デジモンフロンティア第34話

「決戦!バラの明星 オファニモン救出作戦」

脚本:富田祐弘 演出:梅澤淳稔 作監:清山滋崇

輝二と出会えたことで、自分の闇を直視し受け入れた輝一のスピリットが変化し、輝二のデジヴァイスから輝一のデジヴァイスが現われそこに収まって、輝一はレーベモン、カイザーレオモンに進化した。しかし倒したのは、ケルビモンの本体ではなかった。

子供たちはとうとうバラの明星の下の城を見る。「みんな、よくここまで来てくれました。伝説の十闘士のスピリットでここにいるケルビモンを、ケルビモンはデジタルデータを・・・」城のてっぺんにデータが集まっていく。しかし輝一はその理由を知らないという。いくつもの岩が重なった空中の城、岩をたどっていくほかあるまい。アグニモン、ヴォルフモン、レーベモン、フェアリモン、ブリッツモン、チャックモンに進化し上へ向かう。

ケルビモンは城の中心でデータを集めている。オファニモンにデジタルワールドの支配をと誘うが、オファニモンは平和を望む、と逆らう。

城の門をファントモン(奥田啓人さん、小島一成さん)が守っている。2体だが素早くなかなか手強い。赤いマントの中は異次元につながっているというから要注意だ。何とレーベモン以外捕まってしまう。レーベモンはファントモンを見切って相打ちにさせ、みんなを助ける。「乱されし邪悪な心よ、闇に埋もれて眠るがよい」とファントモンをスキャンする。すると門が開く。

デジタルワールドのデータを吸い尽くすまであとわずかのケルビモン、これと十闘士のスピリットが集まれば、帝王になれるという。

城のらせん階段を上り詰めると、階段や門がばらばらに浮いている奇妙な空間。恨めしい黒い手が伸びて来て、鐘の音がすると治まる。「ここは牢獄の間、ケルビモンの犠牲になった者たちが永遠に閉じ込められている」とゴートモン(園部啓一さん)が現われる。城は迷路のようだから、オファニモンのところへ案内してやるというが、味方なのか?パタモンが無邪気に近寄るので、信じられそうだ。オファニモンが囚われている「光の結界」に着く。

まぶしい光の中、天使オファニモンはいた。ブリッツモン、フェアリモンが結界の破壊を試みるがダメだ。オファニモンは、それよりなぜこの世界に呼ばねばならなかったかを話し始める。昔々、ヒューマン族とビースト族が争っていたがルーチェモンが現われ平和に戻した、でもルーチェモンが自分勝手に支配するようになり伝説の十闘士が現われルーチェモンを倒し姿を消し、オファニモン、セラフィモン、ケルビモンが平和を守った。そしてセラフィモンは法と秩序を、ケルビモンは道と知識を、オファニモンは愛と正義を育んだ。けれどケルビモンの考えが変わり、ビースト族の気持ちなんてわかってくれないと言い、ビースト族のための方と秩序を求め、ある日突然ビースト族を率いて襲いかかってきた。それ以来セラフィモンは眠り、オファニモンは城に幽閉された。ケルビモンは十闘士のスピリットを5つもっておりそのうち4つから邪悪な闘士を作った。また世界中のデジモンにデータを集めさせた。危険を感じたオファニモンはケルビモンの影響を受けないあらゆる世界に声をかけた。答えてくれたのはピュアな心を持つ人間の子供たちだった。残りの5つのスピリットの場所を知っていたので、子供たちを導いた。そんな時ケルビモンはこの世界に迷い込んだ子供に闇のスピリットを植え付けた。伝説の十闘士のスピリットがあればケルビモンを倒せる。

そう話し終わった時、ケルビモンは真の目的を告げる。十闘士をここに呼び寄せ、スピリットを奪い収集したデータと合わせて、世界を支配する、と。

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