デジモンアドベンチャーtri.第4章「喪失」

●あらすじ:かつて4人の選ばれし子どもがデジタルワールドにいた。そのうち2人がマキと大吾。マキは安定を望むものの霊媒となりその言葉を紡ぐ。マキのパートナーデジモンという犠牲を払い、四聖獣がダークマスターズを倒したが…。バクモンを忘れられないマキは、将来をその再会に注ごうとする。隣には大吾というパートナーがいるのを許したが。
ファイル島でパートナーと再会した子どもたち。記憶は確かになかったが、何やかやうまく仲良くなれた、ピヨモンと空を除いては。そこにメイク―モンが現われ、仲間としてメイク―モンと芽心の再会を果たそうと目標にするが。突然のムゲンドラモンの出現に、パーティーは離散してしまう。ギアサバンナで空、ピヨモン、芽心とメイク―モンが再会を果たすが、またもムゲンドラモンが襲来し、それを機に集結する一行。ムゲンドラモンを指示する黒ゲンナイは、全てがイグドラシルの意思だという。
今度は逃げた湖にメガシードラモンが出現しピンチを迎える一行。子どもたちの力になりたい、そう記憶の壁を越え強さを願ったパートナーデジモンたちは、究極進化し敵を討つ。ピヨモンとの絆を深める空。ところがその隙を突いて、黒ゲンナイが芽心とメイク―モンを追い詰め…
一方で、実は自らリブートを招いた姫川はバクモンとの再会に破れ正気を失い…

●気付いた点:なんか、究極進化の大安売りという感じが否めない。記憶をなくして先日再会したばかりなのに、いきなり高度な進化しすぎ。子どもの成長やピンチの時、絆が深まった時に進化するから気持ちいいんであってなかなか進化しないからした時にカタルシスがあるのに、なんだか萎えてしまった。それに、究極体や敵に対して成長期のパートナーデジモンの一撃が効きすぎるのも不自然。
ムゲンドラモンによってバラバラになった時の子どもたち。空と芽心とピヨモンの組み合わせ以外はどういう組み合わせでもドラマチックなエピソードはなかった。
記憶はなくしたけれど、選ばれしデジモンが誰かを待つようにまとまって居たこと、ここがファイル島であることから、全てがまるで変わってしまったわけではないのか。プカモンが「『ニンゲン』て言うんだろ?」と知っていたし。無印との大きな違いは、子どもたちの方から自分の意志でパートナーと繋がろうとすること。とにかくパートナーデジモンに再会したいという思いでデジタルワールドに渡った子供たち。再会から絆の深まり・進化までがあまりにあっけない。特別な関係だからという証明なんだろうが、リブートという一大事に意味があったのか首をかしげる。まさか後の章になって記憶が元に戻ったりしないよね?!?映画で尺が短いのはわかるけど…
でも、再会を果たした幼年期たちとのやりとりはカワイイ!アプモンが始まって大分経つが、ここら辺のパートナーデジモンの有機的な可愛らしさの欠如は私がバディアプモンとそのキャラデザにハマれない大きな理由の一つだと再認識した。
戦うべき相手の正体が、徐々に表れてきて進展が。イグドラシルって何?こういう背景の難しい設定は苦手で、正直よくわからないよ~;よそ様のサイトで感想読んで唸るばかり。残り2章ですべて収集つくのかとても心配。もちろん、ずっとずーーっと期待して見続けてるんだけど、無印・02からのファンへの配慮のなさを随所に感じてしまう。トライから見た人には全くのパラレルストーリーとしていいのかもしれないけど。02組の登場はもはや想像つかないし!!「02最終話、大人になった子どもたちの時代までの間をつなぐ物語」にもはやなっていない点に非常な失望を感じる。続編という話はウソだった??
「光と闇」。第5章ではキービジュアルからしても光のヒカリと闇の芽心の関りが出てきそう。あと、ムゲンドラモン・メガシードラモンに続いてピノッキモン・ピエモンも登場するんだろう。

●太一:ミミがお嫁さん云々言うとおり、02のヤマ空がなかったことになっていて、3人の関係をどう見たらよいのかわからない。3年の間に何かあったのか。リーダーとしてメイク―モンを探して芽心と会わせるという目標を掲げたはいいが、光子郎の言うように感染とか歪みとか大丈夫なの?「今の俺たち、お前らの何なんだろ。いざとなれば進化できると」と戸惑いを口に。相変わらず存在感が薄い印象。ここまで来て後の章で成長の過程をどう描いて将来の外交官に結びつくのか、今もって心配。
ヤマトもそうだけど、湖の中で溺れて相当長い時間水中にいたけどダイジョウブ??そこでアグモン、ガブモンと絆が深まって強くなりたいって、いいシーンでした。ウォーグレイモン、メタルガルルモンへ
の進化でかかるButter-fly、最高!太ヤマ、ヤマ太の方にもラブラブおいしいシーンでしたね。でも、ウォーゲームの時には究極体デジモンの縮尺がもう少し大きかったように思うのですが、子どもが成長したから?

