<2002年春東映アニメフェア>
上野、タカトからの電話にへそを曲げるルキ。ルキの誕生日のサプライズパーティーの話だったのだが。でもほんとはちょっとうれしくて照れるルキ。そこを、ものすごい勢いで機関車が走り去る。何かおかしい、母を置いて追うルキ。ジェンとシウチョンは電車の中、ジュリはルキの家でケーキを作っている、ケンタはプレゼントの山を運んでいてニュースを見る、ヒロカズは児童公園で機関車の煙を見る。
タカトは新宿駅でギルモンを進化させ機関車を止めようとするが、相手は完全体のデジモン・ロコモンだとわかる。成熟期のグラウモンが進路を阻むが、大ガードの下へ落されてしまう。ロコモンは目的を聞かれ「俺は走る、走り続けるんだ」と。とっさに最後尾に飛び乗ったタカトは、ギルモンと離れ汽車の中を機関部へと進んでいく。
秋葉原、ルキを迎えに来たはずだったが状況が変わり、丸の内線御茶ノ水駅まで歩いて新宿に戻ろうというジェン。エスカレーターに乗るテリアモンとロップモンの動きがかわいい。
機関部へ進むタカト、一方ルキはとにかく乗り込もうと走る。秋葉原からお茶の水までは大人の足で数分だが、シウチョンは駄々をこねジェンにおんぶしてもらう。市ヶ谷あたりにデジタルフィールドが発生しているのを見て、ジェンは足を速める。
鉄道指令センター、市ヶ谷付近での送電が止まったことがわかり、全線ストップが指示される。そこへ何となくえらそうに山木登場。
山手線は環状線で、ロコモンのせいでネットワークに歪みが出て中央の市ヶ谷あたりに集まっている。そして歪みが局所に集中する現象が。ヒュプノスが解析を始める。
ケンタ、ヒロカズ、ギルモンが合流し、タカトがロコモンに乗っていることがわかる。
タカトは機関部に着き、ブレーキを探す。ルキは巣鴨の江戸橋からロコモンに飛び乗り(レナモンがいるとはいえ大胆!)、機関部へ。タカトの「シェルモン」をスラッシュしハイドロプレッシャーを放つが、文字通り焼け石に水。ベルゼブモンが助けに来てくれるが、ロコモンの装甲は硬く、逆にホイールグラインダーで攻撃されてしまう。助けに来てくれたのはうれしいけど、完全体相手にちょつと弱いんじゃ・・。
ヒュプノス、市ヶ谷から飯田橋にかけて空間の量子分化が進行中、デジタルゾーンがリアルワールドを侵食する危険が出てくる。山木の作戦は、代々木に線路を新たに敷いて手動(公式大図鑑で「主導」ってなってますけど)で市ヶ谷へ向かわせること。SLって時点でアナログなのに(小さい子は知らないでしょう)、今度はそれかい。
ジェンと合流するヒロカズたち。ガードロモンで車両を一両動かしていく事にする。あれ、ロップモン?テリアモンと間違えるとは(-_-)慎重派のジェンもたまにはドジ踏むんだね。テリアモンはシウチョンと新宿で待機中。
進められる線路の工事。そこに、ロコモンに子供が乗っているという一報が。山木はルキに電話し(タカトが携帯持ってないから?)タカトが変わると、作戦を説明し降りるように言う。しかしルキは大人なんて信じない、と一人機関部へ。ところが触手に捕えられてしまう。
ジェンたちを乗せてガードロモンは発車。乗せてもらえない(重いから?)ギルモンは穴を掘ってタカトのところへ。
戻ってきたルキは、なぜか無表情で大きな工具を持っている。~昔ブランコに乗って、お父さんのそばで歌った。歌いたい、もっと甘えたい。けれどお父さんはどこかへ消え、ブランコに一人ぼっち。~ ルキは工具を振り回し「歌いたい」という。ギルモンが線路を掘り当てて、ロコモンに乗る。新宿でロップモンとテリアモンが入れ替わる。車両はロコモンに追いついた。ちょっと疑問なのは、ルキの母が世界的モデルなのに、父のファッションが普通にポロシャツにスラックスというもろおやじファッションなこと。ファッション業界と無縁な人と縁があったのか、それともルキの記憶が幼くてあいまいだからなのか。
