「完全決着!さらばケンカ番長」
脚本:山口亮太 演出:伊藤尚往 作監:青井小夜
「プログラム遂行の障害となるものはすべて排除する」と、イグドラシルはもはや感情も失い全てを敵に回す。大とアグモンは言う「人間とデジモンの力を見せつけてやる」。大とアグモンはイグドラシルに登っていく。ガオモンたちは、思いの力で成熟期に進化できたが、バーストモードでもかなわなかったのになぜ向かってくるのかイグドラシルは理解できないが、さらに完全体に進化できた。トーマ、淑乃、イクトは大を援護し大とアグモンは頭部まで行くが、蔓に捕えられてしまう。大を心配する知香の思いがデジソウルとなって現われ、リリーナやイクトの妹、美樹と恵、小百合、たくさんの人間に同じことが起きる。一人ひとりの力は小さくても仲間を思う力は無限大だ。人間の思いはデジモンを強くする。デジモンは人間に夢と希望を与える。俺たちはもっと進化できる、と大とアグモンが手を握ると、蔓は切断されアグモンに翼が生え、イグドラシルのバリアを破りイグドラシルを貫く。イグドラシルは爆発し、人間の姿をしたコアが出てきて、大が一撃をくらわす。
大とアグモンは白い空間に浮いている。イグドラシルは負けを認めるが、なぜお前たちが共に暮らせる世界を望むのかわからないという。拳を合わせれば分かり合えると大は答え、イグドラシルはしばし眠りにつくといった。
淑乃たちに起こされた大。次元の壁は復活し、衝突は避けられた。ロイヤルナイツは、大を救世主と称え礼を言ってデジタルワールドへ去る。美樹と恵がヘリで迎えに来る。イクトは野口夫妻にただいまを言う事ができた。みな、家族やパートナーとの再会を果たす。ただ、大は母に言わねばならなかった。母は、覚悟はしていた、英さんはデジタルワールドの風になって見守ってくれるという。しかし、英は帰還した。イグドラシルが命を与えてくれたのだという。奇跡的な再会であった。
DATS、次元の壁は復活したがまだ不安定なため、しばらくデジタルゲートは封鎖することにしたと隊長は言う。どれくらいの期間かはわからない。せっかく共存の道を選んだというのに。デジモンたちは、デジタルワールドへ帰って世界を再建したいという。大とアグモンはそのことでケンカになる。一緒にいたい気持ちは同じなのに。
ガオモンはトーマに紅茶を入れる。「再会の誓い」という名のオリジナルブレンドだ。
淑乃とララモンはゲームセンターで遊び、力ずくで機械をぶっ壊してしまう。ララモンは、淑乃は強くなったという。
美樹と恵は温泉やカラオケに行きたいという。
湯島はカメモンとゴツモンに酒をごちそうする。
イクトは、ファルコモンだって家族だ、別れたくないと泣き出してしまう。
転送機の準備は整った。大は遅れてきて、デジタルワールドへ行くと言う。英は笑顔で送り出す。
5年後。知香とイクトは中学の同級生だ。トーマはリリーナの治療でノーベル医学賞を受賞。淑乃はミニパトのお巡りさん。薩摩は美樹、恵を従え警察に復帰。大はデジタルワールドの平和を乱す奴ら相手にケンカ番長をしている。