デジモンゴーストゲーム第14話「座敷童」感想
脚本:森地夏美 絵コンテ:- 演出:角銅博之 総作画監督:浅沼昭弘 作画監督:北野幸広、Noel Anonuevo、Eugene Ayson (2022/1/16 放映)
<あらすじ:公式サイトより引用>
清司郎が参加する学会に付き添い、とあるリゾート地へやって来た宙たち。ボコモンのことを引きずり元気のないガンマモンを、宙は何とか元気づけたいと考えていた。しかし、泊まる場所は座敷童のイタズラが頻発する『ワケあり』ホテル。その内容はロビーの手鞠が動いたりピアノが勝手に鳴ったりと可愛いものだったが、宙たちが来てからイタズラの度合いが増し、従業員たちは困り果ててしまう。座敷童に興味を持つヒロ。意気揚々と調査を始める瑠璃。学会どころじゃない清司郎。そんな中、宙たちの部屋に一つの小包が届く。
●全体を見て:録画のタイトルには「…ワケありホテルの恐怖体験」と追加されている。「なごみリゾート」。聖地の特定はできず。
民間信仰の特徴として、座敷童がいる家は栄え、去った家は衰退するという。冒頭の宙とアンゴラモンの発言が正しい認識。主に岩手県を中心とする東北地方の妖怪の一種。赤顔の幼児の姿で、男女両方が見られるという。
グルスガンマモン退化からバトルがメインではない通常モードへ戻った回。
中学生の旅行だから親がいよいよ登場すると思いきや、保護者は既出の大隈教授でした。まあ頼れる大人が再度出てくれたのはそれはそれでうれしい。ボコモンの慰霊旅行という予想ははずれ。しかし、研究所の低予算で他の学校の瑠璃まで招待できるのはちょい不可解。
ガンマモンにとってのボコモンの死と、コエモンにとっての老女との別離を重ね、更に北斗、『旅』というキーワードで新しい生活へと区切りをつけたのには納得。
余談だが、私は祖父母が「じいじ」「ばあば」と名乗ったり周囲がそう呼ぶのには反対する。大人がわざわざ幼児語で表現するのは醜く教育上良くないと考える。
男子入浴シーンあり、サービスショットv腐女子が黙っていません!
●宙:あんなかわいい顔して、上半身が逆三角形マッチョ!イメージ崩れた。両腕で戸を開けているから肩幅がそう見えるだけ?
戦いでなく話を聞いて事情を探り誤解を解こうとする姿勢は従来通り。グルスガンマモンについても、話し合う余地があると思っているのか。
清司郎と瑠璃に反対されても、グルスガンマモンに進化はしないと信じてあげたのにはじんときた。
●ガンマモン:前回はボコモンの死に激しく動揺、今話では他人事のように死を受け入れていない様子がみられた。一般論として、遺族のグリーフワークは否認や受容のプロセスを複数回行き来することも多いから、これは自然の流れの一つ。周囲は激励や同情などせず静かに見守り聞き役になるのがベスト。
宙に頼られ、コエモンに礼を言われ、少しは元気になったようでうれしい。希望がほの見えた。最後に思い出したように「ボコモンも、旅に行ってたんだな」。一時的な別れと永遠の別れ、死の意味も、自分なりに少しずつわかってゆくのだろう。
まんじゅうを知らなかったのには驚き。宙は普段和菓子はたしなまないのだろうか。
●瑠璃:近年女子は、映える和装がブーム。実際に浅草なり京都なり観光地ではそういうレンタルの店が大盛況という。ブルーがいいと言っていたが、選ばなかったのか、普通の浴衣でした。きれいな浴衣を発信するかと思いきや、期待したのに残念;
囮になった経緯は不明だが、瑠璃しか適任者がいなかったのだろう。
●アンゴラモン:「めぐるえにしは味なもの。最初の一歩は小さきもの。明るい未来に旅はつきもの」。ガンマモンへの控えめなエール。
●清司郎:中二ながら学会で登壇する模様、さすが天才。布団の中で足跡に囲まれるシーンはかなり怖かった。宙より色白なのが腐的ポイントv
●ジェリーモン:もとが派手な色合いの上に、和装は赤がいいと。さらに派手になるかと思ったが、普通の浴衣でした、残念。
●北斗:DWから、まさに内容の薄い情報を提供。どのあたりにいるとかDWへどうやって行くとか肝心な情報はなし。砂漠でキャンプと言っていたから、がっつりアウトドア系。宙の趣味のソロキャンプもそこが由来だろう。
●大隈教授:所属が情報工学研究所と判明。これはすなわち清司郎の専攻分野もそれという事。専攻分野で天才なのか、全分野において天才なのかは不明。学会の理事長もしくは理事と思われる。座敷童の被害に遭いげんなり。
●コエモン:子猿の姿の獣型の成長期。自分の体ほどもあるパチンコを軽々と操る力持ちで動きは素早いが、そそっかしくてよく木から落ちるという。得意技は相手の足を引っかけて転ばす「ミスチバスフープ」。初登場はゲームにて。今回はアニメに初登場。子ザルみたいで可愛らしい。声がまた。
座敷童の張本人。デジヴァイスを持たない老いた仲居さんにはなぜか姿が見えていたようで。老女との交流が途絶えて、遊び相手欲しさに騒動を起こしていたよう。悪気はなかったし、花火で勇気づけてもらった。満足したところ、なぜか実体化。ホテルの外の世界を知らなかったという。最終的には出会いを求めて旅に出る。騒動はこれにて解決。ゴスゲの王道パターン。しかしオチは下ネタ。
声は津村まことさん、言うまでもなくテイマーズの主人公・タカト役の方。津村さん大好きなんだよなあvけど声だけでは全然わからなかった;ファン失格~(;_;)
●ブラックテイルモンUver.:正式名称がこれ。デジモン図鑑にもちゃんと載っていた。魔獣型の成熟期。デジタルワールドに近年大量に流れ込んできた宅配便のデータをブラックテイルモンが吸収したことで変化した姿。意地の悪い性格は全くなくなり、頼まれたものを献身的にしっかりお届けする。背中の配達バッグは丈夫で保温保冷何でも最適な状態にでき、またブラックテイルモンにしか開閉できないため機密データも送れるという。ゲートについての記載はなし、今作独自の設定のよう。
デジタルワールドと人間界を自由に行き来できるよう。アンゴラモンによるとそんなの聞いたことがないと。やはり北斗が行き来できる方法を知っていて指示しているのだろうか。外泊中なのによく泊まり先がわかったな。荷物が包装紙でなく葉っぱで包んであったのはなるほどそれらしい。今話では北斗のdimカードの配達役。細かい設定とかあったら知りたい謎のキャラ。
●バクモン:宙の部屋に移り図書館に通っているという。それで気を紛らせているのかな。また出てきてほしいな。
●男性客:声は蟹江俊介さん、青二プロ所属、鬼太郎の脇役などされた方。
●女将:声はキウイモンで既出の元吉有希子さん。
●従業員:声は渡部桃花さん、青二プロのジュニア枠。
●次回予告:占い、私は信じている。どのデジモンが出るのか不明だが、暗い不気味さは伝わってくる。
(2022/1/20 記)