デジモンセイバーズ第10話

「マサル人生最悪の日 いたずらソウルモン」

脚本:横手美智子 演出:門田英彦 作監:伊藤智子

ある日、トーマの大邸宅を訪れた知香、大、アグモン。あまり立派なので、知香が怖気づいて帰ろうとすると、執事に出迎えられる。トーマがクラシック音楽をかけ、知香は礼儀正しく挨拶するが、大はきょろきょろするばかり。食事も豪華だが、大とアグモンはいつも通り大喰らいでフィンガーボールの水を飲むなどはしたなく、知香は思わず文句を言ってしまう「道で滑って転んでぶつかって看板に当たって橋から落ちて車に追っかけられてタンカーに轢かれちゃえばいいのよ」。そこにデジモンの影があった。

邸宅から逃げ出した知香を追うと、大はバナナの皮で滑って転んでアグモンとぶつかる。アグモンは大のそばにデジモンがいるというが、大にもガオモンにも見えない。知香を探しにいく大とトーマ。アグモンはまた気配がするというと、大は看板に当たって転ぶ。地下の捨てゼリフの通りだとトーマが危ぶむが、大は気に留めない。しかし橋でなく落ちた箸のせいで転んでしまう。

DATSでデジモン反応、DATS本部内・・・しかも大に。アグモンは、透明なデジモンが兄貴にくっついているという。知香の言葉を実行したデジモンがいて、DATS内へ侵入を許してしまった。残りの言葉は「車に追いかけられてタンカーに轢かれ」だ。知香を悪者扱いしたくない大は地下を探してくると飛び出すが、台車にぶつかる。まさかタンカーは・・

しかし、緊急警報が鳴り、制御不能のタンカーがDATSに向かっているという。あと10分35秒でDATS基地に着くという。大は「俺とタンカーのタイマン勝負」と言ってのける。みんなは大の意図をちゃんと理解していた。

海岸に一人いる知香のところへ、アグモンがやってくる。知香しか兄貴を助けられないと説得する。実際に近づくタンカーとそちらへ走る兄を見た知香。原因はソウルモンと分かるが、小さく透明になるのでデジモンレーダーにかかりにくい。トーマは言う、ソウル、透明な敵・・

知香は逃げてと叫ぶが、トーマが助けに来る。タンカーの舵に近づけない、つまりそこにデジモンがいる。大は淑乃の運転するボートでタンカーに乗り込み、トーマに渡されたスプレーでソウルモンを見つけ2発、するとソウルモンは巨大化する。アグモンがジオグレイモンに進化し、メガバーストでソウルモンを倒す。タンカーがあと数メートルのところで止まる。

無事解決と思いきや、トーマは知香の思いをデジモンが実行したのか、デジモンはなぜ人間界にやってくるのか、なぜ犯罪を犯すのか、そこに人の思念が関係しているように思う。花村祢音、早瀬翼の事件も、人間の強い思いが関係していた。デジモンと人間の関係を解き明かすべきだとい。

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