第37話「完全体総進撃!きらめくエンジェウーモン」
脚本;吉村元希 演出:芝田浩樹 作監:海老沢幸男
みんなを傷つけたくないと、自ら8人目を名乗ったヒカリは、ヴァンデモンの囚われの身となった。
ヤマトは悔しがるが空がなだめ、ヒカリを助けにいく決心をする。太一はミミや両親たちを助けにビッグサイトへ向かっている。面通しを続けるヴァンデモンに、ピコデビモンから8人目が見つかった報告をする。落胆しくやしがるテイルモン。子供たちと一緒に眠らされるミミだが、紋章が輝き目を覚ます。太一はミミに会い、8人目が見つかったと聞く。ヒカリのもとへ行こう。
裕明と光子郎は、ヤマトと空とガルルモン、ガルダモンを目撃する。光子郎は、それは怪獣でなくデジモン、自分たちの仲間のデジモンがいる事を話す。ウィザーモンは、紋章をヒカリに渡さねばと言う。それで、丈とタケルはヒカリとテイルモンが8人目であることを知り驚く。フジテレビの前で、裕明と光子郎、ヤマトと空、さらに丈とタケルが再会する。まだヤマトと空に信用されていないウィザーモンはリリモンの石化を解き、紋章を見せヴァンデモンに捕まっているテイルモンを助けたいと言う。タケルと丈は、ウィザーモンが敵でないことを示す。
テイルモンを連れたヴァンデモンがフジテレビの上空に向かったため、一同はタスクモン・スナイモンと戦う者を残し球体展望台へ向かう。球体展望台で向き合うヴァンデモンとヒカリ。ヴァンデモンが、なぜ殺されるかもしれないのに自分から名乗り出たか聞くと、ヒカリは「あなたがみんなを苦しめるから!」と凛として言う。かっこいい。ヒカリとテイルモンはヴァンデモンと対峙する。球体展望台に向かった一同、進化してヴァンデモンに立ち向かう。フジテレビを駆け上がるワーガルルモン、すごい!アトラーカブテリモン、ワーガルルモンがあっけなく飛ばされてしまう。結界の中心だから力が弱まるのだろう。
その時ヒカリがウィザーモンから紋章を、隣の屋上の太一からデジヴァイスを受け取るが、デジヴァイスはピコデビモンに奪われてしまう。メタルグレイモンに進化するが、ギガデストロイヤーは無効化される。他のデジモンの技も。しかしエンジェモンの技は効いた。ヴァンデモンが対してヒカリとテイルモンを直撃したとき、ウィザーモンが楯となって2人をかばい、命を落とす。あまりに悲しい犠牲。「君に会わなかったら私は意味のない命を永らえただけ。君に会えてよかった」。ウィザーモンはテイルモンにだけ忠実で、テイルモンがヴァンデモンから離れて安らかな日を送ることをただ願っていたのだろう、自らの命を引き換えても構わないほど。テイルモンが7体のデジモンと離れて苦労しながらも、闇に染まり切らなかったのは、ウィザーモンのおかげもあっただろう。
ヒカリとテイルモンが涙した時、ヒカリのデジヴァイスが輝いてピコデビモンが持っていられなくなり、落としたのを太一が拾ってヒカリに投げる。テイルモンが美しい天使のようなエンジェウーモンに進化し、一同目を見張る。ヴァンデモンは闇の王として光と敵対する事から光の紋章の8人目にこだわったのだろうか。
エンジェウーモンのキャラデザに関しては、放映されているキリスト教圏では「天使なのに恰好がエロティックだ」と少々問題になったらしい。独特の宗教観の日本人ならではのキャラデザという事だろう。
「ヴァンデモン、選ばれし子供たちの使命をじゃまし、現実世界にまで浸食した挙句、わが友ウィザーモンを亡き者にした、その罪の大きさを知れ」(徳光さんの演技カッコイイ!)「この世界をすべて闇へと塗り替えデジタルワールドと融合し、全てを統べる王となるため、私は私のなすべきことをしてきたまでだ」エンジェウーモンのセイントエアーで動きを奪われたヴァンデモン。皆が集結させた攻撃でとどめはエンジェウーモンのホーリーアローがヴァンデモンを貫き、ヴァンデモンは消えた。球体展望台は壊れて落下し(フジテレビはOK出したのかな?)、子供たちは喜び合うが、タケルとヒカリが言う、お台場の霧が晴れない。なぜ?