●ヤマト:ガブモンと、お互い照れ屋なりの近づき方がいい。光子郎との接点はいつもあまりなく、無印でピッコロモンの修行中にタグを一緒にみつけた事くらいか。今回も特になし。で、走ってきたのは蒸気機関車で、ロコモンではありませんでしたね。ファイル島だからいないか。太一のこと「期待しすぎちまう」と本音をポロリ。成長しても、太一にはリーダーでいてほしいんだね。

●空:とっても美味しそうに描かれてるのはいいとして、大量のお弁当って、トートバックに入るんですか。まるで遠足気分、もっと保存性の高い食糧が適切なんじゃ?料理が得意なのはわかりました。
本章でのメインキャラ。無印第4話とは逆で空がピヨモンに煙たがられている。愛情の空回り。空は芽心をたくさんフォローしてきたが、弱気になっている空に芽心が逆に「パートナーデジモンは特別」と強く勇気づけをしていてナイスフォロー。そうだよね、記憶をなくしてもきっと何か特別なはず・・・と自分に言い聞かせる私。

●光子郎:ウーロン茶の熱弁に思わず聞き入ってしまった;ホログラムなんて手法よく作ったよね、さすが作戦参謀。私がアンチ光ミミなせいもあるが、青春真っただ中とはいえ相変わらずの色ボケキャラ、何とかならんか。

●丈:ミミにも彼女の存在をからかわれておりやれやれ。単なるギャグキャラでないのはいいし、積極的にパーティーの展開をリードしたり、ホウオウモンから投げ出された空を抱き留めたり、黒ゲンナイに肉弾戦を挑むなど、たくましくなりました。かっこええ~LOVEv

●ミミ:タネモンの言葉にショックを受けるが、すぐに前向き発言、強くなったな。トノサマゲコモンの城に飛ばされたけど、特にエピソードはなし。ジェリービーンズはともかく、なぜかホイップクリームまで持参;独特の味覚は相変わらず健在。

●タケル:はじまりの街に飛ばされ、エレキモンとの再会はかつて世界を救った旅を思い出させるに十分だったろう。スネのけが、薬草貼りと安静で治るって、医学的に単なる打撲かな。ヤマトへのあからさまなラブコールで笑いを取るの、成長したなって思う。

●ヒカリ:プロットモンは今のが幸せ、少なくともテイルモンにとっては確かにそうだ。今のパートナーを受け入れよう、でないと前に進めないという言葉、胸に響く。

●芽心:今章では現実世界の描写を担う役かと思いきや、ギアサバンナにいきなり倒れていた。ビッグサイトに遅れて行った後ゲートが開いてデジタルワールドへ来たのだろうか?なぜか空と再会、偶然なのかそれともデジヴァイスが呼び合ったのか。もう逃げまい。なぜ来ないとキレるメイク―モンに、メイク―モンは悪い子で手に負えないと思った、でもいい子じゃなくてもやっぱり会いたいと、深い思いを吐露する。そして抱きしめても、怒りの治まらないメイク―モン。で、船の上でメイク―モンは芽心をボロボロにしちゃうと嘆くが、ストーリー上2人の関係性を一体どこに落とし込みたいのか私にはいまだに見えない;第5章でスポットが当たるからそれ待ちか。メガネキャラのメガネが壊れるなんて、大ピンチだけども。父親との関係も進展なく第5章待ちか。まだまだ仲間というよりお客様感が拭えず。
いくら田舎育ちだからって、火を起こせるとは驚き。いくら鳥取の山ん中だからって、子どもでもチャッカマンやライター使うだろ。島根県民に次いで鳥取県民も敵に回すつもりか(笑

●アグモン:ウォーグレイモンに進化するまではひたすら食い意地キャラで、ヒーローなのにちょっとかわいそうな扱い。

●ガブモン:ヤマト「くん」て、カワイイ~。アグモンとともに究極進化、頼もしい。ガブモンは、そうこなくちゃ。

●ピヨモン:第3章でも書いたとおり、ピヨモンは元来人懐っこいデジモンなはず。他のデジモンがすんなり馴染んでいくのに、ピヨモンだけ頑なな理由がはっきり描かれていない。パートナーとしてやり直せるという潜在的な空の期待を感じ取って、それを警戒してそんな態度になったのか。また、ピヨモンの事で空が悩んでいるのに太一とヤマトがまるで気付かないのもおかしい。ギアサバンナで空の涙を見てからは、ピヨモンも少しながら態度を軟化させていくが。「そういうのお人よしっていうのよ。・・いいと思う」からいきなり友好的に。ミートボール云々はあの場面ではどうかなぁ。ずいぶん気難しいピヨモンだったけど、これまたいきなりホウオウモンに究極進化するなんて、展開早すぎ。私、ガルダモンがすごく好き。中性的で鳥人間的で神々しい感じが。ホウオウモンは、もう少し動物寄りですが金色できれい。でも、ムゲンドラモンとの戦いでパートナーを放り出してしまうのはちょっと。丈先輩がキャッチしてくれ事なきを得たが、まだ自分の力を制御できていないのか。

