デジモンアドベンチャー02 デジモンハリケーン上陸!!

映画「デジモンアドベンチャー02 前編 デジモンハリケーン上陸!!」(バンダイ創立50周年記念作品)<2000夏東映アニメフェア>

*ウォレスが「チョコモン」「グミモン」と呼んでいるので、テリアモンとかウェンディモンは併記したりしなかったりしています。

黄色い一面の花畑で遊ぶウォレスとグミモン、チョコモン。しかし突然、風と共にチョコモンが消えてしまう。そこには、黄色い花が揺れるばかり。

海水浴に来た大輔、京、伊織はウパモンやポロモンでボール遊びをしている(遊ばれるデジモンがカワイイv)。都は何とウシ柄のワンピース、小6なのにハイレグです、げふんっ。でも胸はAカップかな。伊織は砂でお城を作っていて、貝殻で飾り付けて几帳面さが出ている。和室で梅のような花(夏だから梅ではないだろう)を活けている空。自室でパソコンを操作している光子郎。和世田進学塾の夏期講習でジュースを買っている丈。サッカーの練習中の太一。スタジオでベースを調整しているヤマト。

ニューヨークでミミと合っているタケルとヒカリのツーショットを、ミミは大輔に送信する。文面は「大輔君へ 今日のニューヨークは、曇りで残念だけど… ヒカリちゃんとタケルをブルックリンに案内したよ! 摩天楼をバックにした二人の記念の写真、うらやましい?ねぇ!ねぇ。 大輔君も一緒に来ればよかったのにねぇ~残念残念。ふふふ。大輔君がNYに来た時には、わたしがいっしょに写ったげるv   かないでね。see you againv 太刀川ミミ」まあ、本編のクリスマス編で、大輔はちょうどニューヨークに行く事になるわけですが。

急にヒカリが、泣きながら探しているデジモンの気配を感じると、ミミのデジヴァイスのあたりから風が起こり、ミミの体は消えてしまう。太一も、ヤマトも、空も、光子郎も(南アルプスと言う写真を壁に張ってます、登山が趣味でもないだろうになぜ)、塾の自習室にいた丈も(出番が増えてヨカッタv)。

ウォレスは、ニューヨークのダウンタウン(おそらく)でチョコモン(ウェンディモン)に会うが、襲われると感じたテリアモンはチョコモンと戦う。ウェンディモンのキャラデザは、甘え足りない大きな子供みたいで合ってると思います。

タケルは、デジタルワールドでなく別の世界へ行った気がするという。そう思う理由も知りたいわ。淋しがっているデジモンの気配をヒカリが感じ、そちらへ向かう(パタモンは、飛ぶとかえって遅いのかタケルの肩につかまっている)。成長期のグミモン(テリアモン)では成熟期のチョコモン(ウェンディモン)にかなわない。ウォレスがチョコモンを止めようとした時、タケルたちがチョコモンとウォレスたちを見つける。ウォレスを認識できたのかできなかったのか、ウェンディモンは風に巻かれて消え、ヒカリが太一の声を聞き、しかしそれに気付いたウォレスはグミモンを連れ逃げていく。パタモンが後を追い、サマーメモリーという言葉を聞く。太一たちは、暗くて寒い世界に引き込まれていた。

大輔にヒカリからSOSのメールが届き(大胸筋がしっかりしててエロいです(@==@)、マイレージでとりあえずサンフランシスコへ飛び、後はヒッチハイク。最初に乗せてくれた赤い車のドライバーは、親日家らしいが超ハイテンションでみんなひやひや。

あの花畑へ向かい貨車に乗るウォレスとグミモン。ウォレスは、話せばわかったかもしれないのにと攻撃したグミモンを責めるが、双子のグミモンにはチョコモンの恐ろしい考えがわかるから攻撃したのだ。ママに電話するためだけに貨車を降り歩くウォレス。大平原で何もなく、本当に暑そう。グミモンがウォレスの頭に帽子代わりに乗る時の「大丈夫」が、後の「無問題」なったんですね。

電車でデンバーへ向かうヒカリとタケル。テイルモンの無防備な寝顔、貴重だ。ヒカリとタケルのD-3が光り、紫色に包まれ、ウェンディモンが現われ急停車。他の乗客が消えてしまう。ここがよくわからないのだが、デジヴァイスを目印に連れ去るなら、他の乗客が消えてタケルとヒカリだけ残るというのが矛盾しているように思うのだが。まあでも、ここで消えられると後半で戦力が不足してストーリーが展開しにくくなるからなのかなあ??