傷ついたレナモンが投げ出され、ガードロモンがキャッチ。すごい大活躍だなガードロモン(この後も含め)。ルキに追い詰められ電車の屋根へ登るタカト。ギルモンの爆破で、ルキにとりついていたものが姿を現す、究極体・パラサイモンだ。ロコモンにも、パラサイモンがとりついている。品川駅を通過、工事はもうすぐ終わる。電車の屋根からタカトが落ちそうになる。原宿を通過。ギルモンがパラサイモンを倒し、タカトを助ける。ポイント切り替え、成功。今度はルキが落ちそうになる。ロコモンが何の脈絡もなくグランドロコモンに進化;;タカト「このくらいで諦めるなんてルキらしくない」と強く励まし、レナモンが車内から腕を伸ばしてる気をキャッチ、ルキの照れ顔②。
機関部と客車が切り離され、機関部へ向かったルキがパラサイモンに囚われたためタカトとギルモンがマトリックスエボリューションでデュークモンに進化し戦う。パラサイモンのおかげで美しい歌が聴けた、ルキの照れ顔③。そのお礼だ、とデュークモンがロイヤルセイバーでとどめをさすと、パラサイモンはデジタルゾーンへの道を開け、無数のパラサイモンがリアライズしてきた。これはリアルワールドへの侵略、「そうはさせない」と、ジェンとルキも進化しセントガルゴモン、サクヤモンになり、市ヶ谷のデジタルゾーンへ向かう。デュークモン、セントガルゴモン、サクヤモンは次々にパラサイモンを倒していくが、きりがない。
ジャスティモンも加勢してくれ、ガードロモン・マリンエンジェモンたちもそれぞれパラサイモンを倒していく。シウチョンのことは、無事だったベルゼブモンが助けてくれる。
動きを止められたデュークモンは「思い通りにはさせない」とデュークモン・クリムゾンモードになり、クオ・バディスを天に放ちパラサイモンを全滅させた。ロコモンは「俺は走る、走り続けるんだ」と言い残し、閉じるゾーンへと帰っていく。どっちみち走るのね。
ルキの家で誕生日パーティー、笑顔こそ見せないもののケーキのろうそくを消すルキ。おめでとう。シウチョンが「The Biggest Dreamer」を歌い、ヒロカズは酒も入っていないのにリョウに延々と絡み、インプモンも何気に参加。サイバードラモンて、リアルワールドでは主にモノドラモンでいるんじゃなかった?内内だからいいのかな。ルキは歌、歌わなかったけど母がフォロー、というより単なる出たがり?
一人縁側で夕暮れを見るルキ。パラサイモンの見せた父の幻を追想しているのでしょうか。
エンディング→李一家、ギルモンパンを売るタカトとギルモン、他の友だちもいるマリンエンジェモンとガードロモン、花見をするルキ一家とレナモン、小料理屋の前で弟と楽しそうにしているジュリ、歩道橋でジッポをいじる山木と離れている麗花、デジタルワールドを走るロコモン、テイマー3人とクルモン。冒頭でタカトはギルモンを隠してたけど、もうデジモンたちを隠す必要なくなったってことかな?
タカトがずいぶん果敢で行動的だったのが良かったです。ルキの歌も良かった。でも、山手線の話では、東京に土地勘のある人じゃないとよくわからない展開だったんじゃないのかなあ。特にポイントが代々木とか。自分は鉄ちゃんなんでいいんですけど。あと、ほうれい線の色が濃くてちょっと気になりました。
<キャスト>ギルモン:野沢雅子 松田タカト:津村まこと テリアモン:多田葵 李ジェンリャ:山口眞弓 牧野ルキ:折笠富美子 レナモン:今井由香 ガードロモン:梁田清之 塩田ヒロカズ:玉木有紀子 マリンエンジェモン:岩村愛 北川ケンタ:青山桐子 秋山リョウ:金丸淳一 サイバードラモン:世田壱恵 加藤ジュリ:浅田葉子 クルモン:金田朋子 ベルゼブモン:高橋広樹 山木室長:千葉進歩 鳳麗花:永野愛 小野寺恵:宮下富三子 線路作業員:小島一成 鉄道指令センター主任:杉野博臣 ロコモン:望月祐多 パラサイモン:肝付兼太<スタッフ>制作:高岩淡(東映)、泊○(変換できません)(東映アニメ―ション)、山下秀樹(集英社)、宮内正喜(フジテレビ)、東悟(バンダイ)
企画:馬場厚成 原案:本郷あきよし 監督:中村哲治 助監督:門由利子、池田洋子 脚本:まさきひろ 音楽:有澤孝紀
キャラクターデザイン:中鶴勝祥 作画監督:上野ケン スペシャルサンクス:Wiz、渡辺けんじ、北川原真、太田健介