デジモンフロンティア第33話

「新たなる闇の闘士!レーベモン&カイザーレオモン」

脚本:まさきひろ 演出:角銅博之 作監:山室直儀

ダスクモンは、実は輝二の兄・輝一だった。戦いをためらう輝二を、拓也が励まし、輝二は輝一の闇のスピリットをスキャンした。

以前拓也は話した、元の世界に戻った時輝二にそっくりな少年に電車で会った事を。輝二は本当に兄弟なのか、母さんが生きているのか問うと、少年は本当だと答える。祖母の遺言のことを。輝二を知りたくて探して(標識が松が谷だから、浅草の近く・台東区松が谷だろうか、でも次の標識の「谷山」は存在しないし、台東区在住なら東急東横線で渋谷へ向かう必然性がないから、フィクションだろう。)、庭付き2階建てのお屋敷で大型犬を飼っている裕福な暮らしぶりだ。声をかけられなくて、でも母に内緒で何度かそっと会いに行った。仕事はきつく熱があっても休まず、母は苦労しているのに。

それがあの日、渋谷へ向かう電車で輝二を見かけて、ただ電車に乗るあたりの記憶がない。次に覚えているのは、死後の世界のような闇。照治は仲間と楽しげで、母さんはかわいそうで、猛烈に孤独で、その時闇の解放者と名乗るものに魅入られ力を与えられた。

アングラーに乗り、再会した5人は、輝一のことを話す。パタモンはオファニモンの気配を感じる。輝一は隣の車両に乗っているが、誰もうまく話しかけられない。駅に着いた。純平は放っておく方がいいという意見で、拓也はおずおず声をかけると、輝二は兄弟って何だと尋ねられる。他の3人も、それぞれの思いを伝える。試行錯誤、答えなんてないよと拓也。

あいつらを殺そうとしたのに、なんで責めないのか、輝一は悩む。パタモンが、光と闇はきょうだいです、だから闇だったことを悔いることないですと言ってくれる。すると突然パタモンはいやな気配を感じ、アングラーは巨大なケルビモンに衝突し脱線する。純平たちは進化、拓也と輝二はアルダモン、ベオウルフモンに進化するが、歯が立たない。ヘブンズジャッジメントを受け、ベオウルフモンは輝一をかばい、皆人間に戻ってしまう。

輝一はよくも弟と戦わせたなと食ってかかるが、闇のスピリットを引き寄せる闇を持っていたのはお前だと反論する。輝一は自分の闇を認め、輝二と出会ったからもう闇に負けないと宣言する。しもべとなる事を断った輝一を、ケルビモンは抹殺しようとすると、輝二のデジヴァイスが光り輝一を照らし、輝一の二つのスピリットは変化して輝一のデジヴァイスに収まる。新しく手に入れた、邪悪なものを葬る闇の力、輝一はレーベモンに進化しエントリヒ・メテオールを放つ。さらにビースト進化しカイザーレオモンとなりシュバルツ・ケーニッヒでケルビモンを消す。

しかし、デジコードが浮かび上がらない。戦っていたのは本体でなく分身だったのか。だとすれば本体はとんでもなく強いだろう。ケルビモンは、バラの明星の下で待っていると言い残す。輝一は自分一人で行くというが、みんな黙って行かせるはずがない。みんなで、行こう。

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