デジモンアドベンチャー第29話感想

デジモンアドベンチャー第29話「マンモン光が丘大激突!」感想

脚本:西園悟 演出:川田武範 作画監督:海老沢幸男 美術:飯島由樹子

ヴァンデモンの城のゲートをやっとの思いで開き、気がつくと子どもたちは現実世界へ戻っていた。8人目の選ばれし子をヴァンデモンより先に見つけねば。

タイトルコールは太一、シルエットはマンモン。

キャンプ場に帰還したはいいものの、デジモンを隠しつつ光が丘へ行くために、あの手この手を尽くしごまかす子どもたち、笑。当の光が丘ではマンモンが大暴れ。記憶をたぐると、7人はみな二匹の怪物の戦いの目撃者であった。ならば8人目も…。

●光が丘:デジアドの聖地としてあまりにも有名。ゲンナイが、ヴァンデモンの行った先として特定した、東京都練馬区北部に位置する新興住宅地と公園の総称。現行行政地名は光が丘一丁目から七丁目。戦後に米軍家族の住宅であったが、1973年に全面返還されて今の地名になり、大規模団地となった。運転手(平田さん)によれば関越自動車道から外環道路に入る時大泉インターで降りれば徒歩圏との事。描かれたコンビニ「MIOTSTOP」はミニストップが元ネタであろう。光が丘の陸橋に降り立つ子供たち。太一と空は第3小学校1年2組、ヤマトは第4小学校でタケルは同居、丈は第5小学校、ミミと光子郎は幼稚園だったと、皆同じであることが初めてわかり、ただの偶然とは思えない。私が疑問なのは、城戸家が裕福な医者一家なのに団地に住んでいた事。まだ開業せず研修医か何かで経済的に困っていたのか、3人息子たちの医学部受験のため教育費がかかったのか。

ちなみに光が丘小は統廃合になりました。何だかこじゃれた命名;(ただ、感想を更新した2025年3月現在、経緯が複雑すぎて下記の通りかは確認できていません。)

練馬区立光が丘第一小学校(2010年光が丘第二小と統合し練馬区立光が丘四季の香小学校へ)
練馬区立光が丘第二小学校(2010年光が丘第一小と統合し光が丘四季の香小へ)
練馬区立光が丘第三小学校(2010年光が丘第四小と統合し練馬区立光が丘春の風小学校へ)
練馬区立光が丘第四小学校(2010年光が丘第三小と統合し光が丘春の風小へ)
練馬区立光が丘第五小学校(2010年光が丘第六小と統合し練馬区立光が丘夏の雲小学校へ)
練馬区立光が丘第六小学校(2010年光が丘第五小と統合し光が丘夏の雲小へ)
練馬区立光が丘第七小学校(2010年田柄第三小と統合し練馬区立光が丘秋の陽小学校へ)

●太一:ほこらの場所から集合場所まで独断で一人行こうとしたが、デジモンも子どもも皆待っていられずついてきてしまい、帰還して初めて会う人間・藤山先生の目を何とかごまかさねばならなくて、ヒカリへのキャンプ土産のぬいぐるみと苦肉の言い訳。光が丘へ向かうために、小学生だけで途中下車という無理難題をふっかける大胆な楽天家。バードラモン~ガルダモンの対マンモン戦を見てやっと思い出す、あの時自分とヒカリを助けてくれたのはグレイモン!けどまだヒカリが8人目と気付かないのはちょっと鈍すぎやしないかと思ってしまいます;モチモンの進言に、8人目の仲間探しを重ねて決意。

●ヤマト:太一のようなおふざけは苦手と思ったら、藤山先生相手に情に訴える一芝居うつのが驚きだった。タケルもアドリブに応じてナイスフォロー、さすが兄弟!でも少しの本音が混じっていたかもね。

●光子郎:デジモンワールドで何か月も過ごしたのに「計算ではヴァンデモンが光が丘に出現してから僕たちがここに現れるまで1分と経ってないはずです」そんな計算できるのすごい。一体どんな計算式やら。たくさんの参加児の中でなぜ7人が選ばれたのか、ずっと不思議だった、さすが知りたがり。「僕たちには、4年前すでにデジモンと会ってたという共通点があるんです」「(8人目も)間違いなくあの事件の目撃者のはずです!」。

●ミミ:友人との再会に夢中になってパルモンを置いてきぼりにしたり荷物置き場にねじ込んだりと、放置プレイでパルモンかわいそう。時間の流れが違うという説明も吹っ飛ぶくらい帰還を喜んでいた。

