デジモンアドベンチャー:第15話

デジモンアドベンチャー:第15話「ズドモン 稲妻の鉄槌」

脚本:佐藤寿昭 演出:セトウケンジ 総作画監督:仲條久美 作画監督:井口忠一、原憲一

●全体を見て:録画のタイトルには「・凍える空を救え!」と追加されている。「鉄槌」などと難しい単語が出てくるのはキッズアニメにはふさわしくないと思う。ヤマト組は雪山の先に大きな川、太一組は迷路の渓谷の次はサバンナと、合流地点までの道のりだけでも過酷で遠い。聖なるデジモンにいつたどり着くのか。空がユキダルモンの技(名前は不明)を受けて右足が凍ってしまうのは予想外。こんな技あったっけ?それをかばうためヤマトが空に付き、ゴマモンはマンモンたちの囮になる事に。当然丈も引き受ける羽目に。ゴマモンの励ましで何度も立ち直り、ズドモンに超進化したのはゴマ丈ファンとして素直にうれしい。やる時はやる男・丈‼これで6組全てが完全体になったので、区切りとして新しい展開が予想される。それで「東京」か。

●丈:ヤマトと空が作戦担当なのに劣等感を抱くも、ゴマモンの一言でまたも「リーダー」を自称。最年長の悲壮な責任感というよりただ単純なだけ;空にお礼を言われた時や再出発の時ももリーダーを自称。いたずらにリーダーぶりたがるこんなの誠実な丈先輩じゃない・・。ところが何度か弱気になりながらも、陽動作戦で空を救うのは自分だと決意し、ヤマトの援護の申し出に「君は空くんに付いててくれ!」決然と答え、それが伝わってズドモンに超進化!「やろう、イッカクモン!僕たちで絶対に食い止めるんだ!」挿入歌もバッチリ、任された役割を全うしようとする責任感、丈の真価が披露される。
一方太一組は、洞窟にしては人工的な暗闇を進み、着いたのは銀座らしき都会?!

●ゴマモン~イッカクモン:マーチングフィッシーズの小魚はゴマモンの子分と判明。常に待機しているのが不思議。自信の乏しい丈を一番理解し使命を思い起こさせ励まし続けるのがいい。さすが意識高い系ゴマモン。

●ズドモン:進化シーンでかなりマッチョな肉体をさらして超進化!ただ、丈はその上に乗って戦いはしなかった、丈だけなぜ?乗り物酔いするから?ハンマースパークでマンモンを撃退し、勝利を祝う虹が出た。

●ヤマト:空に付きっきりでまたも夫婦然。今回はフル進化バンクも無く完全に脇役。丈たちに華を持たせた。

●空:ピヨモンをかばって受傷。いつもは強さ全開の空、弱音こそ吐かないものの、凍傷がかなり辛いよう。

●太一:洞窟の奥から吹く風に、そちらへ向かう。いつもなら光子郎に道のりの分析を求めるところだが、光子郎への問いかけは無く強い直感から迷いなく選んだのだろう。それとも罠にまんまとはまった?

●マンモン:無印第29話「マンモン光が丘大激突!」で大暴れした。何でも凍らすツンドラブレスが武器の古代獣型の完全体。足踏みで雪崩を起こしたり川を凍らせて橋を作ったりなど、かなり知能が高いと思われる。

●ユキダルモン:戦いを好まない温厚な性格の氷雪型の成熟期。無印第9話「激突!冷凍デジモン」では、操りを解かれて太一たちを好意でいろいろと助けてくれた。今回は操られた(瘴気の描写は無いが)とはいえ全くの敵デジモン。しかも人格というか個性がないのが寂しい。今作で味方になる未来は無いか。

●キウイモン:古代鳥型の成熟期。頭部の葉のようなもので光合成できる。敵意は無いがミミが考えなしに乗った事で暴走。

●次回予告:無印では第21話で太一が東京に着くが、次回の東京は平穏で何かおかしい。謎のデジモンの罠か??

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