「破滅のパワー シャイングレイモン暴走」
脚本:山口亮太 演出:伊藤尚往 作監:浅沼昭弘、信実節子
トーマの裏切りに怒り心頭の大は、シャイングレイモンをバンチョーレオモンが禁じたバーストモードへ進化させてしまう。知香が大を止めるが、シャイングレイモンの攻撃は止まらない。バンチョーレオモンは、シャイングレイモンがバーストモードを制御できず暴走している、自滅するのを待つしかないという。シャイングレイモンは敵味方構わず攻撃し、大が呼び掛けても聞かず、流した涙がデジヴァイスを濡らすと、苦しんだ末デジタマに戻ってしまう。燃え盛る街、大はデジタマを抱いて叫ぶ。
デジタマに戻ったのは、力を使い果たしたからか。どのくらいで孵化するのかはわからないし、孵化しないかもしれない。もし孵化したとしても、記憶は失う。こんな状況で、どうやって倉田と戦ったらいいのか。
リムジンで帰宅するトーマとガオモン。イクトとファルコモンがこっそり車についてきていた。天井裏から偵察するイクト。あの力はシャイングレイモンでなくデジヴァイスが大の力を引き上げたとトーマは倉田に説明する。ならばデジヴァイスを解析すればミラージュガオガモンの力も引き出せるかもしれない。しかし、倉田はシャイングレイモンがデジタマに戻ったことを知っていた。倉田はトーマに「野望」、ベルフェモンを見せる。七大魔王の一つに数えられる究極体だが、今は眠っている。ベルフェモンは遺跡の奥で発見された、封印されているということは大きな力を秘めていると悟った倉田が人間界へ持ち帰った。今まで生命エネルギーを集めていたのは、ベルフェモンの覚醒のためだ。この最終兵器で、デジモンを殲滅しようと思っていたが、人間界すら支配できると今は思っているという。イクトは倉田を倒そうと飛び出すが、ガオモンに攻撃される。早く大たちに知らせようとペックモンで逃げるが、ミラージュガオガモンに追われヤタガラモンに進化する。
デジタマを孵す方法は、DATSのデータには残っていない。湯島もどこかへ行ってしまった。リリモンが、ヤタガラモンとミラージュガオガモンのデジモン反応を捕える、大が一人で行こうとすると、バンチョーレオモンが止める。アグモンの、大の憎しみの感情に押しつぶされそうになった叫びが聞こえなかったのかと。大がバーストモードを使いこなせなかったからデジタマに戻ってしまったのだ。
マスターに忠実なミラージュガオガモンにヤタガラモンが「マスターが間違っていても従うのか」と問うが、ミラージュガオガモンは地獄まで付いていくと答える。
お前を倒してでもトーマと決着をつけに行くという大の拳を、バンチョーレオモンは「英の拳はもっと輝いていたぞ」と止める。憎しみの拳では純粋なデジソウルは生まれない。ましてやバーストモードを使いこなすなど無理。英を超える男になってくれると期待していたが、とバンチョーレオモンは去っていく。小百合は、やけに英に詳しいのを不思議に思う。
ヤタガラモンとミラージュガオガモンの激闘は続き、イクトは大たちまでもう一歩のところで海へ投げ出されてしまう。
リリーナのベッドに、回診の医者に変装した湯島とカメモンが訪れる。