●タケル:4年前に怪物と、鳥の怪物が戦うのを覚えていた。当時それを母に訴えるも、信じてもらえないばかりか父親への批判まで聞かされて、気の毒。そのやりとりを陰で聞いてしまったヤマトも、口を閉じざるを得なかった。夫婦は少なくとも4年前には既に信頼関係を失っていたのだ。私は、この夫婦は共働きで忙しすぎて、それが離婚の一因だと思ってきたが、どうなのだろう。真実を追いかけるはずの報道マンの夫に対して、同じく真実を追うジャーナリストたる妻が「ほんと誰のせいで夢と現実の区別もつかない子に」と評するに至ったエピソードを、深く知りたく思う。自分は結婚という体験がないもので、感覚的にわからない。

●丈:途中下車の話に「僕が責任をもって送り届けます!」とさすが班長。けど真面目ゆえヤマタケの小芝居をすっかり信じていた。まあ怒りなさんな。最年長だけに、光が丘の記憶は一番正確だった「爆弾テロ事件があったんだ」。親が物騒がって引っ越してお台場へ移ったと。大人がテロ事件として処理したものの、子どもたちの記憶は消せなかった。先生に「山の奥深く、人の通わぬ辺境の地に捨ててあったのを艱難辛苦の末にようやく手に入れたのです」と、受験勉強で鍛えた小難しいボキャブラリーで大ウソをついたり、警察や消防に捕まるといろいろ聞かれるからと、即時撤退を提案。生真面目だった丈が、こんなにもたくましくなるとは、泣けますわ。

●藤山先生:声は櫻井孝宏さん。先生が引率しているからには、キャンプは学校行事なのか。だとしたら全く別の地域の小学校のタケルが参加できるのはおかしい。お台場の子供会か何かが主催して、先生はボランティアとして参加したというならわかるが。この先生は、担任でもないヒカリの欠席の理由が風邪なのも、丈が班長で6年生なのも把握していたから、御台場小は少人数の小学校なのだろう。太一へのマッサージ攻撃から言って親しみやすいユーモラスな性格で、子どもたちの途中下車を許可する柔軟性と情の厚さを持っていたのは幸いした。デジヴァイスに目を付けられたときにははらはらしたが、デジモンを薄汚い(笑)ぬいぐるみと信じて深掘りしないアバウトさも幸いした。女児ならともかく小学生にもなった男児がぬいぐるみを見つけて持ち歩くのを不審に思われなくて助かった。

●ピヨモン:アグガブらが退化しており、頼みの綱でバードラモンに進化、さらにガルダモンへ超進化。皆の昔の記憶の中の、鳥型とそうでない怪物との戦いを思い起こさせる結果となった。タケル「怪獣が二匹!」。そう、あれはコロモンからアグモン、グレイモンへ進化した姿と鳥型のデジモン(作中で名前は出てこないがパロットモン)との戦いであった。

●コロモン:4年前のコロモンではないというが、太一に会って懐かしかったとも言っているから、4年前の個体がデジタマとなり再生しこの個体になった可能性がある。

●モチモン:ファイル島で会った事もないマンモンの特性を知っており、光子郎の推理を補完。「マンモンがあないなところを一匹でうろうろしていたちゅうことは、他の連中は8人目を探してあちこち行ったちゅうことですわ」。

●ヴァンデモン:「あの光の塊」とは太陽のことだろう。データとして知っていても、体感すると本当に苦手なよう。8人目の紋章を持っており(その理由はまだ明らかにされていない)、コピーを作って、8人目の抹殺計画は用意周到。大変大変急がねば!

●テイルモン:時は夏休み。見た目が猫だから怪しまれずに光が丘の子どもらが夏休みを満喫中のところ探りを入れているが、紋章にさっぱり反応がない。犬(首輪をつけてるので飼い犬だがリードがないので放し飼いもしくは迷い犬)にはずばり怪物と認識されてしまうが、尻尾でのたかが一撃で簡単に応酬する強さ。「木偶の某がこんな騒ぎを起こしてどうするつもりだ。あんなデジモン連れて来るんじゃなかった」自分がスカウトしておきながら、業績を上げない者には手厳しく、フォローなどしない冷徹さ。

●マンモン:太古の強大な力を持つ古代獣型の完全体。図鑑によると、仮面に刻まれた紋章は超古代の英知の結晶というが、自動車・バイク・信号・交差点・交通標識など破壊し暴れ回るだけで、8人目を探す知性などない。鳴き声だけで、クレジットはなし。必殺技は、長く伸びた二本の牙で相手を突き刺す「タスクストライクス」、鼻息で一瞬に凍らせる「ツンドラブレス」。ガルダモンのシャドーウィングで倒される。それにしても、やれやれ被害の大きいこと。

次回予告:背景の光が丘駅は都営12号線と書いてあるが、のちに大江戸線と改称している。デジモンを連れているのを隠しつつ練馬の光が丘から新宿駅経由で我が家・お台場への東京都大横断の道のりは、困難と誘惑でもう大変!

2025.4.1.記

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