飛行機でミスター・デンバーに、送ってもらった大輔たちだが、待ち合わせのデンバーから500キロも離れている。またヒッチハイクか。と思ったら、車が止まりデジモンを連れた少年がいた。タケルたちが言っていたのが彼だ。日本人のガールフレンドが昔いて、日本語がしゃべれ、京の髪をきれいだとほめる。伊織はスケッチブックに、何を描いているのだろう。そもそも、絵を描く趣味があるなんて設定初めて聞いた。後ろでデジモン同士仲よく遊んでいる描写がかわいい。グミモンとの出会いは、ネット通販にハマっているママのパソコンからデジタマが出てきたのだという。デジタルワールドの事を知らないのは、選ばれし子供ではなく偶発的にパートナーになったということか。後でわかる事だが、テリアモンからガルゴモンへの進化についてもウォレスは知らなかったようだ。ウォレスはチョコモンのことをはっきり言わない。そのうち車が来て、京と伊織だけ乗せていってしまう。

太一たちは3年前の姿に戻ってしまう。サウスダコタ、置いてきぼりを食らった大輔とウォレス。そこにチョコモンが現われ、ブイモンがフレイドラモンに進化し攻撃する。太一たちは、激しい怒りに包まれたのを感じる。丈がフォーマルウエアなので、多分彼が小学1年生(かわゆい、萌)、他の子は幼稚園児(太一、光子郎、ミミ→母が専業主婦)か保育園児(空、ヤマト→共働き)まで幼くなったのだろう。チョコモンにやられブイモンに退化してしまい、ウォレスのことをチガウというチョコモンからウォレスを守ろうと、グミモンがガルゴモンに進化しチョコモンを攻撃すると、チョコモンは風に巻かれ消える。ウォレスは、あの花畑で待ってると呼びかける。

太一たちの空間は、夏のお天気の花畑に変わる。光子郎は、ここが誰かの心の中の世界と幼いながらに分析する。

ブイモンとグミモンはすっかり打ち解けるが、ウォレスは大輔にあのデジモンのことを話してくれない。日本人は家族を大切にしないというウォレスも一理あるが、アメリカでは逆に日本のような情というより家族を作るというのは契約であって義務と権利が発生するという家族観があるのではないかな。それのどちらもよしあしがあると思う。グミモンは、チョコモンがさらった子をどんどん子供にしようとしているという。大輔は深く問い詰めなかった。とにかくサマーメモリーへ行こう。ブイモンはライドラモンに進化し、大輔たちを乗せて走る。大平原を疾走する、見てて気持ちいいけど、じゃあ最初からヒッチハイクしなくてもよかったんじゃというツッコミが;

「後編 超絶進化!!黄金のデジメンタル」

サマーメモリーで合流する京と伊織、大輔とウォレス。ヒカリたちはウェンディモンに襲われ、バスに切り替え向かっているという。汽車に乗っていた人まで消えたという一大事に、チョコモンとは何なのか、太一たちはどこへ連れ去られたのか話してくれという伊織、京。

昔、チョコモンは左手にケガして包帯を巻いてもらった。チョコモンは、幼いウォレスに会いたくてさらった子供たちを幼くしている。グミモンと大輔が言っても、ウォレスはまだ話そうとしない。ただ、あの花畑へ行けば昔のチョコモンに戻るとだけ。

夜になりグミモンが寝てから、ウォレスは歩きだす。予想していたのか、大輔が声をかけると、ようやくウォレスはグミモンとチョコモンは双子だと話す。チョコモンが消えたのは7年前、つまり光が丘の事件でできた時空の切れめに入ってしまったのだろう。助けられなかった僕を恨んでいるのか、とウォレスは悲しむ。大輔は、もしブイモンが凶暴になっても倒すなんてできない、だけど太一さんたちを助けるにはチョコモンを倒さなきゃなんないと泣き出す、こういう大輔のあったかい気持ち、いいよね。あの花畑でもう一度会えば、戦わなくても済むかもしれない。ウォレスに逆に慰められる大輔。「だから一人で行くなんて言うなよ」のせりふもかっこいい。起きてきたグミモンも、ウォレスと一緒に行くという。

