「母さんの思い出 吠えろマッハガオガモン」
脚本:大和屋暁 演出:畑野森生 作監:八島善孝
デジタルワールドへ着いた大たちは、ジュレイモンの教えてくれたメルクリモンの無限氷壁を目指す事となった。
途中、崖からビルや家が建っている不思議な空間に着く。ガオモンはなにか気配に気付く、クラモンが見ているのだ。クラモンはゴツモンの手先だった。そこは出てこられない谷だとゴツモンは言う。
大たちは、全員ドクグモン(四宮豪さん)に捕まってしまう。デジモンは網に縛られ、人間は宙づりにされる。3人は、完全体・メタルファントモン(山口健さん)の声に眠らされる。悪夢を見させられると、心の生気を吸い取られてしまうという。
大はドリモゲモンに連れ去られる知香を助けようとするが、ヌメモンが殴っても殴っても現われ助けられない夢を見る。淑乃は、一人ぼっちで泣いている子供のころの夢を見る。
トーマは生まれ故郷の商店街にいて、進むと神社から子供のトーマ(佐藤ゆうこさん)と母(相田さやかさん)が神社の階段を下りてくる。買い物し、公園で遊び、でも母は死んでしまった。そう、夏祭りに行こうといったあの日だ、時刻はまだ4時、トーマは自宅まで走ると、浴衣姿の母さんが2階に見える。いくらドアを叩いても、母さんは出てこない。浴衣姿の子供の自分が先に出てきて母さんも出てくるが、手はすり抜けてしまうし声も届かない。トーマは走ってきたトラックに立ちはだかるが、トラックはすり抜け子供のトーマをかばって母は轢かれる。優しい母さん、笑顔の母さん、永遠の別れ・・・そう、悲しい思い出だけじゃなく、母さんは僕の心に生き続けている事を母さんの魂が教えてくれ、トーマは技を解いた。
人の心をもてあそぶなんて許さない。ガオモンはガオガモン、そしてマッハガオガモンへと一気に進化する。ジオグイレモン、サンフラウモンも進化する。ドクグモンをジオグレイモンたちが、メタルファントモンをマッハガオガモンがウイニングナックルで撃破する。トーマは何も言わないが、ガオモンはトーマに淋しさを感じ取っていた。
谷を超え、再出発しようとすると、淑乃が熱で倒れてしまう。