第39話「二大究極進化!闇をぶっとばせ!」
脚本:前川淳 演出:志水淳児 作監:伊藤智子
パワーアップしてよみがえったヴェノムヴァンデモンに対し、アグモンとガブモンは究極体へと進化を遂げた。
ウォーグレイモンのガイアフォースでヴェノムヴァンデモンは体勢を崩し、メタルガルルモンのフリーズボンバーで凍らされ倒れたかに見えたが、めちゃくちゃな反撃をしてくる。ビッグサイトからも、巨大なヴェノムヴァンデモンの戦いは見える。残っていたミミ、空、丈は、「行くぞゴマモン、て何で言えないかな」とゴマモンに励まされてシン兄さんに家族を託し、フジテレビへ向かう。8体が総攻撃を加えるも、ヴェノムヴァンデモンの力は強大だ、勝てないのか。その時、ヴェノムヴァンデモンの周りを囲むように立っていた子供たちの紋章から出た光線がヴェノムヴァンデモンを拘束する。本体と思われる怪物の顔にウォーグレイモンが球体展望台を蹴り入れウォーグレイモンのガイアフォースとメタルガルルモンのコキュートスブレスを打ち込むと、ヴェノムヴァンデモンはついに消えた。ヴェノムヴァンデモン、出番は短かったけど印象は強烈だった。ウォーグレイモンとメタルガルルモンも必殺技をいかんなく発揮していた。
ビッグサイトの人々は目を覚まし、霧が晴れていく。ウォーグレイモンはコロモン、メタルガルルモンはツノモン、エンジェウーモンは成長期・プロットモン(しゃべり方はさすがに厳しくなくカワイイ)、エンジェモンはトコモンに退化する。そこに見えたのは夜空ではなく、大陸や海だった。
世界上の上空に現れた異世界。機器はこれを認識しなかった。ビッグサイトのシンはバイクでフジテレビへ向かう。お台場に着いた奈津子は、かつての家族と再会する。みんなが揃ったとタケルは喜ぶ。フジテレビに着いたシンは、人々の様子が戻ったと伝える。シンの持ってきた端末が、あの大陸は錯覚ではないと報じる。今度こそヴァンデモンを倒したのになぜ。光子郎が、大陸の中にムゲンマウンテンにそっくりの山があるのに気付く(よく気付いたね)。これはデジモンワールドなのか?
飛行機がトラブルになり墜落するのを、バードラモン・ガルダモンとカブテリモンが救う。気になるのは、その時クワガ―モンがいて、触れると結晶化してしまうし攻撃してもすり抜けてしまい、帰って行った事だ。世界中にデジモンが出現している。
これは、デジモンワールドではないのか。光子郎は現実世界で数日たったのだから、デジモンワールドでは長い時間がたっているはずと言う。デジモンワールドの歪みを正さなければ現実世界も元へ戻らない、もう一度行こう。反対する者はいない。選ばれたのではなく、自分の意志で。家族や、世界や、デジモンを守るために。8人のデジヴァイスを一つに集めると、虹色の光の道ができた。奈津子はタケルを止めるが、裕明が行かせてやれという。これまで自分たちが勝手なことをしてきたからと。「明日の朝日は僕たちが必ず昇らせてみせる」といつになくカッコいいことを言っ田野に、丈先輩からかわれちゃってかわいそう。家族に見送られ、子供たちは旅立ってゆく。バトルと、家族とのやりとりが8人それぞれで見応えがあった。