デジモンセイバーズ第41話

「拳でたしかめろ!父さんの想い」

脚本:山田健一 演出:畑野森生 作監:八島善孝

ロイヤルナイツを従えて現われた神・イグドラシルは、何と大門英だった。しかし、人間界を消滅させるというその言動に、大は激しく混乱する。始末されそうになった大たちを助けたのはスレイプモンだった。

父が探検に旅立つのを、幼い大は手を振って見送った。大は気が付くと、みな人間界へ戻ってきていた。スレイプモンはロイヤルナイツの一人と名乗った。死んだと聞かされていた薩摩が現われ、スレイプモンはクダモンの究極体だとわかる。シェルターに避難するが、大だけは空を見上げ動けなかった。

クダモンはデジタルワールドの使者として人間界を監視してきた。デジモンにとって人間という存在が善なのか悪なのか見極めるために。だが人間界で暮らすうちクダモンは人間に親しみを持つようになった、デジタルワールドを救うためとはいえ人間界を消し去るというイグドラシルには賛同しかねた。なぜ父がイグドラシルを名乗り人間界を消そうとするのかわからず、大は声を荒げる。薩摩も英に会ったが、家族のことを言っても英は「知らん」と答え人が変わってしまったと話す。差し入れを持ってきた知香はショックを受ける。

人間界とデジタルワールドは衝突寸前で、人類は地下シェルターへの避難を始めている。だが、バンチョーレオモンの力が尽きれば衝突する。限られた時間で何をすべきか考えろとしか言える事はないと隊長。

港湾北東上空にデジモン反応。まさかロイヤルナイツ?

帰ってくると信じてずっと待っていたのにと知香は泣く。何があっても信じ合うのが家族だと小百合は言うが、現にあんなことを言われた大は気持ちの整理がつかない。

現われたのはデュークモン。説得するも、イグドラシルの命に従うことに何のためらいもない。ミラージュガオガモン、ロゼモン、レイヴモン、ルークチェスモン、ビショップチェスモンに進化し立ち向かう。

英が旅立つ日、大はキャッチボールを最後の一球を本気で投げてもらいしっかり受け止めた。それで父さんは一人前の男の証と言ってIDプレートをくれた。俺を信じてくれた父さんを、俺も信じよう。

ロイヤルナイツが攻めてきたと、アグモンが走ってくる。大はデュークモンの顔面に拳を振るい、シャイングレイモンがジオグレイソードを手にするが、捨て身の攻撃もかなわない。父さんの真意を確かめるという大を、イグドラシルへの侮辱ととったデュークモンは大に狙いを定める。クダモンは傷ついているものの、薩摩に進化を要求しスレイプモンに進化し大をかばう。人間は愚かかもしれないが過ちを正す事ができる、デジモンと同じく進化することができる、私は人間の可能性を信じる、とスナイプモンは向かっていく。オーディンズブレスで自らとともにデュークモンを凍てつかせ、海の底へ沈んだ。

大はもう一度父の気持ちを確かめるため、シャイングレイモンと二人でデジタルワールドへ旅立つ。

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