デジモンセイバーズ第11話

「親子の絆を取り戻せ イビルモンの幻惑」

脚本:稲荷明比古 演出:山田徹 作監:竹田欣弘

気になるデータがある、とトーマは休暇を申請し、プライベートジェットでアメリカへ赴く。その頃DATSではおやつタイムだが、銘菓をアグモンが盗み食いしていて、大が責任を取らされる。友人の店が有名な「しらとり庵」なので、行ってみると店主(小野健一さん)が借金取りに脅されている。借金取りを追い払う大だが、友人の耕一郎(小田久史さん)は、もうしらとり饅頭は作っていないという。ブームが去って、母の病気で半月店を閉めたらお客が減り、父はやる気をなくしてしらとり饅頭をやめてしまった。俺が何とかしてやる、と大。

お菓子を作るどころか、蔵で金目のものを漁る多助。そこへピコデビモン(矢部雅史さん、松本吉朗さん、千々和竜策さん)を連れたイビルモン(鶴岡聡さん)が現われる。

ポイントC307にかすかな反応、すぐ消えたが、しらとり庵のあるあたりだ。多助は、現金を握って車で行ってしまう、多分ギャンブルだ。そこへ淑乃がパトロールに来て、多助の車を追うよう大は頼む。

アメリカでトーマハはスチムソン教授(上田陽司さん)に会う。

多助は競馬場に着いた。蔵の中には、イビルモンが祭壇に祭られている。ピコデビモンは競馬場で多助の狙いの5、6、8の馬に注射を打つ。ララモンがデジモン反応を感じる。ピコデビモンのせいで多助は大勝ちし、デジモン反応は消える。淑乃は一度本部に戻るというが、大は男に二言はねえと多助を連れ帰るため残る。

スチムソン教授とトーマは、人体実験している。

本部では、ララモンの感じた反応を検知していないとわかる。そこでC地区の重点捜査を淑乃は命じられる。多助はイビルモンを福の神と思いあがめ、ギャンブルに勝ち続ける。しかし借金が亡くなっても多助はお菓子作りをせず、ギャンブルを続け豪遊する。後を継ぎたいと思っていた耕一郎は自分にはまだ作れないし諦めてくれというが、自分の父への思いもあり大はあきらめない。「福の神」が怪しいとにらみ、蔵へ入ると多助に見つかってしまう。金さえあれば何でも手に入るという多助の言葉に、大は反論する。息子の夢だって金じゃ買えない。多助が怒るとイビルモンが巨大化し、金は燃えてしまう。ララモンも強い反応を感じ、淑乃とそちらへ向かう。

DATS、C地区ポイント307にデジモン反応、休眠を装い目をごまかしていたと分かる。

多助は金を拾いまわる。欲しいというからやったのに文句を言うなんてとピコデビモン。ごもっとも。大がイビルモンに一撃、アグモンがジオグレイモンに進化し、メガバーストでイビルモン、ピコデビモンを倒す。

耕一郎は父に「店は残ったしまた饅頭作ろうよ、作り方を教えてほしいんだ」と。抱き合う父子。一番の宝物・息子がちゃんといる。

本部には、やっとしらとり饅頭が届いた。大は、デジモンは人間の欲望に反応して現われるんじゃないかという。帰国したトーマも来て、DATS全支部に非常通達を出すよう隊長に申し出る。

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