デジモンアドベンチャー:第10話「鋼鉄の超進化」
脚本:冨岡淳宏 絵コンテ:貝澤幸男 演出:ひろしまひでき 総作画監督:浅沼昭弘 作画監督:澤木巳登理、北野幸広
●全体を見て:録画のタイトルには「・完全体との壮絶な一騎打ち」と追加されている。正式タイトル、録画タイトル共に珍しく!を使っていない。
ひろしまひできさんは第3話でも演出された方。澤木巳登理さんは「ドラゴンボール超」やキャプ翼などで作画監督をされた方。北野幸広さんは第3話でも作画監督をされた方。
大図鑑、前回のシルエットだったグレイモンの紹介。ということは、次回の紹介デジモンは背景のガブモンで確定。恒例化してくれてまずうれしい。図鑑は要塞の情報から光子郎が取り入れたものと判明。パソコン画面には「かんぜんたい めたるてぃらのもん」と正しいデジモン文字が記載されていた!!落胆していただけにちゃんと作画してくれるスタッフもいるんだなと感激。
メタルティラノモンとメタルグレイモンのバトルがこの回のメインかと思ったら、完全体対成熟期の戦闘が長く、粘りに粘って相当頑張った結果としての完全体進化だった。
何と早くも2曲目の挿入歌が登場!挿入歌「X-treme Fight」は、エクストリームextreme(①極端な、極度の②過激な、激しい③先端の)からの造語だろう。作詞は同じく森由里子さん、作曲が谷本孝義さんご本人!メロディーラインの美しさよりは文字通り力強く激しい曲調がバトル向き。
太アグを囮に進む一行だが、瘴気を発する沼地に行く手を阻まれ、結局二手に分かれることに。
●太一:オーガモンを理解し残したものに信頼を置く。その件でもヤマトと対立してしまう。東京も聖なるデジモンも救うんだとその使命感たるや厳粛。パートナーデジモンに指示するのでなく自分も乗せてもらって戦闘するのはもう:のド定番なんですね。巨大モンスター相手に小学生が生身で。すごい危険だと思うけどいつも軽いけがのみで済んでるのはどうかなと気になってしょうがない。どんだけタフなのか。パートナーデジモンから守護するオーラでも出ているのか。
●アグモン:その回復と空腹ネタで寒い空気を和らげる。オーガモンとの勝負はやはり心残り「決着、つけたかった」。それはメタルティラノモンへの闘志に繋がる。
●メタルグレイモン:どこまでもあきらめない太一とグレイモンの勇気で進化。ギガデストロイヤーを発射かと思いきや、新技ギガストームを披露。:では新技アリなのね。そうだよね、新ゲームも出るんだろうし。命中させあっけなく勝利、出番なさすぎ。
●ヤマト:あの場での撤退は最良、全滅は避けねばならないと主張。太一の考えが甘い、オーガモンの言葉を信用できないと言うが、光子郎の裏付けには納得。光子郎の分析への信頼は厚いようだが、まだ人物を信頼というよりその頭脳を信頼しているのだろうな。クールだが陽動に送り出した太一を心配するような表情も一瞬見せる。メタルグレイモンの勝利には、さすがに皆と同じく驚いていた。
●空:太一とヤマトのやりとりに真剣に向き合い相変わらず戦闘意欲十分。陽動作戦の最終決定に関しても丈やミミと違っておそらく積極的に参加したのだろう。
●光子郎:いつの間にか敵デジモンデータ、クラウド大陸の地図、敵の本拠地(オーガモンの遺言との一致)、デジヴァイスの調整、メタルティラノモンの攻略法、瘴気、迂回ルートなど解析し、参謀としての面目躍如。ひたすらデキる人。今のところ、無印で見せた出生の秘密といったあまり暗い影はない。コミュ障にしてもヤマトに「光子郎でいいのに」と言えていたくらいさほどない。
●丈:ミミに空気を変えてとお願いされたり、「中学受験」の本を投げられたり、くじ作りに当てにされたり、頼られているというよりいいように扱われているのがちょい不快。そう思うのは私が丈ファンなだけか。ヤマトが明言しなかった「もしも」についてパニックに。頼りないと言うよりそのほうが異世界の小学生の本来なら当然の反応だろう。
●パルモン:作戦中だというのに瘴気に「お肌に悪そう」と美容発言。やはり美に関するセルフイメージは高い。
●メタルティラノモン:巨体ながら動きが素早い圧倒的な強敵。作画は立派。沼に落ちると、無事なばかりか瘴気のせいかさらに凶暴化。デビモン様の登場は無し。
●オーガモン:厳密に言うと生死は明確に描かれておらず。再登場もあり得る??
●次回予告:どうやら別れたパーティーの一つはヤマト、空、丈。太光は硬いとしてあと女子を二分するとなると分け方は当然こうなるか。無印では第23話で進化だったワーガルルモンへの進化がメインかと。