●パタモン:エンジェモンからの退化や無印の最終回のように最後の切り札的なキャラなのに、簡単にホーリーエンジェモンからセラフィモンに究極進化しちゃってなんかもったいない。ムゲンドラモンに技を発射しているが、技の名を叫ばないのはなぜ。

●パルモン:ミミの似顔絵を上手に描いていた。器用。もちろん、鉛筆は丈先輩の準備して来たものの一つに違いあるまい。

●プロットモン:リブートしたのになぜかホイッスルを持っていた。そして皆が馴染むきっかけとなった。テイルモンに進化したら、姉御ヴォイスになってました。ヴァンデモンとの被虐待関係がないのにいつどこで鍛えたやら。プロットモン時のパピーハウリング、究極体のムゲンドラモンに効きすぎ。となると、姉御的強さは環境因子だけでなく遺伝因子にもあるのか。

●メイク―モン:物語の最大の鍵。成熟期で、芽心の記憶も失っていなかった。出たり引っ込んだりを繰り返すばかりで、メリハリというよりストーリーに一貫性が見えてこない。ラスト、黒ゲンナイに芽心をなぶりものにされ、どう出るか!

●バクモン:メガドラモンの段階で、四聖獣がダークマスターズを倒す時の犠牲になってしまう。マキが探すと、暗闇の中でなぜか白い美しい花を摘んでいました。マキの記憶は当然なし。でもリブート後なのに成長期でいるのは変ですね。

●ハックモン:「敵でも味方でもないホメオスタシスの使者。ホメオスタシスとはすなわち安定を望む者。」ゲンナイは闇の手に?姫川は自分の意志でデジタルワールドに向かった、イグドラシルと手を組んで。ハックモンはゲンナイの代わりに人間に協力を求めに来たと西島に言う。ゲンナイが黒いだけに、良かったーまともなのが出てきて。「ライブラ」と聞こえるが、メイク―モンのこと?それが明暗を分けるカギだとも言う。進化するとジエスモンとのことですが、アルファモンと戦っていた理由は不明。

●ムゲンドラモン、メタルシードラモン:無印で苦戦した相手ですが、その記憶のないパートナーデジモンの究極進化で結構短時間でボコられていました。黒ゲンナイに操られていたようですがセリフはなく、その意思は不明。ダークマスターズとしての登場、喋るピエモンやピノッキモンの前座か。

●黒ゲンナイ:またカイザー姿、改心した賢ちゃんをいたぶるようでもうやめてほしい。現実世界に現れるためのアバターだと言い訳しているが、現実世界にはカイザーは出てこなかったですけど;;
子どもたちの先導者でデジタルワールドの良識でもあったゲンナイさんがこんな存在として出てくるなんて、ショック。いろいろしゃべってくれるから謎は解けるんだけども、空の頬を舐めるセクハラや芽心への壁ドン?(笑・・うしかない)等々その変態的猟奇的な態度はこのキャラの扱いとしてファンからするとちょっとひどいように思う。子どもたちに、リブートは「イグドラシル」の意志だと表明。ホメオスタシスが子どもたちを選び、デジモンを使役して、人間とデジモンが近づきすぎたと批判する。もとのゲンナイが操られているのか、もしくは白でないもう一人の黒いゲンナイが存在するのか。
デジタルワールド(黒ゲンナイは「人間世界」という聞きなれない表現を用いてますが、言葉の使い方は統一してほしい。)以外で死んだ場合デジタマとして再生はできないと言っているが、じゃあレオモンは…。今さらながら、我らが正義のヒーロー・レオモンの死のフォローは何もないのでしょうか。

●姫川:オープニングに堂々登場、一部のファンの予測通り西島とともにかつての選ばれし子どもであった。
黒確定、イグドラシルと組んでバクモンとの再会を果たそうとしたのが明らかに。でもなんで一人だけいい年してそこまでバクモンに執着するのかがわからん。いくらパートナーを失ったトラウマがあるとは言え。リブートすればバクモンの記憶もないことも知ってるはずなのに、イッちゃってるよ~;;それに、かつて安定様に霊媒に選ばれたのに、イグドラシルと組むなんてどゆこと?

●西島:ゴーグルは持っていたけど、かつての冒険のリーダーはマキっぽい。ココア(缶には「ほっとChocolate」と書かれている)の差し入れ、でも図書館は飲食禁止では?姫川のパソコンの受信フォルダには、細かくて見づらいが以下の文面が。
「メイク―モン を 利用 すれば リブート を 実現 できる 可能性」
「イグドラシル に 協力 すれば 対価 として 必要 な 情報 を 提供 する」
「このこと は 一切 他言無用」
西島がパスワードを知っていたのは、盗み見でもしたのだろうか。それともそもそも姫川と共有?これでリブートは、姫川がイグドラシルに協力した確信犯だとはっきりした。かなりがんばってるヘタレ野郎だけど、ハックモンの言葉にこたえて奮闘してほしい!
4人のうちあと2人が、現在どこでどうしているのかも気になるところ。

●エンディング:Keep Onのトライヴァージョンもいいですね~。でも、変わらず黒地に白文字の淋しく長いことといったら。

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