「ロイヤルナイツ散る そして・・・!!」
脚本:まさきひろ 演出:吉沢孝男 作監:伊藤智子
最後のデータが奪われ、デジタルワールドは消滅し、ルーチェモンが復活した。子供たちは、ひとまず月へ避難するしかなかった。第三の月は黄金色だ。守るべきものがなくなり、これからどうしよう。まだデジモンたちがいるじゃないか、俺、間違ってるかな。拓也がデジヴァイスに呼びかけるとアグニモンもブリトラモンを首を横に振る。
データを集めたらくれるという人間界へのキーを、ロイヤルナイツはルーチェモンに催促する。あいつらを倒してからだと、横柄な態度のルーチェモン。ロードナイトモンは内心懐疑的だが、デュナスモンはひたすら忠義だ。
向こうに小さな泡が浮いている。行ってみるとそれは赤ちゃんデジモンたちの吐く泡だった。デジタマもたくさんある。スワンモンたちと逃がしたあのデジタマかもしれない。新しく生まれたのは、プロットモン(浅田葉子さん)とロップモン(宍戸留美さん)だった。おそらく、オファニモンとケルビモンのデジタマだろう。昔の諍いはもうない。この世界を必ず元に戻す!デジタルワールド球を見ながら子供たちは思う。
そこへロイヤルナイツがやって来て、プロットモンが「戦いますか?しませんか?」と問う。最初は、何となくおもしろそうだった。自分がデジモンになり、右も左も分からぬ世界を旅し、バラの明星でのケルビモンとの戦い、帰ろうと思えば帰れた、でもデジタルワールドでしか手に入らない何かがあると思えたから、いや思えたんじゃなくあった。ゴールは何でどこなのか、少なくともここじゃない!拓也と輝二はハイパースピリット・エボリューションでカイゼルグレイモン、マグナガルルモンに進化し、ロイヤルナイツに立ち向かう。
激闘の末、ロイヤルナイツを倒すが、突然ルーチェモンが現われ右腕だった2体のデータをためらいなくスキャンし、ルーチェモン・フォールダウンモード(中尾隆聖さん)に進化する。ルーチェモンの目的は支配。彼に服従することが幸せだという。違う、幸せとは自分の意思で生きる事だ。カイゼルグレイモン、マグナガルルモンはまるで歯が立たない。黄色い月の大地も破壊され、月が爆発してしまう。