第28話「追撃!日本へ急げ」
脚本:まさきひろ 演出:今村隆寛 作監;信実節子
8人目の選ばれし子供をつぶしに、軍を侵攻するヴァンデモン。ゲートが閉じるのに、子供たちは間に合わなかった。
一旦ヴァンデモン城を退却するが、もう一度ゲートを開けるにはどうしたらいいのか。ゲンナイの映像は、説明が長くなるし道具も使うのでゲンナイの家に来いという。あの光に向かって行けば家に着く。光は、ピンクの湖(テンプ湖)から出ており、水が開いて階段を下ると、立派な日本家屋がある。そこに本物のゲンナイがいた(なぜ出てこなかったかは、出不精だからと。小説では「(黒い歯車を埋め込まれた)背中の古傷が痛んで」とある)。選ばれし子供とは、この世界とお前たちの世界を救うために選ばれた子供たちの事、選んだのは・・ゲンナイは答えなかった(小説では「ホメオスタシス」と光子郎に答えている)。庭には、ゲンナイの作ったタイやヒラメのメカが泳いでいる(何でも作っちゃうんだね)。ゲンナイの家の地図では、ヴァンデモンは光が丘にいるようだ。~現実世界の光が丘は、ヴァンデモンのせいで通信障害が起きている~
子供たちはカードを10枚(クワガーモン、アグモン、ガジモン、アンドロモン、エレキモン、ユニモン、デジタマモン。ドリモゲモン、トノサマゲコモン、ゴマモン)渡されるが、石板(光子郎がしっかり記憶していた)のどこにどれをはめるかはゲンナイも知らない、もし間違えれば別の異世界へ繋がったり、子供たちが不完全に復元されてしまう(ミミみたいなパルモンとパルモンみたいなミミ、のように、ミミが嫌がるのでパルモンちょっとショック。)という。
みなは眠りについたが、知りたくて興奮し問いを抑えきれない光子郎。デジタルワールドは地球のネットワークのデータでできた世界な事、この世界に変な点があるとしたらデータが壊れているか欠落している事、ゲンナイはデータだが人間でなくデジモンでもなく属性がない事(ゲンナイという名は、エレキテルを発明した平賀源内からとったらしい。)、デジモンアナライザーを直して光子郎が会わなかったデジモンのデータも見られるように直しておく事を話し、やっと眠りにつく(本当はもっと知りたかったんだろうな)。いい朝食を残さず食べ、城へ出発する子供たち。
ヴァンデモン城、石室の前をデビドラモン2体が見張っている。アトラーカブテリモンがデビドラモンを撹乱し、石板の前へ進む子供たち。3×3のカードの配置に子供たちは悩む。光子郎は、ネットのオカルトのサイトで見たという(そんなとこ行くんだ。小説ではアレイスター・クロウリー(イギリスの著名なオカルティスト、儀式魔術師)みたいだと言っている。)大きな音がし、パタモンが様子を見に行くと、城が崩れていく。
丈が「太一、僕はお前に任せる。とにかく僕は、太一を信じる」という(年長者らしい采配ができるまでに成長した)。ヤマトも「リーダーの決断に従おう」と太一を認める。太一がいなくなってみんなバラバラになった、また集めてくれたのは太一。ミミはもうわがままは言わないという。タケルも、別の世界に行ってもみんながいっしょなら恐くないと。太一がみんなの気持ちにこたえ配置を決める事に。太一は、その任を光子郎に指名する。7人の心は一つ。彼の推測は、ワクチン・データ・ウイルス×成長期・成熟期・完全体、そうするとアグモンとゴマモンのカードがだぶってしまう。でも拍手でみんな感謝する。さすが光子郎。そこに最後の刺客・成熟期・ドクグモン(田野恵さん)が現われ、イッカクモン、トゲモン、ガルルモン、ピヨモンが戦う。ドクグモンが迫り、ワーガルルモンに進化。城はほとんど崩れてしまう。最後の決断は太一が、伏せた2枚のカードの1枚目をめくると「開けゴマモン」、ゲートが開いた。
流れに引き込まれ気が付くと、雪の積もるキャンプ場に戻っていた(ゴマモンを選んでよかった!)。でもデジモンがいない。先に気が付いて、食べ物を獲りに行っていたのだ。流れる歌は「Seven」。「おかえり」「ただいま」。コロモンがなぜ自分のカードを選ばなかったか聞くと、「記念に取っておきたかったから」真偽のほどは定かでない。光子郎によると、ヴァンデモンが発ってから現実世界で1分ほどしか経っていない。長かった旅、でもすぐに8人目を探しに光が丘へ行かねば。
ゲンナイの家でのやりとり、バトル、カードの謎解き、みんなが一段と成長し太一が正式にリーダーに認められたこと、元の世界への帰還と、いろいろ詰まった回だった。