デジモンセイバーズ第9話

「トーマ栄光なき戦い 暗躍トゲモン」

脚本:大和屋暁 演出:深澤敏則 作監:出口としお

1か月前、世界前哨戦を勝利した早瀬翼選手(千葉一伸さん)、何と7連勝。(リングアナウンサー:小島一成さん、実況:鶴岡聡さん、開設:酒井敬幸さん)

大は怪しいという。前は相手の調整ミス、その前は不戦勝、その前は風邪だったのに。しかも35歳の高齢で試合を頻繁に行っている。トーマは不正をする人ではないというが。隊長は、実はすでに調査しており、前の試合会場でデジモン反応のある針が見つかった。もう少し調べてみよう。

ランニングする早瀬に、トーマは近づいてファンと名乗り賭けを申し出る。もし最後までついていけたら、少し話を聞いてくれと。4年前の上原選手との世界前哨戦、クリーンファイトを貫き上原の反則で右ひじに致命傷を負い引退もささやかれた。復帰は大変だったろう。しかし早瀬は、わかったような口を聞いてほしくないと機嫌を損ねる。最後に一つ、復帰以降の戦いで何かおかしいと思った事はないかトーマが尋ねると、早瀬は言葉を濁した。幼い頃からトーマは、早瀬に憧れていた。帰り道、雨が降る。急ごうともしないトーマ。

早瀬も濡れて帰ると、大拳ジムは大の道場破りにあっていた。しかし早瀬に相手にされず、白木トレーナー(小村哲生さん)にも練習生に勝ったからといい気になるな、世界戦を控えた大事な体だと叱られる。

淑乃は雑誌記者に変装して、早瀬の家族にインタビューする。試合前に人が変わってしまう、無事で帰ってきてほしいだけ。妻(甲斐田裕子さん)は勝ってうれしい、応援しているというより不安そうだった。

DATSで、怪しい候補者はトレーナー、本人、妻が上がったが、トーマはもう一つ納得がいかず、再び調べ始める。そしてふと気づく。

翌日トーマは早瀬にスパーリングを申し込む。自分で確かめようというのだ。大がジムを訪れると、そのありさま。そしてトーマは3ラウンドのうち1ラウンドだけで礼を言い去っていった。ガオモンに向きになっているのではと言われるほど、トーマは早瀬に思い入れがある。彼のボクシングは僕の理想だった、ケガをする前までは。

試合前夜、怪しい動きをするトレーナーを大が見つけるが、単に酒が飲みたかったらしい。そこへ早瀬が来て、コンビネーションを確かめたかったからとトレーナーに言う。早瀬の携帯が鳴り、何か急なことが妻に起きたようだ。

対戦相手(ムアンチャイ選手)は夜の街をランニングしていると、トゲモンに狙われガオモンが助ける。7連勝の負けた相手の不調は、おそらくそのとげの仕業だ。グローブを交えて分かった、往年の強さはないが不正の心はない。犯人はケガする前の早瀬を知らず、早瀬を慕う人物、早瀬まなみ(壱智村小真さん)。「お父さんをいじめる人は許さない」。トゲモンとまなみは逃げ、ムアンチャイ選手を追う。しかしムアンチャイのふりをしていたのはトーマで、ガオモンとトゲモンの対戦を挑む。

マスターの愛する神聖なボクシングを穢すのは許さない。ガオモンのパンチでトゲモンは場外へ。しかし巨大化したためガオガモンに進化、スパイラルブローでトゲモンを倒す。気を失ったまなみを保護し早瀬に渡す。トーマは試合を辞退するよう言うが、早瀬は最後の試合になるから娘に正々堂々と戦う姿を見せたい、たとえ記憶を失っても。一番大切なことは忘れないと答える。出場する早瀬をトーマは見送る。

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