「母親を救え、イクト ハグルモンの檻」
脚本:山口亮太 演出:佐々木憲世 作監:竹田欣弘
隊長の指示により、大と淑乃はイクトを両親に合わせるため日本アルプスへ向かう。途中ゴツモンたちに襲われるが撃退、しかし「デジタルワールドに居場所はない」と言われイクトは傷つく。
野口家に到着すると、テラスで母が赤ちゃんの世話をしており、いたたまれずイクトは逃げる。逃げた先でバイクとすれ違う、それは父の野口憲治(中博史さん)だった。しかし賢治は、生きていることがわかれば十分、会う気はないという。デジタルゲートの研究をしていた夫妻は、偶然開いたデジタルゲートに郁人を吸い込まれてしまった。探検隊に志願したが、見つかったのはイクトのゆりかごとおもちゃのロボットだけだった。妻・美鈴の心の傷は深く、10年たって娘が生まれ、ようやく平穏になったのに今イクトが現われたら混乱する、と野口は言うが、勝手な理屈だと大は憤慨する。が、ひとまず引き上げる。
花畑にぽつんといるイクト。ファルコモンは本当のお母さんに会わなくていいのという。イクトの胸にも、人間を憎むなというユキダルモンの遺言は残っているがユキダルモンを奪われた喪失感は深く、あの女が母じゃない事を証明すると息巻く。
野口家が被雷し、偶然デジタルゲートが開き、成長期・ハグルモン(はなわさん)が現われる。技が当たったイクトのおもちゃのロボットはハグルモンと一体化し、家屋とも一体化し、母を取り込んでしまう。
雷の影響で、淑乃と大はイクトの反応がつかめない。そこへ本部から、野口家の場所にデジモン反応あり急行せよとの命令が。イクトも野口家に着き巨大ロボットを見るが、ゴツモンの命令ではないだろうとファルコモンはいう。父が娘を抱え助けを求めてくる。
ロボットを攻撃すると、不思議なことを言う「ママ、どこなの、僕を置いていかないで、1人にしないで」淑乃にトーマから「そのデジモンは強い思念エネルギーが出ている、ハグルモンも誰かの強烈な思いで暴れている」と通信が入る。大がイクトに尋ねると、おもちゃのロボットだと気付く。あれはイクトの思念。止められるのはイクトしかない。大はアグモンをライズグレイモンに進化させるが、母が中心に取り込まれておりこれ以上攻撃できない。イクトはファルコモンで飛んで母を助け出し、ライズグレイモンがハグルモンをデジタマとロボットに戻した。母はイクトを泣いて抱きしめる。
ところが、羽柴長官が現われ、野口教授を国家機密法違反、デジモンの不法所持、デジタルゲートの開門実験等の容疑で逮捕しに来る。身に覚えがないというと、野口夫人を主犯としてとらえようとした。イクトは罪をかぶろうと自分のやったことだと言い姿をくらます。
ゴツモンはメルクリモンに、イクトが裏切ったとうその報告をし、人間界侵攻を勧めるが、メルクリモンは今は犠牲を出してまで戦う時ではないと制する。しかし、異を唱えるサーベルレオモン(上別府仁資さん)が現われる。