテ:八島善孝 演出:中村明博 総作画監督:二階堂渥志 作画監督:仲條久美、仁井宏隆、In Tae Sun、Lee Bung Suk、Jo Un Kyung エンディングイラスト:やぶのてんや エンディング原画:西野文那(2022/1/9 放映)

<あらすじ:公式サイトより引用>
街のデジモンたちが、突如飛来するナイフによって殺されるという事件が頻発する。今までは宙たちとつかず離れずの関係になっているクロックモンから調査依頼があり、宙たちは事件を調べる事になった。凶悪なその「ナイフ投げ」の犯人は、デジモンを殺しその数をひたすら増やしていく事に愉悦を覚えるシールズドラモン。やがて宙たちは激しい攻防の末にピンチに陥るが、その時、突如ガンマモンがこれまで一度もなった事のないグルスガンマモンに進化した。何とも邪悪な気配をまとうグルスガンマモンはシールズドラモンを瞬殺すると、今度は疑似デジタルワールドを切り裂いて現実世界に出ようとする。激しく戸惑いながらも、宙は……。
※私による注釈:①「激しい攻防の末」とあるが、一方的に襲われ防戦一方だったのでは。②ネタバレしすぎやしませんか。

●全体を見て:録画のタイトルには「…突如飛んでくる!?殺人ナイフ」と追加されている。
今まで、敵デジモンの誤解を解いたりうまく取りなして解決してきた。なのに、新年早々このサブタイトル、そしていきなり「デジモンの死」を突き付け、ボコモンが死に、ガンマモンが暗黒進化という二転三転の展開が、嫌な感じではなくいい意味で裏切られ第二クールの始まりを告げた。
自分としては、デジモンシリーズがキッズに命の大切さを伝える作品であってほしいとずっと思ってきたので、この展開はうれしい。もちろんいろいろと大ショックではあるが。
対戦場所は恵比寿ガーデンプレイスではとの指摘を見たが、実際には三角屋根じゃなく丸屋根なので、違うかも。どなたかお心当たりないですか。

●宙:デジモンが「死ぬ」とは思っていなかったようで、いきなりあっけない死を突きつけられて戸惑っていた。デジモンは死なない、と無意識に死を考えないようにしてきたのか。
ガンマモンに戻ったはいいが、今後いつまたグルスに進化するかわからない。何か対策を打たねば!

●ガンマモン:ボコモンが量子崩壊、手で握りしめるも何も残らない。その絶望と怒りで暗黒進化。
グルスガンマモンだった間の記憶はないようで、ボコモンの死に直面し大泣きの末眠り込んでしまう。たまらなくかわいいではないか!
お礼を言い、数を数え、成長発達ぶりが見られた。

●グルスガンマモン:竜人型の成熟期。gulusグルスは何の語源か不明。一応よそ様のツイートによると、獅子座の中の一等星の中では一番暗いregulusからの引用ではと。図鑑によると、ガンマモンの内に秘められていた悪なる心が解放されて進化した凶暴なデジモン。周囲からの干渉を拒み戦いにしか興味がなく、死なすまで攻撃は終わらないという。必殺技は、手に溜めた闇の炎で敵を握りつぶす「ダークパレス」、その炎の威力を維持して投げる「デスデモーナ」、尻尾の先で急所を突く「デッドエンドスキュアー」。成熟期とはいえ、他の三体と比べ強さは別格のよう。
無印のスカルグレイモン、テイマーズのメギドラモンと違い、自我も理性も持っていながら極めて凶悪で冷徹で饒舌で存大な別人格、しかしガンマモンの記憶や宙とのつながりはちゃんとわかっているよう。ガンマモンの噛み癖や「やな感じ」は、闘争本能の高いグルスガンマモンが退化した表れで、そもそもがグルスガンマモンが常態だったと思わせるがどうか。北斗は退化した状態で送り込んできたのでは。北斗の登場による謎解きが待たれる。
シールズドラモンをいとも簡単に捕え、宙に問いかけたうえで瞬殺。アンゴラ、ジェリーを仲間と認識しながら容赦ない攻撃ができる恐ろしい奴。宙が身を挺して止めようとした時に、ボコモンのかばいたてがフラッシュバック、攻撃を止め進化は解かれた。
光で一杯になりかけたゲージが真っ黒になり、進化シーンで一瞬全てが止まったのが印象に残る。
ガンマモンは無邪気でかわいく、グルスガンマモンは冷徹で存大に、沢城さんのその怪演に舌を巻く。で、鬼太郎で不二子で鬼滅なんだからもうすごい。この進化のために彼女のような実力者が抜擢されたようなもの。