翌朝、花畑。ウェンディモンの心の中で、チョコモンは幼いウォレスを探すがみんなチガウ。チョコモンはウォレスのことがわかるが、あの頃へ帰ろうと言いじゃまするなとグミモンをふっとばす。「もうあの頃へは戻れないんだ、ここからやり直そう」と説得するがチョコモンは帰りたがって「そこへは行けない」と言うと雄叫びを上げ、世界は暗くなり完全体・アンティラモンに進化した。ウォレスは大輔に一緒に倒してくれるかと伝える。グミモンはガルゴモンに進化、ブイモンたちも進化するがいいように遊ばれてしまう。アンティラモンは川に沈み、究極体・ケルビモン(黒)に進化すると、世界が凍り黒い雪が舞う。

ガルゴモンは「お前は誰だ」と言う、双子なのに完全に別の存在になってしまったということだ。進化のできなくなったブイモンたちは、お手玉のように回され、やめろと言われると放り投げた。ウォレスたちの目の前に来たケルビモンは、ガルゴモンに攻撃される。チョコモンの分までウォレスを守るのだと。ブイモン、ホークモン、アルマジモンも、守りたい気持ちは同じ。ウォレスは「君がチョコモンの淋しさに負けず頑張る心をどこかに閉じ込めた、君を倒せばチョコモンが取り戻せるなら戦う」と言い、そのために僕がいる、とグミモンが応じる。守ることをあきらめちゃいけない、と大輔。それぞれの一撃が決まったかに見えたが、ケルビモンはすぐ体勢を立て直しブイモンたちをつかんで呑み込もうとした時、エンジェモン、エンジェウーモン(口びるがピンクで美しい!)が助けに来る。

ヒカリは「あなたは泣いていたデジモンじゃない」と即答する。ケルビモンは黒い雪の粒子となり、場面は暗転する。現実世界そのものが、暗く寒い世界に変えられたというヒカリ。ケルビモンが再び現れ、大輔、ウォレス、京、伊織も幼くなる。タケルとヒカリは危機を感じ、エンジェモンをセラフィモンに、エンジェウーモンをホーリードラモンに究極進化させるが(天使系デジモンのデザインはいつ見てもいいな)、タケルとヒカリも幼くなってしまう。

しかし奇跡のデジメンタルが大輔、運命のデジメンタルがウォレスのもとに来て、マグナモン、ラピッドモンに進化し攻撃する。(デジメンタルを手に入れるということは、ウォレスは偶発的な選ばれなかった子供ではない可能性もあり?)が、ケルビモンに呑み込まれ心を失いかける。退化しても、立ち向かうデジモンたちと子供たち。京がポロモンの羽に包帯を巻く姿を目にしたケルビモンの中のウェンディモンは、ウォレスに包帯を巻いてもらった事を思い出し、マグナモンとラピッドモンに自分をやっつけてくれと頼み、笑顔を見せる。切ない~。大輔の声がマグナモンに、ウォレスの声がラピッドモンに届く。放たれたラピッドファイアの弾丸は、泣いていた(;_;)。ケルビモンは白になって、笑いながら消えていった。いつかチョコモンは戻ってくると大輔はウォレスを慰める。

太一たちは無事戻ったようだ。ウォレスはヒカリと京にお別れのキス。もう少し旅を続けるという。海辺でママに電話していたら、波に乗ってデジタマが流れてくる・・・めでたしめでたし。

私がこの映画を見直さなかった理由の一つは、音楽。全編ジャズのみで、おそらく舞台がアメリカであることを常に意識させる狙いだったと思うのですが、私はジャズが大の苦手なんです;;有澤さんの音楽はずっと好きなんだがこればかりは。

<キャスト>
本宮大輔:木内レイコ ブイモン:野田順子 井ノ上京:夏樹リオ ホークモン:遠近孝一 火田伊織・アルマジモン:浦和めぐみ 八神ヒカリ:荒木香恵 テイルモン:徳光由香 高石タケル:山本泰輔 パタモン:松本美和 ウォレス:宮原永海 グミモン:多田葵 チョコモン(幼年期):能登麻美子)(成熟期)西村知道) 竹ノ内空:水谷優子 石田ヤマト:風間勇刀 泉光子郎:天神有海 太刀川ミミ(前田愛) 城戸丈:菊池正美 ドライバー:太田健介 八神太一:藤田淑子

<スタッフ>
制作:高岩淡(東映)、迫愁(木へんが付くのですが変換できないので)、山科誠(バンダイ)、鳥山誠(読売広告社)
企画:関弘美 原案:本郷あきよし 監督:山内重保 脚本:吉田玲子
キャラクターデザイン:中鶴勝祥 総作画監督:相沢昌弘 音楽:有澤孝紀

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