デジモンフロンティア第50話

「時を超えて!新たな伝説の始まり」

脚本:富田祐弘 演出:貝澤幸男 作監:八島善孝

拓也と輝二はスサノオモンに進化し、ルーチェモンを倒した。だがルーチェモンは悪のデータだけ残したサタンモードに変わり渋谷駅地下へ到達する。ルーチェモンはバーガトリアムフレイムで子供たちを一気に落とす。

渋谷駅の怪現象をニュースが報じていたが、テレビも電気も切れてしまう。エレベーターが落下した、奴はもう地上か。全力を尽くしたのに、デジタルワールドも人間界も救えないなんて。絶望する拓也に、アグニモンが声をかけ、エレベーターを押すと倒せた。子供たちの後ろには、いつの間にかデジモンがいる。わかってたんだ、一緒に戦ってくれたこと。一人じゃなかった。子供たちとデジモンは手を取り合う。十闘士は、本当に蘇ったのだ。

そしてパタモンたちの後ろにも三大天使デジモンがいる。「戦いますか、それとも」。ルーチェモンは単なる邪悪なデータの集まり、十闘士なら必ず勝てると天使たちは言う。「戦う、そして新たなる伝説を作る」と拓也は宣言する。エンシェント(ancient古代の、大昔の)スピリット・エボリューションで、5人の心と体は一体となりスサノオモンに進化し、地上に出かかったルーチェモンを引き戻すが、ルーチェモンは獰猛だ。ア拓也のかけで暗黒球体にツッコミ、一撃をラルバに命中させると、サタンモードは暴走を始める。八雷神(やくさのいかずち)でサタンモードを抑え込み、ゼロアームズ・オロチで天羽々斬(あまのはばきり)を放ち、ルーチェモンを倒す。データがデジタルワールドへ戻っていく。ラルパの最後の悪あがきも、打ちのめされた。

十闘士と子供たちは、向き合って互いに礼を言う。デジヴァイスから、データがデジタルワールドへ戻っていく。でも、ロードが閉じてしまうからゆっくり別れを惜しむことはできない。ボコモンは、この冒険と新しい伝説を書き残す決意を手向けの言葉にする。輝二のデジヴァイスで、ダスクモンから輝一はまだ生きていると通信が入る。

街では「渋谷の怪現象収束」とのニュースが流れる。子供たちが渋谷駅へ戻ると、6時10分、もしあの日に戻ってるなら輝一は階段・・・しかし輝一の姿はなく、警察官が事故の聴取をしている。

心拍数ゼロ、電気ショック、処置室に輝二は飛び込み、輝一に縋り付く。みんなのデジヴァイスが光り、輝二の涙が輝一の額に落ちた時、輝一の顔色が良くなり心拍が再開し、輝二の名を呼ぶ。奇跡は起こり、デジヴァイスは元の携帯に戻る。

拓也はみんなの勇気と優しさを学んだ、そして家族のぬくもりを。泉は、みんなと一緒に過ごす時がいとおしい。純平は、みんなとともにいる。輝二は初めて母さんと呼んだ、俺は輝一とともにある。輝一の幸せは、母さんの幸せ。もう一人じゃない、輝二がいる。友樹は、勇気をもらったからもう泣かない。

 

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