「五闘士全滅!?恐るべき闇のパワー!」
脚本:大和屋暁 演出:梅澤淳稔 作監:浅沼昭弘
バラの明星へ向かい踏み入った闇の大陸、アルボルモンを不要と手にかけたダスクモンとは、残りの一闘士なのだろうか。
闇のダスクモンは強く、動きも早い。ヒューマンスピリットでスライド進化するがかなわず、ブリトラモンの渾身の一撃も効かず、ヴォルフモンは退却を指示する。もっと攻めでと納得いかない拓也に、(あの速さ強さに)何も感じなかったのかと退却の理由を言う輝二。険悪な雰囲気を、ボコモンがとりあえず食事しようとなだめる。
たき火を起こした純平に、泉は拓也と輝二のことを相談する。完璧な奴はいない、拓也のような無鉄砲も輝二の冷静すぎもいる、ここにいる全員がチーム、大事なのはバランス、拓也が二人でも輝二が二人でもダメ、たき火だって木の組み合わせで燃えすぎたりもえなかったりすると純平は答える。純平だって6年生、考えてる事はある。拓也はすごい作戦があるという。輝二は一人考え込む。
ダスクモンは、全身の目で子供たちの居場所を探す。いつもここは冷たそうな風が吹いている。
拓也のすごい作戦とは、さっきとは違う一斉攻撃。まずアグニモンがおとりになり(人形は友樹の手作りだ)、他はビースト進化して攻撃するというもの。しかしアグニモンがおとりとして成功するのか?輝二は反対する。強すぎる、逃げるのが先だ。ここからは二人の話に。ゲームの主人公にでもなったつもりか、なぜ戦うんだ。負ければ死ぬのに、あんな無謀な作戦を立てるなんて。あいつと剣を交えた時、実力の半分も出していないのを感じた、勝つのは無理だ。それでも逃げたってしょうがない、勝利の実績を信じる拓也に、みんなの安全を約束しろ、できないなら現実世界へ帰れという輝二。
そこに異変が。泉、純平、友樹がビースト進化、遅れた拓也、輝二も進化する。あの作戦に賭けるしかない。アグニモンは大技も直接攻撃も繰り出すが効かず、仲間の力に望みを託すが、ダスクモンは4体の技を吸収しびくともしない。ダスクモンはアグニモンに狙いを定めたが、ガルムモンが体を張って守り一命を取り留める。アグニモンが進化の解けた輝二の名を呼ぶと、ダスクモンがハッとする。その名にダスクモンはなぜか苦悶し、その場は暗闇に包まれる。
拓也が目覚めると周囲は真っ暗で、トレイルモン(石井康嗣さん)がここは闇のターミナルと伝える。お前は目標をなくし道を見失い深い絶望の淵にいる、元の世界へ帰るかと言われる。心の闇をさらけ出し選ばれた者だけが乗れる闇のトレイルモン。拓也は乗り込んだ。