第33話「パンプとゴツは渋谷系デジモン」
脚本:浦沢義雄 演出:角銅博之 作監:直井正博
8人目が見つからないまま、子供たちはヴァンデモンの手下との衝突を繰り返していた。
いわゆる「渋谷系」に関してサブカル的になんか誤解があるようだが(少なくとも音楽に渋谷系は1曲もない)、それはさておき。
8月2日、芝浦で8人目を探したヤマトは、タケルを送っていく。完全体(に見えないね、レベルが違っても仲良しなんだ)・パンプモン(寺田はるひさん)と成長期・ゴツモン(杉本ゆうさん)は渋谷に遊びに来る。
4年前離婚しタケルが奈津子(坂本千夏さん)と住む三軒茶屋は、渋谷から東急田園都市線で二つ目の駅。シングルマザーとはいえいいとこ住んでますなあ。時刻は7時7分、小学生の外出としては遅い時間。「送らせろよ」「わかった」兄弟だけだとなんか自然な感じ。パタモンがタケルをちょっとからかい、ケンカしてパタモンは渋谷で降りてしまう(という事は、この電車は田園都市線に乗り換える前ですな、田園都市線は渋谷が始発だから。なので「パタモンが途中で降りてしまった」みたいな描写はちょっと変なんですが。鉄ちゃんでスミマセン)。パタモンを探しに行かないと。パタモンに言われたのが図星で、怒ってしまった。
パンプモンとゴツモン、パチンコして(日本円持ってるのかな?)着ぐるみ着た子供と間違われおしっこかけるわ、ギャル(浅井晴美さん)をナンパして鼻ピアス引っ張って追いかけられるわ、ツノモンが警戒してガブモンに進化すると、ヴァンデモン様より怖いギャルに追われているという。ヤマトがかくまう。8人目を探していたが渋谷が楽しくなっちゃったという。信号機を揺らして渋滞起こすわ、お店のディスプレイを着るわ、アイスクリーム盗むわ、遊び放題で、ヤマトたちはパタモンを見かけたのに見失ってしまう。
そこにヴァンデモンが現われたため、パンプモンとゴツモンはヤマトたちを襲ってくるが、すぐに気が変わってまた遊びたいと言う。しかし、再び現れたヴァンデモンからヤマトたちをかばってあっけなくやられてしまう。もし別の形で出会っていたら友だちでいられたかもしれないのに、「何も殺すことないじゃないか!」ヤマトの涙にデジヴァイスが発動し、少しの間だったけど友達だったんだとヤマトが叫んだ時ワーガルルモンに進化するが、ヴァンデモンは強い。
それを見てタケルの心が動きケンカした自分を責めると(自分のせいで誰かが傷つくのはいけないし、パンプモンとゴツモンが死ぬ事はなかった)、デジヴァイスが発動し、ハチ公前でぐったり待っていたパタモンが(デジタマに戻ってから初めて)エンジェモンに進化し、ヴァンデモンは勝負を預け去っていく。今度はエンジェモンは消えなかった、仲直りするタケルとパタモン。ワーガルルモンもツノモンに戻らなかったから、前より強くなっていることが示された。
あの楽しい二体は、思い出となり、二つの流れ星になって消えた。
ちなみに、パンプとゴツがギャルをナンパした通りやヤマトたちが逃げ込んだ路地は、渋谷に2014年年末時点でほぼ変わらず現存しているそうです。
ヒカリを監視するテイルモン。デジヴァイスはカラスの巣の中だ。時が近づいている。