●瑠璃:透明な盾を検索するという意外な一面が。アンゴラも引いていたぞ。

●アンゴラモン:「悲しき別れ、乗り越えし時。これすなわち、デジモンの真の歩みの始まりとなす…」。哀悼と未来への希望を込めて。まだ進化しないとはちょっと驚き。

●清司郎:一人腰が引けている、とバクモンにズバリ指摘されちゃって。

●ジェリーモン~テスラジェリーモン:グルスガンマモンにアタックするも容赦なく打ちのめされて。
普段街にてデジモン相手の「ビジネス」をやっているという。

●ボコモン:せっかく準レギュラーと思ったのにまさかの退場。今までガンマモンを愛護していたのは全部この布石だったかと。成長期にして歳を重ね、良き相談役だったのにショック!ガンマモンの安全を確認してから目を閉じて帰らぬ人に。
宙たちに、デジモンと人間との「橋渡し役」を期待していた。その想いを継いで。

●バクモン:ボコモンも知らないシャルフリヒター処刑人の都市伝説を初めて指摘した情報通ぶり。ボコモンがいなくなっても出てきてほしいス。

●クロックモン:ボコモンに透明化を教わり、人間界でアンゴラモンとは別の「集会」に定着したようで、殺人鬼の情報を持ってくるばかりか、積極的に調査に協力。これも準レギュラーなのかな。最初にグルスガンマモンの兆候を見た個体だからして、何か展開はあるのか。

●モニタモン:ブラウン型の成長期。デジモン・ウォッチングが趣味の、常に誰かを監視している忍者デジモン。忍者と言い張るがやっていることはストーカー行為そのもの。声は龍田直樹さん、青二プロ所属、:でガーベモンで出られていた方。

●ゴリモン:獣人型の成熟期。声は高戸靖広さん、またも出番がやってきましたけど、端役;

●サンフラウモン:植物型の成熟期。太陽の光を浴びると元気になり、攻撃力もアップするという。声は今野(こんの)宏美さん、青二プロ所属、:でルナモンで出られた方。

●シールズドラモン:サイボーグ型の成熟期。コマンドラモン100体をふるいにかける特殊選抜試験を合格した1体のみシールズドラモンへ進化できる。目視でとらえられない速さで動き、体術のみで目標を仕留められる。主に暗殺を任務とするという。必殺技話ナイフの一撃「デスビハインド」。
今話では暗殺のような思想的背景はなく、単に数の為だけに殺戮を繰り返した殺人マシンキャラ。死ぬ前にグルスガンマモンを称えるそぶりを見せ、本当に殺戮が最高の目的なデジモンだった。ゴスゲにして、こんなキャラあり?!なぜドイツ語で数えていたのかは調べたが不明。
声は神奈延年さん、青二プロ所属の人気声優さんかつ俳優、ナレーター、歌手。個人的には中華一番!のレオンがお馴染み。本名は林延年だが、演技や自分に磨きをかけるため、木を削る鉋(かんな)=神奈を名乗るようになったという。

●ウーバーテイルモン:そう呼ぶとの情報が。でも、公式図鑑には「ブラックテイルモン」しか載ってませんでした。ウーバーテイルモンは検索したがヒットなし。デジタマを回収していたが、はじまりの街へ運ぶのか?

●アグモン(黒):図鑑によると、ウイルス種に進化したことで、野生の本能に目覚めてしまった凶暴なアグモンという。何の目的でビルの屋上にいたのか、非常に気になる。

●他の犠牲者:サラマンダモン(電気街)、フライモン、モノドラモン(大根を食べていて)

●ED:ボコモンの死とグルスガンマモンの存在というマイナスなイメージの回に、ずいぶんと賑やかでしかも恋愛の歌なんて、気持ちがついていけませんでした。軽々しく「何度だって生まれ変われ」という歌詞もボコモンのデジタマと重なってもう何か雰囲気ぶち壊れ。歌そのもののせいではないので、次回以降の聴こえ方に期待。やぶの氏のイラストは成熟期メイン、スマートで素敵。

●次回予告:慰霊慰安目的の温泉旅行のよう、瑠璃組もいるから学校行事ではない、個人的な旅行か。グルスガンマモンに進化する可能性を抱えての次回以降、爆弾を抱えているも同じ。順次対策は考えていくのだろうか。登場デジモンは不明。中学生だけで行けるとは思えないので、もしや保護者が登場する?!

(2022/1/11 記)

               もどる