第38話「復活!魔王ヴェノムヴァンデモン」
脚本:まさきひろ 演出:角銅博之 作監:出口としお
ウィザーモンという犠牲を払ってヴァンデモンを倒した子供たち。しかしお台場の霧はなぜか晴れない。
ヴァンデモンの赤い仮面は残っていた。光子郎がゲンナイのメールを開くが、古代遺跡で見つかった予言の内容は具体的ではないので、とりあえず子供たちは家族に会ったり帰宅することにする。光子郎の両親には、裕明が事情を説明する。丈が帰宅すると、押し入れの二段目からシン兄さん(菊池正美さん、落ち着いて慎ましい感じがいい)が出てきた。押し入れにいたせいで、バケモンに捕まらなかったのだ。シンは丈の理解者で、本当に医者になる気かと丈に問う。親の言うとおりにする事はない、俺だって病院を継がず医者のいない離島へ行くつもりだとシンは言う。城戸家、いい教育してるな。(漢字は?真、信、伸、慎、晋、紳、�まさか診?)
太一たちはビッグサイトへ向かいバケモンを倒すが、霧が晴れないばかりか人々はまだ眠っている。裕明・ヤマト・タケルは、霧を晴らす方法を探りに海へ出る。パタモンとガブモンはタケルの母を呼ぶが、父とヤマトへの気遣いでタケルはそれができない。蝙蝠たちが、フジテレビに集まっていく。予言の「はじめにコウモリの群れが空を覆った」だ。
光子郎の両親が彼に真実を告げる。実の父は父の遠縁で、大学の講師・天才肌の数学者、母は大学の助手、12年前に光子郎が生まれたが両親は交通事故で急死した。小さい男の子を病気で亡くした泉夫婦に養子の話が来て、引き取ったのだった。大人になったら打ち明けるつもりだったが、気付いていたなら辛かったろう、と父。「本当のことを話してもらってありがとうございます・・あ、いえ、あ・・ありがとう」、抱きしめ合う3人、テントモンは、泣きながら抱き合う親子をそっと見守る(;_;)いよいよ和解の時が来ましたね、よかった。知りたがりの原因は遺伝もあったのね。
ビッグサイトの人々は、「ヴァンデモン様」と唱え始める。手下のデジモンを食らった蝙蝠が集まり、赤い仮面を付けたヴァンデモンの姿を形作っていく。光子郎が三つめの予言を気にする「そして時が獣の数字を刻んだ時 アンデッドデジモンの王は獣の正体をあらわす」。裕明が「6・6・6、ヨハネの黙示録(もくじろくって言っちゃってるよ;)に出てくる数字の事だ」と言い、太一がさっそくデジヴァイスを見ると、5時59分59秒が6時に変わる瞬間だった。裕明と太一とヤマトがフジテレビへ向かう車中で、6時6分6秒が来てしまう。フジテレビに、巨大なまさに獣のようなヴェノムヴァンデモン(大友龍三郎さん)がついに出現する。グレイモンとガルルモンに進化すると、ヴェノムヴァンデモンはピコデビモンも食らってしまう。ビッグサイトの人々を餌として狙っているのだ。グレイモンとガルルモンは、メタルグレイモンとワーガルルモンに超進化するが、ヴェノムバンデモンはあまりに巨大で異様だ。
太一たちが人々を逃がそうとビッグサイトに戻ると、シンはそれは無理だと言い、テイルモンが、行くのは私とパタモンだけ。他のデジモンは待機してエネルギーを蓄えるようにと言う。太一たちは光子郎の親子とともに再びフジテレビに着くと、アグモンとガブモンに退化してしまっていた、相手は「究極体」だった。ヴェノムバンデモンは理性や知性が失われた、しゃべり方も野蛮な破壊の獣そのもの。エンジェモンとエンジェウーモンの攻撃もなかなか効かない。
予言の続きは「天使たちが その守るべき人の 最も愛する人へ 光と希望の矢を放った時 奇跡がおきた」。これの分析を光子郎一家とテントモンが行うとつまり、エンジェモンとエンジェウーモンが守るタケルとヒカリが愛する人(これは同人界も黙っちゃいません)、ヤマトと太一に愛の矢を放てというのか。ヤマト「俺が逃げないよう、しっかり捕まえててくれ」太一「俺の方こそ頼んだぜ」紋章が光る、以前より勇気と友情は深まっている。奇跡を信じ矢が放たれると、アグモンはウォーグレイモン、ガブモンはメタルガルルモン・究極体にワープ進化し(両方ともシャープで強そうでカッコいい!!)、最後の戦いに挑む。
デジモンの存在を知った家族に随分助けられた回だった。