第4話「バードラモン飛翔」(録画では「迫る凶悪デジモン!」と一文が追加されている。)
脚本:山下慶一 絵コンテ:八島義孝 演出:佐々木憲世 総作画監督:浅沼昭弘 作画監督:直井正博(原画も直井さんのみ)
●全体を見て
コロナ騒動を経てやっとの第4話放映。すごいメンツが揃っているのですが、山下慶一さんは検索しても思うようにヒットせず。と思ったら誤字が発覚。様々なアニメ脚本を手掛けられている山下憲一さんでした。
デジタルワールドの雄大な自然の風景、様々なデジモンにまず魅かれる。
石板の文章は太一が読んだのは「子どもたちよ 光の示す 地へ来たれ」だが、実際の文字は「たどもおちよ ひかりもしうす ちほきあれ」という意味不明の文章。そもそもデジモン文字が設定されているのになぜこのような間違いで記載されることになったのか、スタッフが誰も気づかなかったのか、ファンはきちんと見ているのに非常に残念に思う。神殿の柱の文字も、無印の資料のリストに載っていない文字も一部あり、私の解く限り解読不能。
「選ばれし子ども」という表現は一度も出ていないし、サマーキャンプの参加者だけがという訳でもないので、なぜ8人が冒険することになったのかはまだ不明。空も、本人の希望というより走る太一に成り行きでついて来ただけだ。でも、ピヨモンはアグモンがそうであったように空の名を知り待っていた。やはりホメオスタシスが選んだのだろうか。
スナイモンに追われて崖を飛び降りるのは、無印でクワガーモンに追われて崖を落ちるのを彷彿とさせる。川のシーラモンも、無印の海岸のシェルモンを思い出させる。筏作りと川下りに障害物、スナイモンの再襲と、冒険に次ぐ冒険のスピーディーな展開が快い。空が防災グッズを持ち合わせていたのも、無印でミミがアウトドア小物を持っていたのを思い出させる。
大変であろう作画なのに、アグモンの進化シーンがすごくかっこよい。挿入歌「Be The Winners」(未確認飛行船と同じく、作詞:森由里子、作曲:馬渕直純)はアグモンでなくピヨモンにて登場、そうきたか。この歌も谷本さん!とてもよくて、CDの発売が楽しみ。
パートナーデジモンに指示するだけでなく、自分も肉弾戦に挑んだり体を張って助けにいったりする子どもが描かれ、無印と違う点。それだけ短期間で絆が深まっている。
虹色の山のふもとの神殿。次回は天使型デジモンが登場するのか?じゃあ丈とミミの登場はさらに後?紋章に関する具体的説明のエピソードは今だ無し。
光子郎とテントモンがホエーモンに呑まれてしまう。ホエーモンと言えば無印では航海を助けてくれたり、命をかけて敵を倒した良いデジモンのイメージだが、:ではどうなのだろう。
スナイモンもオーガモンもよだれを垂らしていたのが無印と違う。シーラモンの海老ぞりといい、生き物の生々しさを感じられてよかった。デジモン紹介コメントが無いのはやはり不便。進化の度合、強さがどの段階か予めわからないから。
●太一:東京のブラックアウトを防ぐのは自分たちしかいないという強い使命感!がかっこいい。
●アグモン:「ひと安心したら」戦った後進化が解けてしまうが、だったらなぜバードラモンは解けなかったのだろう。気の持ちようも影響するということか。グレイモン、飛べないものの泳ぎが得意で善戦。
●空:せっかくサンバイザーに刷新したのに、無印のあの木魚帽子も持っておりわざわざかぶり直すなんて、もったいない気がする。白石さん、私はどうしてもBORUTOのチョウチョウのイメージが強くて、演技は違うとわかっているのにイメージを引きずってしまう。自信にあふれた強気の少女という点は同じだが。女の子としては逞しく根性もあり、「ネットの中にこんな世界があったなんて」「風が気持ちいい」と余裕の笑顔、デジタルワールドにすっかり適応。太一より先に歩くのに違和感を覚えたが、ピヨモンとの出会いのためにそういう順になったのか。
●ピヨモン:ピンク色の甘えん坊、重松さんの甘い声がやはり合っている。バードラモンは凛々しい。
●光子郎:謎の関西弁デジモン・テントモンとすっかり打ち解けた様子。そうなるまでのエピソードも是非見たかった。テントモンに抱えられて飛ぶ姿がかわいらしいv
●テントモン:太一への挨拶も堂に入っており、ムードメーカーの片鱗が見える。